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【読書レビュー】マンガ「大奥」を読んで感じたこと~医療と歴史を学ぶって楽しい!~

こんにちは、今日は、私が最近読んで、面白かったマンガ「大奥」について感想をお伝えしたいと思います。

ネタバレはないですので、マンガ「大奥」をこれから読みたい方、ドラマや映画は見たけど、続きってどうなっているの?と思う方は、ぜひマンガを読むときの参考にしてもらえると嬉しいです。

概要
作者:よしながふみ
発行年:2004~2021年
巻数:全19巻
ドラマ、映画化:2010年に映画化(マンガ第1巻:水野・吉宗編)、2012年にドラマ化(マンガ第2巻~有功・家光編)など
あらすじ:
江戸時代をモデルとした世界で謎の疫病で男子の人口だけが激減し、社会の中心が、女性に移る様を「江戸城で生きる人々」の視点から描かれています。代々の将軍や幕臣・歴史上の有名人物が、男性は女性に、女性は男性に置き換えられており、「男女逆転!パラレル時代劇」のSFストーリーと言われています。

ウィキペディアより引用

・19巻は長くて全部読めない!と思われる方へ~医療ドラマとしても楽しめる1から10巻がおすすめ!~

個人的な見解ですが、マンガ「大奥」は2部構成となっています。
 1~10巻 赤面疱瘡退治編(3代家光~11代家斉)
 11~19巻 幕末編(12代家重~15代慶喜)

19巻も読めないという方には、まずは1~10巻まで読むことをおすすめします。赤面疱瘡という架空の感染症との戦いを描いたストーリーは、とてもドラマティックです。大奥というと、色恋をイメージしますが、赤面疱瘡にまつわる話は、江戸時代という背景にうまく溶け込みながら、現代にも通じる感染予防のエピソードが緻密に描かれており、医療ドラマとしても読み応えがある作品です。

ストーリーやテイストが自分に合うか心配な方は、まず、1巻を読むことをおすすめします。1巻で完結するストーリーなので、1巻だけでも十分面白さが伝わると思います。1巻が面白い!と感じた方は、2~10巻を(できれば、数巻ごとを一気に)読むことをおすすめします。
(2巻は、時代が戻ります。2巻以降を読んでから、もう一度、1巻に戻ると、よりストーリーを楽しめます!)

個人的には、幕末へと向かう11~19巻も、とても面白かったです。
というのも、幕末という激動の時代の移り変わりの中で、実在の人物をモチーフとしたキャラクターたちが何を思い、どう生きたか?が描かれており、歴史を一歩深く学ぶことができると感じました。

特に、家定・家茂編では「大切な人との別れ」のシーンで、心温まるエピソードがあり、医療従事者としても学びが大きかったです。

・学んだこと:キャラクターの生き様を通して、「生きた歴史」を学ぶことができた!

マンガ「大奥」を読んで学んだことは、歴史に興味を持つことができたことです。特に、歴代の徳川将軍の「人生」に焦点を当てることで、江戸時代の全体像を理解することができました。

マンガ「大奥」は、男女逆転というSFの設定ではありますが、実際の歴史をもとにしたエピソードも多く盛り込まれています。
例えば、「生類憐れみの令は、どうして出来たのか?」
「赤穂浪士の事件ってどういうことだったのか?なぜ民衆の心を捉えたのか?」
「老中・田沼意次は本当に悪い老中だったのか?どんな人物だったのか?」
など、日本史の知識1ミリしかない私でも知っている有名な話について、大奥を取り巻く人々が何に思い悩み、どう行動したのかを生き生きを感じ取ることができ、「生きた歴史」を学ぶことができます!

作中で、田沼意次は、ビジネスセンスに優れた女性としての一面もあったと描かれており、私は、マンガ「大奥」を読んで、田沼意次のイメージが変わり、このキャラクターが好きになりました。歴史上の人物の意外な一面を発見できるのも、マンガ「大奥」の楽しみ方のひとつかと思います。

・もう一歩深く学びたい方へ:おすすめのAudibule本「超軽っ!幕末史」


歴史の知識がなくても、マンガ「大奥」は楽しめますが、日本史を理解していると、もっと楽しめると思います。
というのも、恥ずかしながら、私自身は、高校時代、地理を選択しており、日本史をほとんど勉強しないまま、大人になってしまいました。
マンガ「大奥」と読んでいる最中、史実とフィクションの違いが分からず、何度も、モヤモヤしてしまいました(例えば、戊辰戦争で、錦の御旗って、そんなに効果があったの?など)。

ということで、マンガ「大奥」を読み終わった今、私は、Audibuleで幕末を学んでいます。
日本史初心者でも、この本なら、聴いているだけ、歴史をさくさく学ぶことができます。


最後のまとめですが、マンガ「大奥」は、フィクションではあるけれど、江戸時代に生き抜いたキャラクターたちの生き様を知ることができるという点で、素晴らしい歴史教材なのではないか、と感じています。

日本史好きな方はもちろん、教養として日本史を身につけたいけれど、勉強はちょっと苦手・・・という日本史初心者の方に、まず、マンガ「大奥」を手に取っていただくことをおすすめします!

それではまた、次のnoteでお会いしましょう♪

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