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世の中の昭和からの移り変わり。

 テーブルホップをしていた時の事。
若いお客さんと話をしていた。
そのお客さんは何かと「何それ?昭和?笑」と言って笑ってました。

 昭和生まれの人間と若い人達の差は当然大きい。
振り返って考えてみたら、昭和は時代の移り変わりと言いますか、色々な衝撃的な発展があります。
極一部ですが書いてみたいと思います。

 昭和生まれの人は「そうだったなぁ」なんて思いながら読んで下さい。
若い人たちは「そうだったんだ」と思いながら読んで頂けたらなぁなんて思います。

有人月面着陸の生中継

 僕も生まれてない時の事になりますが、これは衝撃的だと思います。
今の若い人達で言うならば、パラレルワールドの存在が確認出来て、行き方も分かった。そのパラレルワールドに実際に人が行って、生中継するといった感じでしょうか。それと同じ位の衝撃だと思います。

コンピューターの進化

 昔、計算をする為だけの“コンピューター”と言う物が出来たてのころ、どんな物かと思ったら、計算するだけのコンピューターが部屋1個分位の大きさでした。

 それだったら「そろばんでいいじゃん」なんて世間では思われてました。

 そのコンピューターが段々小型化されてきて、事務机の半分位が計算用のコンピューターが積み込まれた商品がありました。
計算機一体型事務机です。
値段も高く、まだまだ一般的では有りませんでした。
そのコンピューターが益々小型化していき、計算以外に色んな事が出来るようになるなど思ってませんでした。
今では、無くてはならない物になりました。
こうやって考えると、コンピューターって物凄い進化ですね。

携帯電話の進化

 電話は一家に1台、線で繋がってました。
ただ、その後にポケベルと言う物が出てきて、電話番号等の情報を電波で飛ばす事が出来たので、僕は電話で文章が書けるようにしたら、文章を飛ばす事が出来るだろうと思ってました。

 携帯電話が登場し、表示画面が段々と大きくなっていく時代。
僕はやがて全てが画面になるんだろうと思ってました。
その事を言うと知人が「ボタンはどうするの?」なんて言って笑ってましたが、僕が『画面に表示されて使える様になるんじゃないかな?』なんて言ってたら、スマートフォンがまさにその状態でした。
本当に言ってた物が出てきたので驚きました。

 スマホは色んな事が出来るので、メインの電話の機能がオマケの様な感じがします。
食玩(お菓子売り場にある、オマケが凄くてメインのお菓子がちょっとだけ入ってる商品)を思い出しました。

映像の進化

 昔、映像の中で空想の生物が出てくる時は、着ぐるみか、人形を一コマずつ動かして撮影するとか、巨大な生物に似せた物を数人で操る等の方法しか有りませんでした。
 
 そんな時、突然出てきた映画が“ジュラシック・パーク”。
この映画は衝撃的でした。
本当に恐竜が居るんじゃないかと思わせる位にリアルで、映画の登場人物が恐竜を見て驚いているのと一緒に映画を見ている人も驚きました。

 あの衝撃は中々味わえないですね。

話は戻って…

 「何それ?昭和?笑」と笑っていたお客さんに僕は『今、有る物の基本は、みんな昭和の人達が作った物やで』と伝えると、そのお客さんはしばらく考えた後、「本当ですね…」と言ってました。

 昭和の人間は色んな移り変わりを見てきました。
 色んな物の応用が最先端になり、その最先端が基本になり、また新たな最先端が出来る。
その様な移り変わりを体感して来ました。

 今の若い人達には、この様な移り変わりの衝撃が少ない様な気がします。
かなり出来上がった状態の中で成長している様に思います。

“昔は何も無かったが、何かがあった。今は何でも有るが、何かが無い”

このように言われるのは、その辺が影響しているのかも知れません。

 昭和の人間が積み上げた数々の応用の最先端が基本になる若い人達が、どの様な最先端を生み出すのかは、個人的にかなり楽しみです。

 これはマジックの世界も同じです。
基本から応用を生み出し、その生み出された応用が時を経て基本になり、そこからまた応用が生まれる。

 技術や素材の進化も加わり、どの様に進化するのか楽しみしか有りません。

読んで頂いて有難う御座います。もし、宜しければ、投げ銭のサポートよろしくお願いします!(^▽^)/