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舞台『海をゆく者』1/28 観劇

海をゆく者
The SEAFARER

作 コナー・マクファーソン
翻訳 小田島 恒志
演出 栗山 民也

海をゆく者みてきた〜!!
舞台『浅草キッド』のフライヤーから観劇を決めた今作、みてよかったな。海外作品初めて観たな、よかった。

でてくるのは、アイルランドに住む4人の人生破滅気味の男達と、25年前の約束を取り立てに来る寂しい悪魔。ストーリーはず〜〜っと地下でお酒飲みながら、クリスマス楽しみに待ちつつカードゲームに励む男達の話。
それだけなのに3時間の重厚感がすごかった。

◎アイルランドがいい


窓から差し込む太陽の光が自然できれい。
会話からでてくる情報も異国だから、おしゃれに感じてくる。
舞台は汚い地下の部屋で酒を飲む高齢初期の男たちの話だし、痰を手に吐いてなすりつけたり、うんこの話をしたり、永遠にウイスキー飲んでたりとほんと汚いアル中達なんやけど、
どこかアイルランドのおしゃれな街ときれいな自然も感じる不思議な感覚やったな。

最後のシーンなんか、あそこだけ見たらほんときれいな絵画みたいやった。
自然光で時間を表すことは良くするかもしれんけど、
なんなんやろ、本当に自然光みたく感じてきれいだったな。

パブとかも洒落てるんやろうな、って感じるんやけど
悪魔以外の4人のクズ感というか汚い自宅飲みな感じが、リアルでかつてのアイルランドの一角を本当に見てる感覚になった。

◎俳優さんすごい、ストーリー面白い

シャーキー!!平田満さん演じるシャーキーがまじもんのアル中。
最初は少し切れやすい弟で兄であるリチャード(高橋克実さん)のほうがヤバい人なのかな、って思うんやけど
出てくる経歴や、お避けを飲んだ瞬間キレる感じが本当にやばいアル厨だった。
あぁいう人おるねん。最初普通かなと思ったら、想像超えてクズな経歴で一番やばめな人。
もうさ、カードゲームの途中、Mr.ロックハート(小日向さん)と二人ピリピリ目を合わしてるの、
周りはアホな会話が飛び交ってる中、すごかったわ。
目が足りない。

ロックハート!!怖いわ!!!!急に怖いトーンで
「シャーキー😏」って怖い。
小日向さんの声って何であんなに冷徹な感じがするんやろうな。
お酒を飲むたび「あぁーーー」ってなるん面白いわ。足元もフラフラやし、
怖いんやけどちょこちょこ面白いんよね。
音楽をかけると苦しむシーンとか、なにかの布石かな音楽で倒すのかな、と思ったら何でもなかった笑
理不尽なこともしないし、悪夢と言っても無茶苦茶ではない寂しい悪魔なのよな。
小日向さん、ほんまに悪魔なんかな、実は本体は悪魔と同じで深く暗いところにいるんかな、と思うくらい悪魔してた。

アイヴァン(浅野和之さん)の喋り方がリアルで
動きもリアル。性格もずるい感じが過去からも今からも滲んでてよかったな。
ニッキー(大谷亮介)もリチャードも、ほんまにいいわ、
リチャードはずーーっとリチャード。
なんやかんやあの4人の中ではリーダーなんやろうなって感じた。くだらないことばっかりやねんけど、
器の大きさがあってリチャードが亡くなったらどうなるんかな、って心配しちゃった。

最後さリチャードが勝つっていうのも、
弟を知らず知らずのうちに助けてる、
そういう事がこれまでの人生でも多そう。

◎かっこよすぎたシーン

1幕の終わり。
1幕の終わりがかっこよすぎました。


💙💙💙💙💙💙
こんなにベテランな俳優さん達が何歳になってもバリバリに舞台してて、
ヤス君も何歳なってもいろんな舞台してほしいなってしみじみ思った。
今はまたこういう方々ともバリバリしてほし。ヤスくん素直でピュアやからたくさん吸収していくんやろうなぁ〜うわ〜〜見たい。。。

海外原作の舞台いいなぁ。
ヤス君もやってほしいなぁ。
アル中いいなぁ、、、ヤス君、ピュアさが滲むのがすごいいいところだと感じてて、
ピュアにアル中、ピュアにクズになれるから、見たいな〜
あぁ〜〜素敵な舞台やった。
パンフの文章も5人の俳優さんの人生を垣間見れて、最高です。








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