大人の経済学常識
作者 :トキオ・ナレッジ
発売日:2015年10月
家電量販店で商品が大量に陳列されてる理由
選択肢が多すぎると、顧客の選択眼を鈍らせる効果がある。そういった状況に陥った場合、ついつい店員のオススメ(店といてはウマい商品)を買わされるとならないように注意!
ソシャゲ廃人が生まれる仕組み
誰かとコミュニケーションしたり、競い合うことでの『同調効果』や、レアアイテムを保有する『保有効果』と『希少性の原理』。更に、課金してきた金額がもったいないと思い込ませる『サンクコスト』等、各所に縛りつける仕組みが散りばめられている。
ヒット商品を作る仕組み
人は価値判断をする際、絶対量では無く変化により満足度合いが変化するという『プロスペクト理論』を利用する。
例としては、月額費用が〇〇円安くなる、製品重量が〇〇g軽くなる、等。その変化に共感できる人が多ければヒットを生み出すことができる。
レジ前にいる人は判断力が鈍っている
レジ前には数百円の低単価商品が置かれている。
買い物する前は、何も手に取っていない0円に対して数百円のものが必要か判断するが、既に数千円分の商品がカゴに入った状態だと、数百円の負担が軽く感じ、カゴに入れやすくなる。
これもプロスペクト効果の変化の差の違いによる心境の変化である。
自分のビジネスで狙う層は?
流行を生むイノベーター層を意識し、自分のビジネスはどの層に向けたものなのかを考え、戦略を立てる。
上司と上手く折衝する方法
上司のヒューリスティックを利用する。ヒューリスティックとは、人が意思決定や判断をする際に、これまでの知識や経験を活かして素早く答えを得る方法を言う。
つまり、上司の価値観を常日頃から観察し、数字を重視する価値観の持ち主なのか、感情や情熱を重視するのかでプレゼン方法をアレンジするのである。
通販の買いたくさせる罠
通販はフレーミング効果を多用している。1ヶ月3000円の健康食品の場合は「1日たったの100円」と手頃な印象を強める他、ハロー効果も盛り込み「売上No.1」「リピート率99%」等、数字も使い商品を印象付けている。
メンタル・アカウンティング
財布の中のお金や生活費は『経常所得アカウント』。
住宅や自動車購入のために積み立てているお金は『将来所得アカウント』で、貯蓄に回される(使うことの心理的ハードルが高い)。
中間にあるのが、『資産アカウント』で、キープのお金である。
機会費用
機会費用とは、何かを選択することで、何かを捨てることである。
フレーミング効果とプライミング効果
例えば、是非薦めたいと思っている療法があった場合、「95%の成功率」と伝えると受け入れてもらいやすいが、薦めたく無い場合は「20人に1人は失敗する」と伝える。後者はネガティブな印象を持ちやすくなるため、ある程度コントロールができる。
また、同じ成功確率50%でも、「前回は成功した」と伝えるとポジティブな印象を持ち、「前回は失敗した」と伝えるとネガティブな印象を持つ。これをプライミング効果と言う。
限界コストと限界メリット
財を購入する時にかかる総コストを限界コスト。ここで得られるメリットを限界メリットと言う。限界メリットが限界コストを上回ればトクをしたことになるが、モノの価格が上がっても限界メリットは変わらないため、価格が上がるとモノは売れにくくなる。
感想
コンビニで見かけて、気になって手に取りました。私は販売の仕事をしているので、販売戦略を考えていく上で、非常に勉強になりました😃
特に、人に教える時に行動経済学を用いて伝えることで、説得力に厚みが出るので、より効果的な指導ができるようになると思います✨
また、私も一消費者として、冷静な判断が出来ずに無駄遣いしてしまうことがないよう、一つ知識が得られたことも良い収穫でした❗️🌟
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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