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悲願の海外進出..しかし

経営3社目の話です。

創業3年目でJETROのサポートを受けて意気揚々と海外進出をしました。
創業期のバタバタがなんとなく落ち着き、これから営業拡大していこうというタイミングでした。

周りの友人には、「内需が十分可能性あるし、わざわざ知らない国で外貨を稼ぐ必要もないじゃないか?」
などと苦言を受けますが、(ADHDですから)構わず前進します。

なぜか?

外国で仕事をしてみたかったから。

それだけの理由です。外資系には在籍していたこともありますが、まともに英語も話せませんし、
ましてや海外での事業経験もありません。

私の、知らないコト新しいモノに好奇心を抱く博徒的、一発屋的な性格も災いしているとは思います。

まずはJETROのサポートを受けて、タイに1年かけて市場調査に通いますが撃沈です。
(JETROでは販売代理店探しや商標取得のサポートを実費で受けました。)
タイの薬事法の壁は厚かったです。

懲りずにその次は中国へビジネスチャンスを得るべく向かいました。

上海、北京で市場調査を繰り返しましたが、日出る国は今や中国であることをまざまざと見せつけられます。

20代30代の若者は我が国のそれよりも礼儀正しく、勤勉で、何より事業に貪欲でした。
また国家の意思決定速度が違うので勝負にならない領域も多数です。

ウチみたいな零細は、この国での事業展開は危険性とチャンスが同居している感じました。法律もある意味タイよりも緩かったです。

紆余曲折がありましたがある会社と販売代理店と中国での独占販売契約を締結しました。

日本では誰もが知っている一部上場企業の中国現地100%子会社です。
中国でも小売店舗を複数持っており、契約では卸売です。

まぁ、販売代理なので契約後はお任せとなります。
しかし途中経過を見ると、この会社まぁ動かない売らない、販売報告書も半端な内容です。

しかし、最低販売数量付きの3年間の独占販売契約ですのでウチは高みの見物です。
それでどうなったかというと、結果は”売れないので買えません”とのこと。

もちろん商品力の無さや市場適正価格(納品価格)などの要因はありますので、受け入れられないのは理解できます。

私は契約書片手に、余裕の面持ちで支払いを請いますが、払えないの一点張りです。
日本国内ならば、なんの問題もなく契約内容が履行される案件です。

少し青くなりつつ日本の弁護士の相談したところ、中国国内での争議であり、中国裁判所の判断なので結果不利だろうという結論でした。一応、中国の弁護士にも相談しましたが同様の回答です。

仕方なく、先方の提示する金額で手打ちにしました。(数千万円が吹っ飛びました)
日本の親会社にクレーム入れようとも思いましたが、売れない商品を在庫されるリスクも怖かったのも手打ち要因です。(海外PL保険維持するもの面倒ですので)

悔しい気持ちもありましたが、「まぁ勉強になった」の一言です。
失敗は成功の宝です。

コロナが落ち着いたら北京でリベンジするのが、私の密かな裏目標です。


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