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僕がジャケットに思ってた事。

 たまにお客さんが手品に対して「袖に隠した」という意見を持っていたりします。

僕はその時、ジャケットを着て演技をしていました。

 その時の僕の変え方はこうです。
『長袖の方がお客さんの思考の逃げ道が生まれる。その方が安心して見れるはず』と。

 つまり、不思議な事が起きても、お客さんは「袖を使って隠したんだろう」とか「袖に隠してた物を出したんだろう」と考える事で、思考の逃げ道が出来、その分安心して見れる。その結果、お客さんの反応に繋がるのではないかと考えていました。

これも1つの答えだと思います。

 ある時、体質が変わったのかジャケットを着てると暑くて仕方が無いので、ジャケットを脱いで、シャツのまま演じてました。
この頃から道具を減らして行った様に思います。

そのままテーブルホップをやっていたのですが、それでも暑く感じるので、ついに袖を捲って演じる事にしました。

今まで思ってたお客さんの“長袖による思考の逃げ道”を無くす事になります。
自分の考え方とは違いますが、汗だくで手品をするのは大変なので、袖を捲って演じました。

お客さんの反応は違いました。

お客さんが「こんなん袖に隠してるって思ったけど、袖捲ってるからなぁ。何でやろ?」と不思議に感じてました。

 同じ手品なのに、不思議差やウケがUPしました。

これもまた、1つの正解だと思います。

僕の雰囲気とやってる手品が合っているのかも知れません。

 まぁ、実際のところ、考える事も大切ですが、やってみる事はもっと大切だとつくづく思いました。

 どれだけ考えて語った所で、机上の空論は机上の空論である。

 


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