風邪は人生のトラベルだ❗️❗️②


4月9日火曜日

私はその日も大体、午後3時まで寝ていた。
いつもと違うのは、明らかに体調がおかしい事である。頭がズーンと殴られたようにいたい。
車酔いをしたような感じ。腰や関節も痛かった。

直感的に、これは風邪か何かだろうと思った。

「何か食べなければ」そのとき私はそう思った。この頃、1.2年の私は、環境の変化でストレスがすぐに胃に来てしまい食欲がない日が続いた。
私は、平均体重より、15kgも細い。しかし、そんな日々が続くと、食べる気もなくなり、「食べなくてもいいや」と不摂生な生活を黙認していたのだ。

ベットの上で母にラインでポカリと、ゼリーを買ってきてもらうのを頼んだ。(このセットは私の家族が風邪なったときに買ってきてもらうグッズなのである。)
しかし、私は日曜日あることがきっかけで母と喧嘩になり、数日間母とは話さないでいた。
ためらいを感じながら打った返事は既読無視だった。今度は母のいるリビングに向かい直接頼もうと思った。
「体調が悪いから、ポカリを買ってきてくれない?」
すると母は、「自分の機嫌が悪くなったからそれに影響されて体調が悪くなったんだろう」と激高して言った。それに、この日は雨だった。
 嵐の中、買わせに行かなければならないことになる。

私は、いつもはほとんど話さない父にラインでそれらを頼んだ。
ためらいや、悩むことは、命にかかわりかねない。父は私にとっては難しい人で、父とあまり話すのが得意ではない。
しかし、その日は別だった。
なんとしてでも、食料を確保したかったのである。
「甘えてないで自分で買え」と言われるのが怖かった。しかし、その日は勇気を出した。

数時間後、私は半信半疑で、ベッドの上で通知の音を待っていた。
すると一言、(了解)と返事が来た。
私はわたる世間に鬼はないな、と感動してしまった。


つづく


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