塾と他のビジネスとの構造の違い 塾に命を賭ける男(1)

いきなりですが、私ほど塾講師のアルバイトに命を賭けている男はいないと思います。そう言えるほど、日々思考を重ねながら授業をしています。
塾講師の心構えはどうあるべきか、また私が工夫している点について解説します!

1番大切にしていること

塾講師をする上で私が1番大切にしていることは、
「生徒だけでなく、保護者にも満足感を与える」
ということです。これは、塾というサービスの構造から導き出せます。

◾️料金の支払い手とサービスの享受者が異なる(ex.塾など)
・料金を支払う人→親
・サービスを受ける人→子供

◾️料金の支払い手とサービスの享受者が同じ
(ex.美容院、マッサージ店など)
・料金を支払う人→本人
・サービスを受ける人→本人

世の中のサービスを大雑把に2種類に分けると、
料金の支払い手とサービスの享受者が同じ(A)・異なる(B)、という2つに大別されます。
例えば、マッサージ店でマッサージを受ける際は料金を支払う人とマッサージを受ける人は同じです。この場合は上の区分のAにあたります。
他方塾では、授業代を支払うのは親、授業を受けるのは子供です。つまり、上の区分ではBに当たるのです。

整理した図(実はこれ以外にもう一つのカテゴリーがある)


このことから、生徒のみならず、お金を払っている親のためにも働く必要があると私は考えています。

親のためにも働くとはどういうことか?

それでは、親のために働くとは具体的にどういうことを言うのでしょう?

私はこの問いに対して、
塾で何をしているのかを親にも分かりやすいように説明すること」
だと答えます。

個別指導の塾の料金の相場は15000円〜30000円ほどだと言われています。
かなり高いですよね。
それなのに親は子供が塾で具体的に何をしていて、家では何をすべきなのか全くわかっていないことが多いように感じます。
ネトフリとかU-NEXTといったサブスクサービスは月額たかだか何千円なのに、満足いくコンテンツが無いと解約しますよね。他方塾は、その何倍ものお金を費やしているにも関わらず、サービスの善し悪しを測れないし、測ろうともしない。

ここに大きな矛盾を感じ、
塾で何をしているか・家庭で何をすべきなのか
親に分かりやすく説明するようにしています。

どのようにすれば、親に伝わるか

では、何をすれば保護者に授業について知ってもらえるか?
私は、その日の授業内容や生徒の様子を保護者に伝えるための連絡ノートを、保護者でもわかりやすいように書く工夫をしています。
be動詞や付加疑問文などといった専門的な言葉は使わず、授業での態度やその日の成長を親御さんでも分かりやすいように記しているのです。

こうすることで、私がどんな考えで授業をしているか、また生徒の様子はどうなのか保護者は透明感を持って知ることができるのです。

以上で説明したことが、個別指導の塾講師をする上で1番留意している点です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?