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あなたは何かを捨てて生きる覚悟がありますか?【リーダーに求める資質】

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Hey! What's up people~! 鎌田です。今回も編集者目線で気になった本をご紹介させていただきたいと思います。

今回はこちら「リーダーに必要なことはすべて「オーケストラ」で学んだ」です。

本書の著者はプロの指揮者として活動しながら大手企業などで管理職向け研修の講師も務めているという経歴のお方です。

私が経営していた農業生産法人も農業体験を通じて管理者講習とかチームビルディングのお手伝いをさせていただいておりますが、異業種から学べることって多いですから、結構おススメな方法だったりします。

立場ががらりと変われば俯瞰の目で自分のビジネスの本質を考えられるようになりますよね。

本書の著者も指揮者という立場から求められるノウハウというのはチームを率いるリーダーがビジネスの現場でも同じように有効であると主張しています。

それでは、リーダーに求められるノウハウとは何なのでしょう? 本書を要約すると次の七つにまとめられると思います。

一つ目は「メンバーが主役」であるということです。

普段イメージしている指揮者はコンサートのステージ上で、観客に背中を向けているものです。

そして観客に対して正面を向いているのが演奏するのがオーケストラではないでしょうか。

コンサートの主役はオーケストラのメンバーだという証明なのだそうです。

優れたリーダーは、優れた能力を持つメンバーと顧客との間のつなぎ役になる責務を負うものと定義されています。

リーダーはあくまで裏方として、チームの発展に寄与することがミッションですから、優れたリーダーというのは常にメンバーが主役だと考えているということですね。

二つ目は「公正・公平」であるということです。

チーム力を活性化させるためにメンバーのスキルをフル活用するためにはメンバーを公正に見て公平に対応することが必要だということです。

メンバーにとってモチベーションの源泉は「自分はリーダーから、ちゃんと見てもらえている」という安心感です。

それがタスク達成のために心のよりどころとなるのだそうです。

三つめが「メンバーの個性を見極める」ということです。

オーケストラもそうなんだ!って思った部分となっておりまして、理想のチームには縁の下の力持ち・下支え役・女房役・ムードメーカーなど、得意分野の異なる多種多様なメンバーが必要だそうです。

優れたリーダーは、メンバーの個性やスキルを迅速に見極めて適材適所で活躍できるようにハンドリングして、チーム全体のクオリティアップに結びつけられるということです。

確かに適材適所って大切ですよね。

ビジョナリーカンパニーにも書いてありましたが誰をバスに乗せるのか、どこに座ってもらうのか、それらを決めてから目的を決めるというものです

四つ目が「アイデア・想像力が豊富」であるといことです。

同じ曲を同じオーケストラで演奏しても、指揮者が違えば聞こえ方が変わるのだそうです。

私にはわからないけど(笑)

それぞれの指揮者のイマジネーションや思いが違うからこそオーケストラのメンバーは、楽譜どおりのノーアイデアな指揮者に対しては抵抗を示すものなんだそうです。

これは一般企業やプロジェクトチームでもまったく同じでリーダーに確固たるビジョンが必要なのは当然ですよね。

五つ目が「簡単にブレず、自分の判断をマネジメントできる」ということです。

指揮者は練習の際にビジョンを示しますが、そのビジョンを実現するための指示に対してメンバーから突っ込まれたときに簡単に朝令暮改してしまって指示がブレるようでは信用されないものです。

リーダーから確固たるビジョンから出て、その決断にチームのメンバーは納得してついていくのです。

自分の判断をマネジメントすべく、リーダーはセルフコントロールを強化することが必要なんだそうです。

少なくともリーダーは自分軸を持っておくべきでしょうね。

六つ目が「負の感情を容易にコントロールする」というもの。

個人的な負の感情をコントロールできることも、よきリーダーの条件です。
ちょっと意外だったのが特に「怒り」の感情を抑えることはが重要なんだそうで音楽家とか短気というかなんか触れれば切れるイメージがありました。

リーダーはどんな場合でも怒らずに冷静に間違いを正してチームをよい方向へ導くということだそうです。

その上でネガティブシンキングを排除し、いつでもポジティブにそしてアグレッシブによい方向へ導くことも求められるのです。

個人的には負の感情に捕らわれている余裕があるのであればリーダーとしての責務を果たしていないんじゃないの?って思ってしまいます。

そして最後の七つ目が「孤独を恐れない」というもの。指揮者はあらゆる場面で孤独感を味わうものだそうです。

本書で特に優れた推察だなと感じたのが、孤独は誰にでも起こりうる感覚で、リーダーだけではなく中堅メンバーも新入社員も同じだというところでした。

指揮者にしろ、リーダーにしろ、人の上に立つ者は須らく、その道中で何かを手に入れたものではないのです。トップであるがために何かを捨ててきた者だけがリーダーなのです。

人間というのは「お得ですよ」といった情報にはあまり耳を傾けない傾向がある一方で、「損しますよ」と語りかけられると、敏感に反応する傾向があります。

それでもあなたは何かを捨てて生きる覚悟がありますか?

それではまたお会いしましょう!

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