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なぜ私はゆらゆら帝国が好きなのか? 

              No.1
                                         Date 3×3×3


私がゆら帝と出会ったのは、高1の時で、
初めて聴いた時はそうでもなかったが、
頭の中が炭酸になった様にぐるぐる🌀ヘビーローテーションして、どんどんハマっていった。

それが愛のむき出しにも使われた"空洞です"だった。
完全に心を奪い去られた!


この、MV、3人のキャラ、女性のファーーと言う声、
死にたいんじゃなくて、空洞になったと言う歌詞、
坂本慎太郎の声、コード進行、
柴田一郎の上手すぎるドラム、亀川千代のベースのとても心地よく、甘いベース、全てに引き込まれた。

それから、1年間、空洞ですだけをゆら帝は聴いた。
それから、また一年後、もう一回、空洞ですブームが起こった。

そして、そこから、夜行性の生き物聴いて、
ゆら帝の面白さを再実感した。

なんといっても、このオルタナ音楽の面白さ。
民謡ロックの面白さに衝撃を受けた。
そこから、オルタナを知るきっかけになった。


第二次ゆら帝ブームが起きたのはこの時からで、特に柴田一郎のドラムが大好きだった。
正確で、でも、色のあるドラマチックなドラム捌きが上品で素晴らしかったからだ。
本当にドラマーは、バンドの中で大事だと思わせられた、瞬間だった。





ゆったりしているが、ベースは意外と動いている所が良い。
ゆら帝には激しい曲、柔らかい曲、色々あるが一貫してリズムを作っていて、それが素晴らしい所だ。


大学時代、なにもかも、不安だった時、
家の近くにあったブックオフに行き、CDを買ってお守りがわりにしていたヒストリーがあった。

ゆらゆら帝国のしびれる所

1.サウンドのバランスがとてもいい!

ゆらゆら帝国は、ドラムとベースとギターと声と言う、とても、シンプルなバンド構成なのに、とても豊かな音を出せるところに魅力がある。
音に嫌味がなく、スッキリしているからこそ、フレキシブルに色々な曲が作れるし、坂本慎太郎のギターが光る。
シンプルな楽器構成だからこそ、自分たちの音に責任を持ってプレーできるのかもしれない。


2.ユーモア溢れる曲曲

坂本慎太郎の歌詞が好きだ。
例えば、ザ・コミュニケーションには、
コミュニケーションが普通にできない私にとって勝手に共感した。
そして、アークスティックモンキーズのようなサウンドがかっこいい。
 私は、音楽と、その人自身の人間らしい性格が見れるのが好きなのかも知れない。


そして、坂本慎太郎の音楽のルーツは例えば、
梶芽衣子の恨み節だとか、ブルーチアーだとか多岐に渡るので、音楽の間が広いし、
坂本さんはカラオケで歌謡を歌うと書いてあり、キャッチーで聴きやすい曲もあれば、
 もはや坂本さんが歌ってない遊び心ある曲もあり、
とてもワクワクする曲が多い。


時間という概念を"本で見た"という切り口で話し始めている。
歌詞や思想の幻想世界に丸々入らない、メタ的な場所からの歌詞の入り方で、
私にスッと入り込むような、入りやすさがある。

歌詞がやや聴きどりづらい時もあったが、
歌詞もとても良い。

"どこへも行ける"という物質的な解放と思いきや、世界の狭さを描いているらしい。
これは、とても面白い。
金妻や家族ゲームの流行った、80年代中期、
1億総中流階級の憂鬱に似ている部分がある。
海外旅行に行けるまでの資金力と物質的自由。
対して、本当にやりたい事は海外旅行ではないのに、それが幸せだと決めつけて旅行に行くことによる、精神的閉鎖感。それは、思考の不自由だと思う。


また、不自由は自由から解放された時から、不自由じゃなくなる。
それは不自由をなくす事が目的になっているから。

旅行に行けたからと言って、不自由がなくなるかといえば、そうではない。
例えばそれで、旅行に行ける不自由をなくせたとしても、自由を手に入れた事で、
2つの自由不自由が消滅した事になる。
そうすれば、自由になれたという実績もなくなってしまう。

つまり、不自由がなければ自由もないのだ。
逆に、家の周りしか徘徊できなくても、その人の世界は、ある人にとっては、自由であるとも言える。

3.雰囲気が良い
 音楽外的な話になるが、やはり、CDデザインや、坂本慎太郎のパンタロンファッションには美的なところがあって良い。
70年代のフーテン族感もあるし、ロックスター感もあり、とてもカッコ良い!
 亀川千代は、黒髪をズーンと伸ばして、直立不動でベースを弾き、柴田一郎は、サングラスに柄シャツでドラムを弾いている、この雰囲気がサイケで好きだ。

タイトル名はドイツのバンドノイ!と関係してるのか分からないが、これもとても良い。



好きな一曲

本当はRemix2005-2008にあるバージョンが好きだったが、
この曲を聴いた時は、本当にサイケロックの息吹を感じた。


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