映画レビュー 30作目エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜

今回は、前にレビューした映画、エルヴィスでは語られなかった、エルヴィスとニクソンの対談に焦点をあてた、2016年制作のエルヴィスとニクソン
〜写真に隠された真実〜をレビューする。

映画のストーリーは、1970年の12/21、自宅でテレビを見ていたエルヴィスは、若者が政治を反対する
様子、ドラックに溺れる姿から、突如、アメリカを愛している自分なら、今の現状を壊す事ができる
から麻薬捜査エージェントへの任命をお願いする
ために大統領に会いにいき、麻薬捜査エージェントに任命されるまでの1日を描いた作品である。

まず、この作品を見て最初に思った事は、
マイケル・シャノン演じるエルヴィスと、
ケヴィンスペイシー演じるニクソンがとにかく
似ていない事だ。
いやあ、もっと似ていた俳優さんいたでしょ。
しかも、タバコを吸わないエルヴィスが冒頭で
吸っている姿を見て、この作品大丈夫なのだろうかと心配がよぎる事となった。

しかし、作品は、パーカー大佐や過去のエピソードなどといった今回の物語とは関係ないエピソードは一切排除して、あくまでその日のエルヴィス側と
ニクソン側、二つの視点で、時系列に沿って進んでいくので冒頭で感じた違和感はだんだんと消えて
物語に集中することができた。

もしこの作品をこれから視聴しようとしている人に伝えたいという事は、おそらくこの作品には結構な脚色があるだろうという事だ。
恐らく、ニクソンが最初にいだいたエルヴィスへの感情、エルヴィスがホワイトハウスを訪れた様子
などは本当なのだと思う。
しかし、彼らの出来事は1日のみで、しかも、大統領が関わっている話なので、深い話や行動は表に
出ないはずだ。
そのため、映画の内容としては、結構作り込まれていて面白いが、必ずしも事実ではないという事を頭に入れて視聴していただきたい。

星は3.5つ。