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フードコンサルとしての「第四の皿」、次なるテーマは仕出し弁当

今回はフードコンサルとして、ご依頼を受けた料亭のメニュー開発を担当するため、『料理屋の「弁当と仕出し」』という書籍を参考にしてみました。

この書籍では、料亭のメニュー開発に役立つ情報が紹介されています。具体的には、弁当や仕出しに必要な料理の選び方や調理法、盛り付けのポイントなどが解説されています。

また、本書は料亭のメニュー開発に携わる人にとって参考になる内容となっています。料亭のメニュー開発に興味がある人や、より良い料理を提供したい料理人にとって、必見の書籍と言えるでしょう。

私たちは導線やメニューのデザイン、仕入れ戦略など、飲食業におけるナレッジを積み上げてきました。しかし、本格的な高級料亭に進出する際、新たな切り口が求められました。これまで和食の領域に踏み込んでいなかったため、挑戦が大きく、どう進むべきか悩んでいました。

しかし、これまでの経験と知識を活かし、高級料亭へのサポートを引き受ける決意しました。新たな領域への挑戦は、私たちにとって刺激的な挑戦であり、多くの学びが待ち受けている予感がありました。

私たち(利用者として)のイメージでは、高級料亭とは、洗練された料理、サービス、雰囲気が求められる場所です。そのため、我々の飲食業における経験は、成功に向けた一歩としての重要な要素でもありました。

依頼としては、私どもがこれまで提案してきた、「第四の皿」をテーマに展開してきた実績を買われて地方創生に繋がるような取り組みをしてくれというものでした。

やはり、過去に感染症対策のこともあって客足は一度は遠のき、弁当や仕出しに力を入れることになったのですが、そうなるとリーチすべき顧客層も変わってくるので抜本的なテコ入れが必要だなと感じております。

そもそも弁当というのは家から持ち出して外で食べものから、料理店でつくらせた弁当や料理を家で食べるという仕出しという文化が加わるようになりました。

そして、最近ではそれを店内で食べるという形が定着してきており、お客様はコンパクトに色彩鮮やかな日本料理をリーズナブルに楽しむことができるようになりました。

本書で紹介されている弁当は、店内や仕出しで実際に提供しているものだそうで、どれも美しく、季節感を感じます。「末木」は大正八年、仕出し専門店として創業されています。開店当社から仕出しを軸に懐石や会席料理を出されるようになってからも、弁当が看板メニューとなっているようです。

手頃な価格で提供できるように、珍味類とか高級素材などは使わず、地元の素材を生かして、旬をかじられるご馳走感を与えるように工夫し、ごくオーソドックスに仕上げてあり、メニュー開発のヒントが盛りだくさんの内容でした。

「料理屋の弁当と仕出し」は、食に情熱を持つ人々にとって、料理の新たな可能性を広げる魅力的な本です。著者は長年の料理経験と独自の視点を通じて、弁当と仕出し料理の世界を深掘りし、読者に新たな料理の魅力を紹介しています。

この本の素晴らしい点の一つは、 料理のアートとしての捉え方 です。著者は、弁当や仕出し料理が、ただ食べるための食事ではなく、美しい盛り付けと風味豊かな味わいが組み合わさった料理の芸術であると捉えています。読者は、料理に対する新しい視点を得ることで、日常の食事がより楽しみ深まるでしょう。

また、この本は 実践的なアドバイスとレシピ も充実しています。料理初心者から経験豊富なシェフまで、誰でも取り組みやすい料理のアイデアが提供されています。弁当の美しさとおいしさを追求するためのヒントやテクニックも詳細に解説されており、読者は自分自身の料理スキルを向上させることができます。

さらに、この本は 季節や地域に合わせた食材の活用 も強調しています。食材の鮮度と地元の特産品を活かすアイデアは、持続可能な食文化の重要性を強調しています。読者は、地元の食材を使った料理への新たな興味を持つかもしれません。

本書は、食に対する情熱と探求心を持つ人々にとって、新たな料理の世界を開く一冊です。著者の情熱と知識が、料理の魅力をより多くの人々に伝える手助けとなることでしょう。料理愛好者やプロのシェフにとって、この本は食のアートに新たな次元をもたらすことでしょう。

それではまたお会いしましょう!

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