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【Tableau】緯度経度データ使ったダッシュボードの作り方

今回はTableauで緯度経度データを使ったダッシュボードの作成をおさらいします。緯度経度データを使うと地図上にポイントを落とすことができ、地図上でフィルターをかけたデータを可視化できます。

サンプルとして使用するデータは福岡県で公開されている交通事故データです。交通事故のデータのとり方は全国で統一されており、きれいなDBが各県で公開されています。データ整形で躓くことがないので、練習用に最適です。

福岡県の場合、xlsx形式で公開されています。H28から年度別に公開されていますので、各年度のデータを1つのフォルダにまとめておきます。
※h30のデータだけフィールド名が違う箇所があります。注意しましょう。(No. 、負傷者数)

データソース画面にて「ユニオンに変換」、「ワイルドカード」を選択して、ユニオンしましょう。

「発生場所経度」「発生場所緯度」のカラムがあるので、地理的役割からそれぞれ「経度」「緯度」を選択しましょう。それぞれ、ディメンションに変換し、列に経度・行に緯度をいれると地図上にポイントが表示されます。

マップは「ストリート」を選択しましょう。

拡大してみると、、

道路上で事故が発生した場所を示すことができました。
事故が多い場所は大体わかりますが、重なっているところが少しわかりにくいです。その場合、「密度」を選択すると、少し分かりやすく表現できます。

地図のシートの他に関連するグラフを作成し、ダッシュボードを作成します。今回は、トレンドを確認するための年別の推移と時間帯別の分布を表す棒グラフを作成しました。

福岡県交通事故ダッシュボード

福岡県全体としては、事故件数は減少トレンドが続いています。コロナの影響もあるのかもしれません。
また、時間帯としては7時~8時台、17時~18時台がピークで、通勤・通学等で車移動や歩行者が多い時間帯が事故が多いようです。

死亡事故件数は事故件数と同じトレンドではないようで、2019年以降横ばいです。時間帯別で見てみても、事故件数とはピークとは異なるようです。

地域別に見てみます。福岡市の中心街西鉄福岡(天神)から半径500mで選択してみると、朝8時以降事故件数は高止まりです。ここは1日中交通量も人通りも多いためでしょう。ただ、事故件数のトレンドは全体と同じく減少トレンドです。

地図上のポイントを円形で選択する場合は、地図左上の輪っかのボタンを押し、クリックしながら伸ばします。

ある住宅地で選択すると、事故件数は2021年に上昇に転じています。また、事故発生時間帯は7時台が圧倒的にピークです。このように、地域によって特徴がでるようです。

いかがだったでしょうか。
緯度経度情報を持ったデータを使うと、地図上で自由に選択して、データを調べることができます。不動産や飲食関係なんかのデータを使っても面白そうです。
また、緯度経度情報はGIS(Geographic Information System)で加工することで、また違った見せ方をすることができます。次回は少しGISで加工して表現する方法をご紹介します。

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