任せること

人に任せて業務を行うことは、難しい。「自分でやった方が速いのではないか」という誘惑に負けないように、部下の成長を促さなければならない。それを実行してこそ、マネジメントと言えると考える。
今の職場を俯瞰して、マネジメント方法を大別すると、私を含めて4つある。
1つ目は、部下のメールの送り方からその行動を一から十まで把握して、指摘する支配型。
2つ目は、部下に仕事を任せて、その後何も言わずに時間だけする放任型。
3つ目は、部下とサークルのような雰囲気を作って仲良くワイワイする、人気者型。
4つ目は、部下に仕事の納期だけ示して、相談連絡はいつでも乗るが、期限超過の場合は事実を詰める管理型。

4つ目は、私だ。
1つ目から見てみると、「しんどい」である。やる方もやられる方も、疲れるのではないか。一から十まで言うにも関わらず「自分で考えろ」とか言い出す。何がしたいのかよくわからない。
2つ目は、果たしてそれで成果が上がったことがあるのか?と聞きたい。
3つ目も同様に、日々それなりに楽しいと思うが、それで成果が上がったことがあるのか?と聞きたい。またこのマネジメント手法は、実行する者を選ぶという欠点がある。
4つ目は、成果のみ追及で、プロセスやモチベーションなんて心底どうでもいい、という考え方に根付いている。
プロ野球でもそうだ。勝てるチームだから生き生きと働けるのであって、勝てないチームで生き生きと働いていたとすれば、それはヌルイ職場でしかないだろう。だから、自主性を求めながら、成果を徹底的に追い求めるスタイルをとるのが正解ではないか、と考える。
欠点は、成果が出ない(見せない)場合、「好かれない」ということだ。阪神の岡田監督も勝ちこそすれ、選手と距離を取る方法がもてはやされるが、負け始めたら最後、サークル型のマネジメントがやっぱ雰囲気いいよね、となるのではないか。そのため、忍耐が必要だ。口を出したり、もっと言えば切り捨ててしまえば事は早いと思う場面も多々ある。それも、試練として乗り越えるしかないだろう、と割り切るしかない。

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