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怖いもの・苦手なもの

持病の腰痛を治すのに、今通っている整体では、人生初の鍼治療をやってみた。

元々針のように尖ったものが自分に向くのが怖くてたまらない「先端恐怖症」なので、普段からシャーペンやボールペン、お箸など、細い方を全て向こうへ(自分と反対側へ)向けて置く習慣がある。

それが自分に向かって近づいて来て、最後は皮膚を貫通して神経に突き刺さるなんて、もう、想像しただけでもぶるぶる震えてしまう。

しかし。
しかしだ。
まさに背に腹は代えられないとはこのことで、余りの腰の痛さに、鍼の痛さの方がまだまし、という状況になった時についに、先生のおススメのまま、やってしまった。


経験者はわかると思うが、最初にチクッとした後に、「ずーーん」というのがやってくる。

この「ずーーん」が刺激で、これが強いほど早く治ると聞いて、最初のうちは我慢してやっていたのだが、どうにも慣れない。

その患部に、打っているその場所に小さなエレベーターが来て、ずーーんと重力に逆らって上がって行く感覚がする。

とても気持ちが悪い。😣


そんな感じなので、私はよっぽど悪い時じゃないと鍼治療は自分からはお願いしないし、先生から勧められても、なかなかウンとは言わない。

とにかく、痛いものが嫌いというか、怖くてたまらないのだ。

優しい先生は、怖がっている私の気をそらそうと、色んな他の話を振ってくれるのだが、もう私は気もそぞろで先生の質問も半分くらいしか頭に入ってこない。笑

せっかくなので、昔病院を何件も断られた話をした。


以前、歯医者が苦手で怖いという話を書いたが、その顛末はこうだ。

多分幼稚園の年少さんの時だったので、最初の記憶はないのだが、母が言うには、歯医者さんで虫歯の治療を何回かはしていたが、ある時神経に当たって、余りの痛さに口を開けなくなったそうだ。

その後は私も覚えていて…、小学校低学年までは、このあたりの歯医者さん多分5件くらいは連れて行かれただろうか。

何度治療室の椅子に座っても、絶対に口を開けなかった。
もう、頑として開けなかった。
あのぴゅーん、ぴゅーん、という音がもう怖くて溜まらなかった。

虫歯が痛くて治療に来ているはずなのに、患者ががんとして口を開いてくれないからには、歯医者は手も足も出ず、毎回先生には呆れられて、これでは治療が出来ませんとお断りされ、母が謝るというパターンが出来てしまった。

その最後の歯医者さん、忘れもしない〇〇〇歯科医院の先生はとても優しい方で、痛くないよ、怖くないよ、と言いながら、最初は手の平の上で、あの治療するマシーンの針をくるくる回して下さり、恐怖心を和らげようと心を砕いて下さった。

それはわかるのだけれど、あれを口の中に入れたとたん、歯がガリガリと削られるとわかっているので、やっぱり口を開けなかった。
というか開けられなかった。涙

先生は母にこう言っていた。
「まぁ、永久歯じゃないですから大丈夫ですよ。」

それを聞いた私は、大人の歯が生えたら絶対に虫歯にならないようにしよう!と固く心に決めたのだった。
母親にも先生にも迷惑をかけて、本当に申し訳ないと思っている。


という話をしながら鍼治療をしていたら、気づいたら打ち終わっていた。
はぁー、もうぐったり。

こんな私に、打っている先生は泣きそうと言っていた。
少しでも早く治ってもらおうと打っていて、しかもずーんとならないように細心の注意を払って、そーっと打って下さっているのに。

ごめんなさい…。
わかってはいるけれど、怖いものは怖い…。





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