成功と失敗

成功よりも失敗の方が価値があると思う。
私の組織では、失敗というとすごくネガティブにとらえられ、失敗一つですべてを失いかねないような形で糾弾される。
アホだ、と思う。
そんなことをしていると誰もチャレンジをしなくなるし、成長の機会すら奪うことになる。
成長には経験が不可欠だ。そして、その経験の多くは失敗であるべきだと考える。人に何かを教える時、口ではなくフィジカルを伴わないと、なかなか理解しない。そのフィジカルによる経験は苦ければ苦いほど、その当事者に深く刻みこまれる。例えば、口で「勉強しろ」というのは簡単だ。ただ、相手に伝わるかどうかはまた別の話だ。勉強していない相手に、「勉強しろ」と言って本当に取り組むことなどあるのだろうか。ない、と言い切っていい。
それではどのようにして、相手に勉強させる方法があるか。それは、「勉強しなければならない状況」に追い込むことだ。具体的には、不勉強が理由での苦い経験をさせることだ。もちろん、不勉強だったとしても、運よくクリアすることもあるだろう。しかし、クリアし続けることは困難なはずだ。失敗が重なれば、何が欠けているかも気づくだろう。では、失敗によって、心が折れてしまった場合はどうするか。それは、「そこまでの人間だった」ということでしかない。もちろん、パワハラに該当するような、職務の範囲を超えるような重い負荷はだめだ。しかし、何かを学ばなければクリアできない負荷を見極めて、その失敗から「勉強する」ことの重要性に誘導することが大事だ。そして、勉強することで成功するという法則に誘導することが、その次のステップとして位置付けるべきだ。

失敗→学習→成功、このサイクルがあってこそ、チャレンジができる。そのため、失敗によって芽を摘むようなことがあってはならない。

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