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バイクライドの風景 #14 (コウノトリについて語らせてください!!)

先日投稿した記事の末尾に、「トップ画像は、下界のことなど知ったことかと、悠然と空飛ぶコウノトリ。」という注記を加えた。

2024年7月23日撮影

ご覧になった方の中には、「こんな小さい被写体では、コウノトリかどうか怪しいもんだ」と思われた方もおられると思う。

その通りです!!

これは、私の思い込みが十分に含まれた記述ではあるものの、根拠がないわけではない。

まずは、この写真を拡大してもらうと下から見た羽の前部が白く、後部が黒くなっている。これはコウノトリの羽の特徴である。


さらに、この鳥は私の上空を通過すると上昇気流に乗って羽を広げたまま、弧を描きながら、徐々に上空へと舞い上がる。そして、そのまま北の方向にグライダーのように滑空していったのだ。これもコウノトリの飛び方の特徴だ。

そんなわけで、すこしだけ私のコウノトリ愛を語らせてもらいたい。

私が初めてコウノトリを見たのは、今の住所に越してきてから22年たった2020年の1月だった。河川敷から続く自転車道を走っていると、近くに住んでいるであろう初老の女性が空を見上げている。

一体何を見ているのだろうと、自転車を停めて同じ方向を見てみるとそこにいたのが、今まで見たことのないきれいな鳥だった。不思議そうに女性の顔を見ると、彼女がニヤリと笑って、「コウノトリや」と言ったのだった。

あわてて背中のポケットからiPhoneを取り出して撮った写真がこちらだ。

2020年1月13日撮影

コウノトリはサギと見間違えることがあるが、羽の白黒がはっきりしているのが特徴である。また、大きさがサギよりも大きい。

当時、この地域では自然環境の保護活動の一環としてコウノトリの写真を募集しており、ダメ元でこの写真を送ったところ、景品としてとても可愛いマグネット・バッジがもらえた。

マグネット・バッジ

こちらがそのバッジ。トップの画像だ。

その後もしばらく、近隣でコウノトリが見られる時期があり、近くの溜池に白鷺に混じって多くのコウノトリが飛来していた。

2021年11月28日撮影

羽の後ろが黒くなっているのがコウノトリ。
今もたまにこの溜池を覗いてみるが、今では見ることは無くなってしまった。

コウノトリといえば、兵庫県豊岡市が有名だが、最近では淡路島がコウノトリで盛り上がっている。今日のネットニュースで淡路市内で生まれたコウノトリのひなの愛称が決まったと言う報道があったりする。

一時は野生のコウノトリは絶滅したにもかかわらず、その後、種を受け入れて繁殖活動をおこなうことで、今では私たちが目にすることのできる身近な存在にまでなった。

野生の動植物が生きられない環境では、人も生き続けることはできない。動植物と人が共存する豊かな自然環境がこれからも今以上に維持されることを心から祈るばかりだ。

北の空に向かうコウノトリの美しい飛翔をいつまでも見ながら、そんなことを考えたのだった。


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