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過ぎたるは猶及ばざるが如し!?

物事はなんでも、多過ぎても少な過ぎてもいけないというこの格言を、私たちは忘れかけてはいないでしょうか?

食べる量が少な過ぎれば、人間は栄養失調で病気になったり、最悪の場合は餓死してしまいます。
一方で、食べ過ぎは肥満や生活習慣病の原因になり、高血圧や糖尿病などで命を落とす危険性を高めます。

食べ物は多過ぎても少な過ぎても、人間を不幸にする。
この当たり前の理屈が、少なくとも先進国では、忘れ去られようとしているのではないかと私は思います。

今や先進国では、食べ物が不足することはありません。多くの人は、栄養失調や餓死などという言葉は、遠い過去の出来事か、貧しい国の窮状を訴えるためにあると思っているのではないでしょうか。

これまで先進国は、無限の豊かさを求めて、もっともっとと経済成長を続けてきました。
その結果、今では消費しきれないほどの物を生産し、無駄に消費し、余った物を大量に、ごみとして捨てています。

過ぎたる生産が、過ぎたる消費を呼び、過ぎたる廃棄を余儀なくさせる。
こんな無駄に過ぎたる社会を、無駄と思うどころか、さらに無駄を重ねようと、イノベーションを煽り、さらなる経済成長に躍起になっているのが、今の先進国の実像なのだと思います。

その結果、人類は地球温暖化を引き起こし、食料危機を深刻化させ、自ら絶滅の危機を招いてしまいました。

過ぎたるは猶及ばざるが如し!!

私たちは今こそ、この昔からの格言を思い出し、強欲を戒めるべき時だと私は思います。



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