GMAT FOCUSとGRE新形式徹底比較してみます!

昨年の10月から8月までの間、毎日筋トレを行うかのように単語・読解を繰り返してきた1年でした。GMAT FOCUSを約8か月、GRE新形式を約2か月と格闘し、まずは突破したかったGRE320点の壁を乗り越えることができたので、参考記録として残したいと思います。


試験の全体評価

試験の詳細内容などについては、ネットの至る所に転がっていると思うので今回は割愛させていただきます。まず結論から述べると、GRE 一択です。
GREはセクション単位で難易度が決まっており、第一部の得点により第二部の難易度が変わり、その正解率でスコアが確定する形式となっております。一方で、GMATについてはCAT形式となっており、各問題の正否により次の問題の難易度が決まり、最後の問題のレベルによって各セクションの点数が決まる形式とされています。両者問題の行き来ができるものの、GMAT FOCUSは最後の問題を解ききるまで前の問題に戻ることができません。つまり、問題を解きなおすときにはすでにスコアがある程度確定しまっており、解きなおし正解したとしてもスコアが伸びない可能性があるということです。筆者はGMAT FOCUS試験でスキップ感覚でランダムクリックし、戻って解きなおすということをしていたのですが、同じ1問間違えでもスコアがQuantの5点近く上下するという謎の現象に何度も遭遇しました。テストの回答戦略の立てやすさ、ならびにスコアの納得感という二つの点において圧倒的にGREが勝っていると考えております。

スコアイメージ(左:GRE、右:GMAT FOCUS)

Qauntについて

私は国立大学理系出身で、高校時代から数学が得意分野でした。GREは素直に感覚が反映されるの対し、GMAT FOCUSはprepの結果で何度も目標点到達を確信し、本試験のたびに精神的に耐えがたいダメージを受けました。。。また先述のようにGREは問題を飛ばすことができるため、わからない問題が解けなくても戻ってこれるという点でかなり有利だと思います。
Quantについては、GMATであればeGMAT / GREであればmagooshを利用すればよいと思います。数学の基礎知識と英単語を覚えてしまえば、個人的には中学期末試験~国立大学2次試験の誘導問題レベルの1問目という感覚でした。どちらも電卓を使用できる仕様となっておりますが、個人的にはこちらは罠だと考えております。GMAT/GREについては正確の数字にたどり着く必要は全くなく、概算もしくは暗算で瞬殺するための判断力が図られている試験だと感じております。そのため、私が参考書として手に取ったのは理系の名著ブルーバックスシリーズの「計算力を強くする」(鍵本聡著)のみでした(MBA受験生にはほとんどいないと思います)。こちらの本の目的としては、解き方を見つけるための視点を鍛える「計算視力」のトレーニング本となります。みなさんは、例えば28 x 25を暗算でできますか?ほとんどの方がひっ算で計算を行うと思います。では、こちらを以下のように分解すればいかがでしょうか?

28 x 25 = 28 x (100 ÷ 4) = (28÷4) x 100 = 700

この計算であれば暗算で瞬殺できると思います。このように序章では暗算力を鍛えますが、後半ではGMAT/GREで頻出の速度・時間・距離、塩分濃度、複利の計算などの頻出問題を瞬殺するためのコツを伝授してくれます。
文系の方でもこの本から入り、オンラインアプリを利用すれば十分に力をつけれると思います。GREでは図形問題対策など行う必要がありますが、こちらは「単語」と「解き方の経験」がメインとなると思うので、アプリで繰り返し練習を行えば、力がつくと思います。私は仕事の都合上、片道1時間半の車通勤なのですが会社の同僚と話しながら半年近く、すれ違うナンバープレートでいろいろな暗算を行った結果、計算視力がバキバキになり、GREではすべての試験において170点を取ることができました。

Verbalについて

VerbalはGMAT/GREともに本当に苦労をしました。。。
GMATでは界隈では神と崇められている大先生の講義を受講し、Critical Reasoning (CR)については得点が安定するようになったのですが、Reading Comprehension (RC)でスコアの振れ幅がひどく80点前後を乱高下を繰り返していました。GREは単語がGMATに比べてはるかに難しいという噂にびびり避けておりましたが解いてみると、RCについてはGMATよりも短く読みやすかったという感想でした。単語問題については、それぞれの単語の難易度は確かに高いものの解き方のコツを覚えてしまえば対応ができたと実感しています。
10か月の勉強でたどり着いたVerbalの結論については、「読んでも意味はわからん」マインドで解くことがもっとも重要だと感じました。オンラインアプリの動画や予備校講師の方々の解説を何度聞いても「なにいってるんだ?」という感覚に陥ることがあると思います。個人的にはこの感覚は正しいと考えており、いくら読んでもわからないように作られているのがVerbalの試験だと理解することが大事だと思います。その中でも大事にした感覚として、受験漫画の金字塔「ドラゴン桜」の芥山先生の現代文の解説が挙げられます。こちらの題材はセンター試験・東大2次試験となっておりますが、どちらの試験へのアプローチのエッセンスが詰まっており、Verbalについてはすべてこの一言に尽きると思います。

現代文はいい加減であれ」(ドラゴン桜11巻101限目より)

GMATもGREも難解単語・文法を暗記できる生徒を振り分けるための試験ではなく、MBAもしくは理系学部を含む大学院に進学する学生の合否を判断するための試験の一つであるということを理解する必要があると思います。「読解不可能な問題を何度も読む真面目な」生徒が欲しいのでなく、「圧倒的に時間がない試験で出てくる読解不可能な文章問題に対して、如何に再現性高く合格点を獲得するための戦略力」が測られている試験であるという認識することがカギになるとかんじました(点数が低いので説得力に欠けるのですが、、、)。
日本語の試験であればドラゴン桜一冊でこれで完結すると思うのですが、非ネイティブなのでネイティブが持つ最低限の単語力を身に着ける必要があると思います。そのため、1に単語、2に単語、3に単語というふうに毎日単語に触れる時間を作ることはかなり大事だと思います(最低でも朝と夜に30分ずつ)。私はGMATの単語帳を8か月、Kaplan社のflash cardを2か月間毎日30 - 50単語ずつ目を通しました。ドラゴン桜についてはメンタル的にもビタミンとなるような話がたくさんあるので、受験の休憩時間に読むの大変おすすめです!!(高校時代に出会えれば、、、笑)
Verbalの細かい受験テクニックについてはブログやYoutubeに落ちている情報ではなく、日本人のプロにお金を払って習うのが最短ルートだと個人的に感じております。

おわりに

ながくなってしまいましたが、GMAT/GREについて感じたことを徒然なるままに書いてみました。二つの試験の特徴である肝心のData ScieneceやWritingについてや実際に受講したサービス、prep、最も重要なお金について述べることができませんした。。。
GREのオフィシャルレポートが届き次第、これらのテーマについても触れてみたいと思います。GRE 320 (GMAT 700点相当)まで本当にながかった。。。。。

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