あおさば

本を読み、写真を撮る 嫁殿、ネコ殿、イヌ殿と静かに穏やかに過ごす日々 東京を愛して…

あおさば

本を読み、写真を撮る 嫁殿、ネコ殿、イヌ殿と静かに穏やかに過ごす日々 東京を愛してやまない千葉県民

最近の記事

この素晴らしき日に

金の話を聞かない、あるいは見かけない日はないのだ、と、唐突に思った。 社会に出てから、いや、それよりも遙か昔から、私は金に絡む何かを見聞きしなかったことはない。 買い物に行けば値札に金額が書いてあり、買い物に行かずともネットニュースで株価がどうの為替がどうのと目に入る。 仮にネットから遮断されていたとしても、買ったもの、特に本には金額が記載されているものもあるし、本を読まなかったとしても、私はどこかのタイミングで必ず金のことを考えている。 心がザワつくことがある。 ふ

    • 揺らぎ

      近所にちょっとした廃屋がある。 そこまではいかないにしても、築年数の古い家屋もいくつもある。 それらのいくつかがほぼ同時に取り壊しになった。 建て替えであったり、別の建物を建てたりと色々らしい。 私は仕事がある日は家を7時半頃に出る。 帰宅は早くて20時過ぎ。 工事は多分8時から17時か18時頃までだと思うので、私は基本的に工事業者と顔を合わせることはない。 朝出かけるときにはあった建物が、帰宅するとなくなっている。 暗いながらも感じる違和感。 見慣れた景色が消えてゆく

      • 私と私の戦い

        毎週日曜日にnoteを書くようになって結構な時間が経っている。 細かい時間までは記憶していないけれど何だかんだで2年くらいは続いている気がする。 書いている手応えは正直ない。 いいねが大量に付くわけでもないし、コメントが来ることも無い。 なんのために続けているのかもよく分からない。 めんどくさいなと思ったことも数知れない。 それでも続けている理由は、多分、ここまで続いてきたからなのだと思う。 TwitterにしてもInstagramにしても、私は長続きした例しがない

        • 生かされる私

          社会人になって四半世紀にはなる。 それなりに失敗を重ねてきた。 自分で言うのもいささかアレではあるけれど、繊細な私はその度に傷つき、そして、強くなっていった。 強くなった、と言うのは違うのかもしれない。 私は相変わらず弱く繊細だ。 耐性がついたというのがきっと正しい。 今でも私は些細なミスで傷つき、落ち込む。 けれど、それを少し離れて見つめることは出来るようになってきたと思う。 俯瞰して見ることで、事の本質が見えてくる。 ミスは当事者が引き金を引いたことによって起きた

        この素晴らしき日に

          停滞

          自分の今の状態をだいたいは説明できる。 楽しい 悲しい 嬉しい 辛い などなど そうやって説明できる時は、その状態がなんであれ自分をコントロールしやすい。 けれど、たまに、今の自分を説明できないときがある。 嬉しいような、悲しいような、楽しいような、辛いような ふわふわとして、地に足が着いてないような状態。 その感覚は正直、余り気持ちの良いものではない。 どこか落ち着かないのである。 それを落ち着かせるために、今の自分を知ろうとする。 けれど、わからない。

          3月 憂鬱と喪失 そして

          地元の桜が咲いていた。 ついこの間までそんな気配もなかったのに。 咲いたと言ってもその1本だけ。 多分、品種が違うのだろうけれど、枯れ山のような景色に1本だけ華やかに咲くその桜は、満開にはほど遠いとはいえ、道行く人たちの殆どの歩みを止めている。 桜を見上げる人たちの笑顔はみな清々しい。 その姿を見ると、日々荒んでいる私の心でさえ、何やら癒やしを得るように思う。 この時期は桜が人々の心を躍らせるものだし、私もその一人ではあるけれど、桜を見る人たちの笑顔の方にむしろ惹かれる

          3月 憂鬱と喪失 そして

          谷から仰ぐ

          人生、山あり谷あり。 先月、山の頂にさしかかった印象があったので、そろそろ谷になるなとは思っていたが、案の定、谷に入った感触がある。 何度となく味わってきたこの感触。 かつては山と谷の落差に苦しめられ、山を維持できない自身の境遇というか運の無さを嘆いたものである。 けれど、生きていく上では、山も谷もあって、それが永遠に続くことはないと気がついてからは、いくらか自身の気持ちをコントロールしやすくなった気はする。 今回の谷入りも、予想されていたことなので、今さらもはや驚きもな

          谷から仰ぐ

          ファッションは一日にしてならず

          先日、ユニクロで春物を大量にオンラインで購入した。 洋服を通販で買うことが増えて、何となく、自分に合うサイズがどのくらいなのかが分かってきている。 特にユニクロは何度となくオンラインで購入しているのでサイズ感は全く心配していなかった。 ところが、これが大失敗。 コートはワンサイズアップしたら、膝下どころかくるぶしにまで達しそうな雰囲気だし、パンツは長袴かと言うくらいに長い。 幸か不幸か、コートは全サイズ即日完売に近く、メルカリで定価以上で売られているような有様だったの

          ファッションは一日にしてならず

          拝啓 スターバックス様

          このところ、ちょいちょい記事にも書いているけれど、すっかりスタバに傾倒している。 週に一度くらいは通うようになった私だが、実は数週間前に飲み物をこぼしてしまい、ご迷惑をおかけしてしまったことがあった。 ところがその時のバリスタの皆様の対応が、あまりにも神対応だったので、感動した私は某SNSにこんな内容の投稿をした。 この投稿に対して、スタバのHPから感謝の気持ちを伝えてはどうか?というコメントをいただいた。 それだ!と思った私は、HPから自身の思いをつらつらと綴った。

          拝啓 スターバックス様

          年を重ねると変わってゆくものがある。 外見の変化はもちろん、内面も変わってゆく。 食べ物の好み、音楽の好み、洋服の好みなどなど、色々なものが変わってゆく。 幅が広がる、あるいは狭くなることもある。 選択肢が増えるものもあれば、減ってゆくものもある。 そして 増えも、減りもしないが、上書きされるものもある。 1年前の3月 2年前の3月 3年前の3月 4年前 5年前 その当時、私の心のかなりの部分を占めていた存在は、別のものへと置き換わり、それが繰り返されている。

          連戦連敗の私

          バイオリズムというものがあると思う。 好調の時は何もかもうまくいくし、不調の時は何もかもがうまくいかない。 短くない時間を生きてきて、不調のターンに入ってしまったときに、どうしたらその波をやり過ごせるのか、を確信があるわけではないにせよ、それなりに分かるようになってきたのは、大きいと思っている。 不調のターンに入ったときはつらい。 とにかくつらい。 視線は内向きになるし、身も心も閉じこもりがちになる。 とはいえ、だからこそ見えてくるものもある。 見たくもない鏡が目の前

          連戦連敗の私

          足元の個性

          「靴が好きなんですか?」 と言われた。 ん?と思いながらも、そうですね、好きかも、みたいな曖昧な返事をする。 靴でも服でも、何となく気になると買ってしまう。 正直、そんなに種類があっても履く機会がないので、仕方なく会社に履いて行っている。 せっかくレパートリーがあるのならば、、、と二日連続で同じ靴を履くことはしていない。 ただ単にそれだけの話なのだけれど、見る人によっては、それがこだわりであったり、オシャレに映ったりするものらしい。 オシャレは足元から、などと言ったりする

          足元の個性

          ファッション

          物欲の権化であった私も、加齢とともに 「モノより思い出」 とすんなり言えるようになってきている。 浪費癖は相変わらずだが、形に残らないものへの投資に価値を見出せるようになったな、と思う。 とはいえ、物欲が完全になくなったわけではない。 かつては物欲は専らガジェット系に向けられていたけれど、今はファッション系に完全に移行している。 大雪で都心が麻痺するようなこの時期に、早くも春物が店頭に並び始めた。 冬物のセールも大詰めで、70%オフ!なんてのもメールでガンガン飛び込んで

          ファッション

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          病院の待合室。 退屈しのぎにたまたまみかけた性格診断的なものをした。 ちなみに私はMBTI?のタイプでいうところの提唱者、すなわちINFJ、もしくは仲介者、INFPである。 この診断が私的には的を得ていて、これをやって以降、どんな診断をしても似たり寄ったりの結果になるので、正直、診断結果で驚くことはなくなった。 今回も、まぁ、そうですよね、という結果に収まっていたので、特段の感想もなかったのだけれど、唯一気になったのは、この文言。 あなたと相性が良い人の存在確率は0.

          日記を閉じる

          日記を書くのをやめた。 大好きな万年筆を使い、誰の目にも触れることなく、赤裸々に思いを綴りまくるという儀式は2ヶ月ほどで終わってしまった。 ちょっと残念な思いはある。 三日坊主どころか2カ月も一日も欠くことなく続いた習慣をやめるのには、それなりの勇気も必要だった。 日記と並行して先月から使っていたメンタルヘルス系のジャーナルアプリ?もある。 日記をつけることで、自分のメンタルの状態を可視化してくれる的なヤツだったのだけれど、これもやはり使うのをやめた。 自分の精神状態

          日記を閉じる

          異界の朝

          土曜の朝7時過ぎ。 前々日からの睡眠時間は推定で計6時間程度。 待ちに待った休み。 出来ることなら寝ていたいところではあるけれど、早起きをした私は、私的に少しおしゃれな格好をして、地元のスタバにいた。 何か非日常的なことをしたかった。 さりとて遠出する気力もない。 思いついたのがスタバだった。 誰もが知っている、もはや国民的というよりも世界的な存在。 それでも私には縁のない存在。 その辺の事情は確か↓の記事でも少し触れたかも。 この時の体験をまたしてみたかった。 空い