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宅建士試験リベンジ成功の秘訣!

宅地建物取引士試験を受験した皆さん、お疲れ様でした。

賃貸不動産経営管理士試験やその他の資格試験をひかえている方は、まだまだ気を抜かずに勉強しないといけない日々が続いていると思いますが、体調には気をつけて頑張って下さい。

頑張っている皆さんを応援しています。

今からやるべきこと3つのポイント

合格発表(令和5年11月21日)があるまでは合否は分からないので、一喜一憂せずにリラックスして結果を待ちましょう。

その結果、残念ながら再チャレンジすることになった方は、この結果を真摯に受け止めて、悔しさをバネにリベンジしていただきたいと思います。

そのために、3つのアドバイスをさせていただきます。ぜひ参考にして下さい。

1、民法(権利関係)を充実させる

合格発表後から次回試験日まで10か月あるので、長丁場になるため息切れしないように、ゆっくりと進めましょう。

そのために、民法から勉強を始めることをおすすめします。

民法は他の分野と違い、理解するのに時間がかかります。権利関係が複雑で、法律独特の言い回しで翻弄されるため、多くの受験生にとって苦手な分野です。

以下、民法の学習方法について説明しますので、参考にして下さい。

(1)テキストは行政書士用を使う

宅建士用のテキストは試験に必要な部分だけ書いているので、民法の基本的な構成がわからないまま勉強していると思います。試験対策としては宅建士用のテキストで十分ですが、民法の構成や基本原則を学んでから権利関係を勉強すると、より理解が深まると思います。

また、行政書士用のテキストは判例問題に対応したものが多く、早い段階から慣れることができるのがメリットです。

私が使った参考書がわかりやすかったので紹介します。
  *「民法がわかった」株式会社法学書院 発行

(2)民法は4月まで勉強する

上述のとおり、民法を理解するのに時間がかかり、慣れも必要です。そのため、3、4か月は民法の勉強に費やす必要があると思います。
時間的な余裕がある今のうちに、ゆっくり進めるのが良い勉強方法です。
焦らず1日1時間程度でもコツコツと進めていけば大丈夫です。

(3)判例はざっくり目を通す。

最近の試験では、毎年判例問題が出題される傾向にあるため、一度は目を通しておくことをおすすめします。細かい内容の勉強は行政書士試験の際に行えばいいので、今は「文章に慣れる」ことを目的として判例に触れるのが良いと思います。

「判例問題は捨てろ!」という意見もありますが、ここまで時間をかけて勉強した皆さんには、捨てるのは勿体無いと思います。
ある程度判例に慣れると、問題文の内容も理解しやすくなるし、判旨について「なるほど」と納得したり「意外だ」と感じたりすることもあるでしょう。

YouTubeで「民法 判例」で検索すると参考になる動画がたくさんあるので、ぜひ見てみてください。

自分が読んでわかりやすかった判例集を紹介します。
  *「行政書士判例問題 スピード攻略」成美堂出版 発行

2、法令上の制限は記憶に残る学習方法をする

5月からは法令上の制限の勉強を進めましょう。
難しい用語や暗記することが多くて大変な分野です。
言い換えれば民法と違い、記憶に残っていれば正解にたどり着けます。

しかし、多くの受験生は曖昧な記憶しか残っておらず、引っかけ問題に惑わされ誤答してしまいがちです。
では、なぜ記憶に残っていないのでしょうか?

ずばり、言葉を覚えるだけの勉強法になっているからです。

用語や概念を実際に見てイメージ化する勉強法に変えましょう。実用的かつ記憶に残るものにする優れた方法です。
特に都市計画や用途地域などは、実際の場所を訪れることやオンラインツールを活用することで、理解が深まります。

以下に、実際に見てイメージ化する方法をいくつか示しますので参考にして下さい。

(1)都市計画図を活用

自分の住んでいる地域の都市計画図を手に入れて、用途地域や区域の境界を確認しましょう。実際に歩いてみることで、用途地域の意味や特徴を理解しやすくなります。また、地図を見て都市の発展や変化を追跡することで、都市計画の過程を学べます。

(2)ストリートビューの活用

遠方の地域や建築物を探検するために、Googleストリートビューを使用するのはいいアイデアです。特定の地域に移動し、街並みや建築物を仮想的に訪れてみましょう。これによって、用途地域や建物の配置、外観、環境についての感覚が養われます。

(3)実地訪問と比較

自分の地域と他の地域を比較してみると、用途地域の違いや都市計画の実際の効果をより明確に理解できます。例えば、商業地域と住居地域を実際に訪れて、どのように異なるかを観察してみて下さい。

(4)写真やイラストの利用

学習の補助として、用途地域や都市計画の用語に関連する写真やイラストを集めてみることも役立ちます。これにより、抽象的な概念が具体的なビジュアルと結びつき、記憶に残りやすくなります。

視覚的なアプローチを採用することで、難しい用語や概念が抽象的でなくなり、より実用的に理解できるようになります。この方法を取り入れて学習を進めると、知識が深まり、試験での成功にもつながるでしょう。

3、宅建業法は短期集中で学習する

6月に入ると、そろそろスパートする時期に差し掛かります。
この時点から業法を始めるのは遅いと感じるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろこの時期が最適なスタート地点だと考えています。

なぜなら、最小限の勉強で試験当日まで記憶を維持することができる残り月数だからです。

業法は暗記が全てで、イメージや独自の解釈で正解にたどり着けるものではありません。

例えば、マンションの35条書面には「利用制限に関する規約(ペット可・不可など)」は記載事項ですが、37条書面では不要です。しかし、実際には契約書に記載されていることが多く、記載した方が良いのでは?と思いがちです。

このように自分の感情で回答するのは非常に危険です。正確に暗記することが業法のポイントです。

ラスト4か月は業法を中心に勉強し、これまでの復習と税金・その他・免除科目を行いましょう。
この時期から勉強時間が増えるかもしれませんが、あと少しの辛抱です。
頑張りましょう。

4、番外編

長丁場の勉強は、モチベーションを保ち続けることが難しいと感じます。以前、私も休暇中に全く勉強しない日がありました。何もしないことで気が楽で心地いい感覚に浸ることがありました。その快感に慣れてしまうと、再び勉強を始めることが辛く感じられ、途中で中断してしまったり、他のことに気を取られてしまったりして、最終的には「もういいや」「来年でいいや」と思うようになります。

そうならないように、今から試験日までの計画表を作成しましょう。

そして、計画表の上部に「合格した時の自分へのご褒美」を大きく書いてみて下さい。明確に書き込むことにより、高いモチベーションが維持できます。

受験を決意した今が一番テンションが高い状態で、計画表を作成するのに最適な瞬間です。無理をしない範囲で計画を立て、やる気が湧かない日でも、「講義動画を10分見る」「過去問を5問解く」といった小さなタスクを設定し、1日でもサボらないようにしましょう。

この計画を実行に移すことで、毎日少しずつ進捗し、試験に自信を持つことができるでしょう。無理をしない範囲で着実に進むことが成功への鍵です。

頑張っている皆さんを応援しています!

参考までにいつも私が愛用している本を紹介します。
  *「紙1枚勉強法」著者 棚田健大郎 


本記事で紹介した参考文献

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