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公務員薬剤師の生涯年収アップの方法

どうも、ごますりおです。

公立病院から調剤薬局に転職することになったわけですが、病院薬剤師時代に年収アップの方法を実践しておりました。

公立病院勤務ということは、公務員薬剤師となるわけです。公務員は基本的にはきちんと働いても、ダラダラ働いても給料は一律です。しかし、この方法を実践することで給料アップすることに成功しました。

定年退職まで働く前提であれば、若いうちであればあるほど効果が大きい(逆に言うと、年を取ってからでは効果が小さい)方法ですので、皆さんにシェアしたいと思います。

公務員薬剤師以外の病院薬剤師であっても、同様の働き方をすることで給料アップ+昇進につながると思いますので、ぜひご一読を。

公務員の給与システム

公務員の給料は「給料表」に基づいて支給されます。細かい仕組みは省きますが、通常の働き方をしていると1年で4号級昇給します。1号級につき約2000円ですので、毎年基本給が8000円ずつ昇格していくというイメージです。

しかし、どのくらい昇給するかは人事評価次第です!目を見張る働き方だと認められれば6号級昇給します。奇跡的な働き方だ!となれば8号級昇進もあります。具体的に言うと、平薬剤師が主任薬剤師クラスの働きをすれば6号級、主査薬剤師クラスの働きをすれば8号級という基準があるようです。

現実的には、薬剤部長は8号級昇給となる人事評価「A」はほとんど出すことはありません。A評価をぽんぽん出していると、病院長から「薬剤部長、評価高い人出しすぎでは?ちょっと自粛してね」と指導が入ってしまうそうです。なのでA評価は幻と思ってもらってよいかと思います(僕は1度A評価をもらいました!)

というわけで6号級を狙っていくわけです。普通より2号級多く給与がもらえるわけです。

2000円×2号級×12か月 = 48000円 ←1年あたりの給料UP

というわけで、30代で6号級昇給すれば1年でこれだけ給与UPが見込めます。

若いころは1号級につき約2000円ほど昇給しますが、役職が上がるにつき1号級あたり約1000円ほどの昇給と幅は狭まってしまいます。が、それでも給与アップを若いころから意識しておけば、同期よりも給与アップのペースははやくなることは確かです。


人事評価で高評価をとるには


上司からの印象を良くする。


まずは、薬剤師とか公務員以前の話になります。社会人としての常識ある行動をしましょう、ということですね。

  • 挨拶や笑顔を絶やさない

  • 提出物は期限内に出す(ギリギリ提出せず、余裕をもって)

  • 依頼された業務にイヤな顔はしない(キャパオーバーの仕事の安請け合いは注意)

  • 病院の体制や仕事内容に文句ばっかり、おしゃべりばっかりにはならない。

  • 言い訳しない。(見苦しいです)

どれも、薬剤師に限ったことではないですよね。普通のビジネスマンであれば常識みたいなところなんですが、医療職だとここらへんが適当な方が多い印象です。つまり、社会人の基本的なことをできるようになるだけで、薬剤部内ではかなりの高評価になるわけです。

人事評価で高評価をつけざるを得ない状況にする


  • 数値目標を設定し、圧倒的に達成する。

病棟担当だとわかりやすいですね。例えば月の服薬指導件数を100件と設定します。これは病院ごとに期待される月の指導件数の平均を目標としましょう。薬剤部長が「月100件を目標に」と言っているのに「月10件を目標にします」では目標が低すぎるのでNGです。

月100件が目標であれば、実際は月150件くらいを目標に服薬指導を行いましょう。

担当によっては数値目標が決めにくい担当部署もありますが、客観的に評価しやすい数値目標をなんとか絞り出して目標設定することが肝です。

  • 人事評価の自己評価を高めにつける

自己評価は高めにつけることが大事です。基本は「B」で、より頑張ったところは「A」とします。そしてその評価とした理由を数値を交えて記載します。

NG「私は服薬指導をたくさん頑張りました。そのためBとしました」

OK「目標件数100件/月でしたが、業務効率化を意識することで150件/月を達成しました。そのためBとしました」

違い、わかりますか?客観的な数値を入れなければどのくらい頑張ったのかがわからないんです。数値を交えることが大事です。

更に、あえて自己評価を高めに理由は「アンカリング効果」を期待しているからです。

アンカリング効果とは、先に与えられた情報や数字に無意識のうちに判断を歪められてしまう「認知バイアス」のこと です。 最初に見た価格や条件などを基準としてそれに引っ張られてしまう様子が、まるで海にいかり(アンカー)を下ろした船のようであることから名付けられました。

つまり、自己評価を基準と考えてもらうことで、評価を上げさせるんです。

自己評価「C」とした場合
 評価者は「本人はCと考えているんだな、なら無難にC評価としておこうかな」となるわけです。

自己評価「A」とした場合
 評価者は「Aとは大きくでたな。でもさすがにAは簡単にあげられないよ。でも、Bくらいなら良いかな。よしB評価としよう」

という効果を狙うわけです。


まとめ


いかがでしたか?これらのことを達成することで給与アップにつなげていければよいのではないでしょうか!

最後に「服薬指導件数をこなすより、件数は少なくとも一人の患者に熱心に説明し理解を得ることが大事では?」という意見もあると思います。

おっしゃる通りです!

しかし、上司は服薬指導の内容を評価することが難しいです。時間をかけたからと言って十分理解できたかどうかは別の話です。

病院は経営をしていくためにはやはり収入に直結する部分を評価します。経営破綻してしまっては元も子もありません。(公立病院では経営破綻は基本的にはありませんが、毎年赤字の病院は将来的には他病院と合併などさせられてしまう可能性はあります)


「服薬指導件数を稼ぐ」
「指導のクオリティも下げない」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが
「できる薬剤師」のつらいところだな
覚悟はいいか?
オレはできてる

ジョジョの奇妙な冒険 第五部 ブローノブチャラティの名言風に

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