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地域プロジェクトには事務局機能設置が必須

前回は「地域プロジェクトには最強のチームを送り込む」と題して地域住民を主役とした黒子に徹するプロフェッショナルであるという解説を共有させて頂きました。

今回は、そういったプロフェッショナル集団を運営していく上で事務所機能など具体的な側面について解説していきたいと思います。

地域プロジェクトの失敗要因

① 必要なプロフェッショナルが揃っていない

② 必要な資金が続かない(計画が甘い)

事務局機能が無く、ステークスホルダーの利害調整ができず地域がまとまらない

まず、①については前回に説明させて頂きましたが、事業のポイントにはプロフェッショナルを配置してパワープレイする場面も出てきます。

次に②ですが、事業としてスタートさせたはずなのに、計画が甘くビジネス的に自立できないということが挙げられます。

国や自治体からの助成金によってスタートアップしたところまでは勢いがあったものの、助成金の打ち切りによって事業の勢いも失速する例をいくつも目にしてきました。

こういったこともプロフェッショナルを入れて計画の整合性を検証しつつ進めないと助成金ありきでは持続性のある事業運営は難しいでしょう。


最後の3の存在は非常に重要です。


地域プロジェクトはステークスホルダーが多く、立場や意見が異なるのは当たり前で、責任の所在が曖昧で他人任せの空気を醸成してしまいがちです。

決定権を持っている人が責任を負いたくないと逃げ回ることもあれば、その逆に「俺が、俺が、」と言い張ってまとまらないこともよくあります。

でも、このようなケースに事務局機能があることで根回しや実務管理ができるのでプロジェクトが途中で空中分解するというような事態を防ぐことができるのです。

そういう意味において計画さえ整っていれば②の資金よりも③の事務局機能の重要性は非常に高いのです。

仮に緻密な計画を立てていても様々な要因で計画通りにはいかない場合もあるので、そのような場合に主体となりながら資金調達を適切なタイミングでスムーズに行える体制や、プロフェッショナルの活用などで乗り切ることも可能になってきます。

実際にはこのような事務局機能がしっかりした地域プロジェクトがないのが現状でファシリテーターが自助的に確立させる役割も担うのです。

そういった意味では非常に大変ですが、やりがいが多いですし、目標に向かって一丸となって進む地域プロジェクトとなる度に自信にもつながります。

ここでいう目標というのは何でしょう?

努力目標とか着地点が見えなかったり、逆算できない目標では計画が策定できません。

次回はこの目標というものの設定について解説していきたいと思います。

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