北海道マラソンに…

毎年、8月の最終週の日曜日に北海道マラソンが開催される。
マラソンを始めて、自宅近隣で開催される大会に出ていたところ、仲間に誘われて2013年に初めて北海道マラソンに参加した。
私は北海道の小さな町の出身で、両親は現在もそこに住んでいる。
また、弟が札幌に住んでいるため、2013年に初参加したときは、弟の家に泊めてもらい、両親も弟宅まで来てくれた。
大会当日は、まだ幼かった二人の姪とベビーカーに乗った甥一人を含む弟家族、両親が沿道まで来てくれて応援してくれた。
ありがたいことである。
結果は残念なことに40km付近で時間着のためリタイヤとなった。
当時は5時間がリミットで、マラソン初心者の私にとっては少し条件がきつかったのかもしれない。
ただ、初めて市民マラソンを目の当たりにした弟が、その雰囲気に魅了されてしまい、そこからマラソンを始めることになった。
以来、コロナで中止された20年、オリンピックのため開催されなかった21年を除いて、弟と共に北海道マラソンに参加している。
毎回、弟の家に宿泊させてもらっているので、毎年、姪と甥に会って彼らの成長を実感できるのも楽しみになっている。
2022年には自己ベストでゴールすることができ、さあ、これからというところで怪我をしてしまい、これがなかなか回復せず、2023年にはほとんどトレーニングを出来ないままの参加となり、とんでもない暑さもあって10km付近でリタイヤするという情けない結果となった。
そこで、しばらくマラソンお休み宣言をすることにした。
その時、姪には、マラソンに出なくても毎年北海道に来てほしいという、ありがたい言葉を頂き、私も姪甥に年1回は会いたいので、弟を応援しに札幌を訪問しようと考えていた。

最近になり、北海道マラソンエントリーの案内がスマホに入るようになった。
前回の北海道マラソン以来、定期的に出場していた他のマラソン大会にもエントリーせず、トレーニングもしないぬくぬくとした生活を送っている。
大変快適である。
そんな中、数日前に弟から「北海道マラソンにエントリーした」との連絡があった。
私には関係ないと十数時間自分に言い聞かせ続けた。
そうすると、「本当にいいの?出なくていいの?」と黒私が囁くのだ。
「いや、出ないの!私には関係ないの!」と白私が頑張るのだが、黒私はかなり強い。
気が付いたら、何故かスマホから北海道マラソンのフルマラソンにエントリーしていた。
飛行機も予約してしまっていた(これはまあ良い)。
あ~、これでトレーニングしないといけない。
あ~、面倒くさい。
あ~、腰や膝を痛めたくない。
あ~、あ~、あ~~~~~~~!!!
ただ、最近増えてきた体重を減らせるチャンスでもある。
と考えると、超ゆっくりと走って、とにかく完走できるようにだけトレーニングする。
タイムはどうでもいい。怪我しないのが最優先。
それで、スリムな身体を手に入れるのだ。
とにかく、ゆるくゆるく、ただし確実に8月25日までやっていく。

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