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【読書感想】疑う力

作者 :堀江貴文
発売日:2019年5月


日本政府に税金納めるぐらいなら、Amazonに投資したほうが生活は豊かになる

今まで中間流通コストが上乗せした価格で購入させられていた消費者に対して、Amazonは独自の流通網を整備し、オンラインで小分けで売れるようにした。
対して日本の税制は国の発展を阻害するかのように、所得税や法人税が高い。
つまり、庶民の生活レベルという観点では、税金よりもAmazonに投資した方が将来豊かになる可能性が高いのである。


職人の技はデジタル化できる

日本酒の獺祭が代表例である。杜氏に逃げられたことがキッカケで、社員のみで酒造りをしようと意思決定し、デジタル化、機械化した結果、品質を担保しつつ生産効率を向上させた。伝統の技は機械化出来ないという思い込みから切り替えよう!


インバウンド増は他国のほうが豊かになってきた証拠

日本のインバウンド施策は、国力が落ちてきた証拠でもある。他国が育ち、相対的に日本より豊かになってきているからだ。観光立国として成長させて先に必要なものは、多様性という時制に合わせ、短期滞在では無く長期滞在してもらうようにファンを増やしていくべきである。


ブラック労働に甘んじている限り待遇は改善されない

待遇に納得いかないなら、スパッとやめるべきである。保育士や介護の仕事は特殊スキルがいらず、誰でもできる(核家族化する前は家庭内で行うことだった)ことなので、給与や待遇が良くないのは当然。待遇を上げたいなら、自分がオンリーワンのレアな人材になる他に手段はない。


マスコミや東京地検は正義でも中立でもない

人権無視の人質司法が横行しているのが日本である。それぞれがそれぞれの思惑や損得でイメージを作り、植え付け、自分の都合の良い『正義』を当たり前にしようと躍起になっている。
メディアが追求するのは正義では無く利益であることも忘れてはならない。バイトテロ等の実害の無いニュースを報道するのも、簡単に視聴率が取れるから。バイトテロを報道するなら、本当のテロに対しての追求をしてほしいものである。


資格制度は利権も守るための仕組み

調理師免許がなくても飲食店は出せる。調理師とは名乗れないが、シェフや料理人とは名乗れるのだから、何の問題もない。専門学校にかける数百万があるなら、開店資金にしたほうがよっぽど良い。
その他の資格や専門学校も同じ。有名ギタリストの中、何人が専門学校卒業生か調べてみたら良い。実力があれば資格なんて無くても一流になれる。


メディアリテラシーを身につけよう

Twitter等の短文での情報発信が増えた今、前後や背景にある文脈を読まずに脊髄反射で異論、いちゃもんをつける人が多くいる。利益追求しているメディアの情報を鵜呑みにする人間も同じ。個々がメディアリテラシーを身につける必要性が高まっている。


感想

最近、堀江さんの本を読むことが多いです。それは共感できる事が多いからですが、反面、堀江さんの言葉ばかりを参考にし過ぎることも偏りが生まれると考えているため、「あくまで冷静に」と自分に言い聞かせて読むようにしています。

堀江さんは幅広い分野の第一線で活躍されているので、その経験を生かした言葉は重みを感じ、先を見据えた言葉も多いと感じます。組織単位では無く、個人単位で淘汰される時代になっていると思うので、よりシビアに、緊張感を忘れずに生活していきます!

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