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ユニークな人事制度の会社3選

自社で働く人材にもっと良い従業員体験を届けたい…そう考えている経営者、人事の方も多くいらっしゃると思います。
従業員体験のカギとなる人事制度には、その企業の事業モデルや組織作りへの考え方、カルチャーなどが色濃く反映されています。その企業に合った独自の人事制度は、従業員満足度を上げ、離職を防ぎ、採用活動に貢献します。
今回は、ユニークな人事制度をピックアップさせていただきました。ぜひ人事制度構築や改修の参考にしていただけると嬉しいです。

①女性活躍躍進制度 - サイバーエージェント

メディアやゲーム事業などを幅広い事業を展開するインターネット業界の雄
、サイバーエージェント。
女性がより活躍できる会社を目指しており、「macalonパッケージ」という女性社員のための制度が有名です。
女性特有の悩みや、妊娠、出産、育児などライフステージの変化があっても働きやすい環境をにするためにいくつかの制度をパッケージ化して女性社員に提供しています。
その中でいくつかをご紹介させていただきます。

<エフ休>
女性特有の体調不良の際に、月1回取得できる特別休暇です。
取得理由の言いづらさ、取得しづらさを排除することにも一役買っており、女性社員が取得する休暇の呼び方を通常の有給休暇も含め「エフ休」とすることで、利用用途がわからないような配慮がなされています。(エフ=FemaleのF)

<妊活コンシェル>
妊活に興味がある社員や、将来の妊娠に不安がある社員が、妊活の専門家に月1回30分の個別カウンセリングを受けられる制度です。

<妊活休暇>
不妊治療中の女性社員を対象に、治療のための通院等を目的とした特別休暇を月1回まで取得可能な制度です。当日取得が可。妊活休暇を取得の際には「エフ休」を使うことで、周囲に知られずに安心して休暇を取得することができます。

②改善提案活動 - 未来工業

未来工業は、電設資材や管工機材の製造販売をおこなっているメーカーです。ユニークな制度作りで有名で、様々なメディアにも登場されているのでご存じの方も多いかもしれません。
未来工業を代表する制度に「改善提案活動」があります。社員が社内の改善提案をすると、どのような提案であっても1件につき500円もらえるという制度です。

未来工業では「自ら考え、工夫する社員を育てる」ことを社風作りの重要なテーマとしており、改善提案制度はそれを象徴する制度になっています。創業者が発案したもので、仕事の方法や社内環境などの改善提案を提出するだけで500円が支給され、優れた案には万単位での報奨金が支給されます。社員に日々の業務の中で考える習慣を身に着けてもらうことを目的としているので、改善提案の実施率は公表しておらず、提案数や実施の有無も人事評価には影響しません。

社員約一人あたり年間10件ほどの改善提案がされており、提案内容は主に、作業方法や職場環境の改善といった身近な内容だそうです。改善が実施された箇所には提案者の名前と内容を記載したシールが貼られるので、「自分の提案が会社に貢献した」という従業員満足度の向上につながっているようです。

「自ら考え、工夫する社員を育てる」というテーマは開発現場で効果を発揮。開発者個人の裁量が大きいこともあり、年間の新商品開発件数は300~500件にのぼるそうです。

③社内コミュニケーション活性化 - Sansan

名刺管理アプリをはじめ、様々な営業DXサービスを展開するSansan。
社内制度に独特のネーミングをつけることで、社員にとって覚えやすく、使いやすくする形で制度運用を工夫されています。
様々な制度がありますが、その中でも社内コミュニケーション活性化の制度をご紹介させていただきます。

<know me!(のーみー)>
社員同士が意見交換を積極的に行い、お互いを知ることで理解と刺激が生まれ、各人の業務に役立てることを目的とした制度です。
部内、部外のメンバーが三人一組で飲み会もしくはランチをすると、飲食費が補助されます。互いの業務内容やどのような考えを持っているのかを話しながら、気軽に社内交流を図ることができます。
お酒を飲まないメンバーにも利用されています。

<よいこ>
メンバーが自発的に企画、実施する「社内部活動」を後押しします。
活動を通して、他部門のメンバーと楽しみながら交流することで、業務でも声を掛けやすくなり、連携も取りやすくなります。
参加条件はなく、複数のグループに参加することもできます。

<ブランチ>
入社1年目の間、新卒入社のメンバーは「ブラザー」「シスター」と呼ばれる先輩社員とペアを組み、月に1回ランチに行く時間が設けられます。
業務の話だけでなく、私生活を含めた社会人生活全般についても相談することができ、自身の成長を促すサポートを受けられます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
様々な企業が、工夫をこらしながら人事制度を考案しています。
自社のカルチャーに合った人事制度は、従業員満足度を高め、会社の生産性向上に貢献しているようです。
ぜひ、自社の制度構築や改善の参考としていただけると嬉しいです。

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