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ケニアに戻ります。 "非効率の中に豊かさがある"と気付かされた日本一時帰国

日頃よりモヨ・チルドレン・センターの活動にご協力・ご賛同いただき、誠にありがとうございます。代表の佐藤南帆(さとうなみほ)です。

全国のご支援者さまへ代表就任のご挨拶と活動報告に伺うため、2ヶ月間ほど日本に帰国しておりました。

全国各地にて約40箇所での報告会に合わせて、照美さんとご親交がある方々と各地でお会いさせていただきました。また、モヨ・チルドレン・センターを支える会の役員会を実施させていただいたりと、濃い毎日を元気に駆け抜けることができました。

改めまして、全国各地でお会いした皆さまに心より感謝をお伝えいたします。お忙しい中受け入れていただき、本当にありがとうございました。

いよいよ、ケニアに戻ります。

その前に、今回の報告会に関わって下さった全ての皆さまに感謝と経緯をお伝えするととともに、今回の全国各地での報告会をする前と後の心境の変化を私なりに綴らせていただければと思います。

4/12・広島県広島市安佐区での報告会

正直、当初は、全国各地での報告会を実施することに対して、前向きな気持ちを抱いてはおりませんでした。

  • 長期間、現場を離れたくない、子ども達の近くにいたいな…

  • 非効率だな…

  • コストも体力もかかるな…

もともと人前でお話しすることが苦手なことに加えて、偉大な照美さんを知っている方が「未熟すぎる私なんかを受け入れていただけるのだろうか?」といった、緊張と不安、そしてプレッシャーも感じていました。

この一年懸命に取り組んできたことや、私の想いを少しでも皆さんにわかりやすくお伝えするにはどうすればいいだろうか。YouTubeで講演やスピーチをしている方の動画を参考にしつつ、スライドで話す内容を考え、お伝えできるよう何度も練習をしました。

結果的に、報告会には多くの方々がお集まりいただき、お話しが終わった後には…

「あなたの話を聞いて安心しました」
「あなたに継いでもらってきっと照美さんは喜んでいるね」
「当事者の強い目をしている」
「自分のすべきことについてとても考えさせられた」
「勇気をもらえました」
「応援しています、頑張ってね」

と勇気づけられる嬉しいお言葉をたくさんいただきました。

「照美さんが大切にされていたFace to Faceの繋がりというにはこうゆうことなのか」

長年モヨの活動を精力的に支えて下さる方々にお会いし、皆さまの温かさに触れました。人と人との繋がりの上で、長年のモヨの活動の基盤があることを、強く、肌で実感しました。

そして、照美さんがこれまで築き上げられたご支援者さま一人一人との絆を感じ、その偉大さを改めて痛感しました。

あるご支援者さまが報告会の後に涙を堪えながら言ってくれた忘れられない言葉があります。

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そのお方は、小学生の頃から「途上国の給食支援」に興味を持たれていました。

その後、実際にアフリカを訪れたこともあるけれど、自分ができることがわからなく、結局当初持っていた想いは諦めてしまったと言います。

そんなとき、モヨの「給食支援」の活動を知ってくださり、マンスリーサポーターになって下さいました。

マンスリーサポーターの方々には毎月活動報告メールをお送りしているのですが、そのメールを読んだ瞬間、涙が溢れてきたとおっしゃってくださいました。

「夢叶ってるじゃん」⁡
「給食支援、私にもできたじゃん」⁡

⁡⁡
「毎月届くモヨの『報告メール』は、"生きる希望"になってるんです」ーーと。

こんなにも熱い想いを持ち、モヨを支えて下さる方がいるのだと、私自身もその方の言葉を聞いて、また背中を大きく押されたような気がしました。

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また、ある場所での報告会に、親子連れで参加したお母さんと中学生の娘さん。

お話し中、中学生の娘さんは「あまり興味を持ってくれていなさそうだなぁ」と思いながらお話しをしていました。それでも、終了後お母さまからメッセージをいただきました。

「(娘は)聞いてないようで聞いていて、帰りの車で『好きなことしてる大人を初めてみた』と。連れてきてよかったなと思いました。今回参加させてもらったことであの子の中の何かが確実に変わったと思います」と。

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照美さんのようなカリスマ的な現場運営は難しいけれど「私にできる方法で精一杯進もう」と現場で悩み、もがき、進んできた日々。

うまくいかないことへの悔しさ、不甲斐なさ、情けなさ…モヨからの帰りの車で何度も涙が堪えられなくなったこともありました。

それでもこの一年、必死になってモヨを守り続けようとした日々をお伝えすることで、これからも応援しようと思って下さる方々がたくさんいらっしゃいました。

支えてくれている方々のお顔を直接拝見することで「皆さまのおかげでモヨの活動がある」と認識することができました。

今後もより一層「いただくご寄付を大切に、本当に必要な人のところに届けることができる支援になるように」と、改めて思うことができました。

「皆さんの温かい気持ちを受け、その大きな大きな気持ちを、現場の助けを必要としている子ども達に精一杯注いでいこう、

私はひとりじゃないんだ」

と思うことができました。

5/12・新潟県 吉田中学校での講演

報告会にて大勢の方々の前でお話しすることや、報告会後の会食に参加させていただき初めましての方々とお話しすることによる緊張の日々。

空き時間は各地のプレゼン資料の準備や連絡調整、モヨ現地で子ども達を守ってくれているスタッフとのミーティングや事務作業。

加えて、私が勤めさせていただいているアパレルブランドRAHA KENYAの事務作業をさせていただくのは、正直、ハードな毎日でした。

しかし、それ以上に、今回の日本帰国で得たものは大きく、今後の活動の糧になる心の豊かさをいただける時間でした。

そして、各地で多くのご寄付をいただくだけでなく、今回の行脚だけで、89人もの方が新たにマンスリーサポーターになって下さりました。

同時に、強制的に現場を離れることで、運営の課題を改めて冷静に整理できました。

また、様々な方々とお話することで新しい考えに触れ、今後新たに目指したいことを思い描くきっかけにもなりました。

  • 活動報告会を受け入れて下さり、お忙しいなか会場の手配や広報を含む、諸々の準備をして下さった皆さま

  • お時間を作って下さり、お会いさせていただいた照美さんのご友人やご家族

  • NGOモヨ・チルドレン・センターの日本人役員、モヨ・チルドレン・センターを支える会役員の皆さま

  • 報告会に参加いただいた全ての皆さま

  • 日本帰国で現場を離れることを理解してくれ、日々で子ども達を守って下さった頼もしいスタッフ

  • 「モヨの活動に専念してください」と背中を押して下さり、稼働時間や業務や調整いただいたRAHA KENYA代表の河野リエさんとスタッフの皆さま

今回の帰国に関わらせていただいた、全ての皆さまに心より感謝申し上げます。

現状、モヨはまだまだ日本の皆さまの支えがなければ現地の運営資金を集めることは難しい状況です。

皆さまからいただいているご寄付やお気持ちを大切に、子ども達のために還元してまいります。

最後になりますが、今回、報告会の開催やお会いさせていただく機会をご相談いただいたのにも関わらず日程の都合がつかず、お会いできなかった方々にお詫び申し上げます。

次回、皆さまにお会いできるときには、数段成長した状態になれるよう、子ども達やスタッフ、現場に学ばせていただきながら着実に歩みを進めていきます。

そして今後は日本だけではなく、ケニアの現地でもファンドレイジングを行う方法を模索し、モヨとしてのサスティナブルな運営方法を探っていきたいと思います。

今後とも末永くご支援・ご協力のほど宜しくお願いいたします。

報告会に参加いただいた9歳のお子様からの感想

ご協力のお願い

最後になりますが、モヨ・チルドレン・センターではマンスリーサポーターを募集しております。

再三の厚かましいお願いではありますが、今後も継続的に運営していくことができるよう、どうかどうか一人でも多くの方にご支援いただけますと幸いです。

継続支援(マンスリーサポーター)はこちらからお願いいたします。
https://congrant.com/project/moyochildrencentre/4262

単発のご寄付はこちらからからお願いいたします。
https://congrant.com/project/moyochildrencentre/4257

皆さまの温かいご支援とご協力を心から宜しくお願い申し上げます。





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