【#3】初めての海外ひとり旅ゴールドコースト・ブリスベン~サーファーズパラダイスと土ボタル〜
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3日目・サーファーズパラダイス
カフェでモーニングを食べる
09/05、ホテルの廊下を行く子供の声で目が覚める。午前8時くらいだ。
部屋に蛾がまた1匹いたのでタオルを振り回して外に逃す。朝は寒い。曇ってる。
予約したツアーは15時集合なのでそれまで街中をぶらぶらしよう。
ちんたら準備して10時にホテルを出る。
お腹すいたのでとりあえず朝ごはんをどこかで食べたい。
オーストラリアのカフェは開店閉店ともに日本よりずっと早い。7時くらいには店を開けてモーニングとランチを提供し、15時くらいには閉店する。
これはモールのフードコートもそうで、16時ごろにはラストオーダーになってしまう。夜ごはんはバーかレストランへ行く。
路面電車に乗ってサーファーズパラダイスにあるLot 1 Coffeeというカフェを目指す。カフェは前日にYouTubeの動画で人気店らしいと見たので決めた。
サーファーズパラダイスはゴールドコーストで一番の観光スポットなので、カフェで腹ごなしをしたら海やお店、展望タワーを見て回ろう。
Surfers Paradise駅で降りて、数分歩く。
お店はすぐに見つかった。朝ごはんどきを過ぎたからかお店は空いていた。
レジの金髪のお兄ちゃんいいスマイルをしていて優しい。
店員さんに直接注文するのは初めてなのですこし緊張した。
温かい飲み物がカップ(小さめ)とマグ(大きめ)があり、どのくらいの大きさか実際のカップがカウンターに見本として置いてあるので、サイズを聞かれても「これで!」と頼めばいいのでとても親切だ。
エッグベネディクトとラテのマグを注文する。
日の当たる席に座る。のんびりと急かされずに広々使えるところがとてもいい。日の光はまぶしいが暑くない。
太陽が出てきて嬉しかった。海は晴れたほうがきれいに違いない。
エッグベネディクトは見た目より量があった。お腹いっぱいになった。
アボカドの存在感がすごい!とてもおいしい。
値段は合わせて20ドルをいくらか超えるくらいだった。
オーストラリアは物価が高いとよく聞くけれど、日本でもランチ2千円越えは珍しくなくなっているのでむしろ妥当だと思った。
日本に帰ってからもこのカフェのご飯をたびたび思い出す。本当においしかったし、休日感があってとてもほっとした。オーストラリアの朝食カフェの充実っぷりは日本にもあっていいのにと思う。
昨日はお菓子ですませてしまったので、オーストラリアに来てはじめてちゃんとした食事をしたのだった。
ビーチを歩く
店を出てしばらく歩く。
サーファーズビーチは人が割といた。昨日は砂浜を靴で歩いて砂が入ってしまったのではじめしばらく歩道から見ていた。
すると、おじさんが近くにやってきてレンガのトーテムについているボタンを押して足を洗うのを目撃。これ、無料のシャワーだったの?!
足を洗えるとわかったので、裸足になってズボンのすそをまくり上げて浜辺に降りることにした。
カモメがいっぱいいる。水は冷たくて砂は柔らかい。波が高い。
手を伸ばして自撮りしてたら、おそらく中国語で女性に話しかけられる。「?」ってなっていたらジェスチャーで「写真撮ってあげるよ」ということだとわかった。やさしい!
スマホを渡して写真を撮っていただく。はじめ逆光だったので、立ち位置を変えたりしてきれいに映るように何枚も撮ってくれた。とても嬉しい出来事だった。
自撮り棒持ってきてはいたのだけれど、旅行中は使い勝手が悪くあまり使わなかった。
なぜか他の観光客でも使っているのを見かけなかった。みんな写真や動画をどう撮っているのだろう?
スカイポイント展望台
その後、足洗って拭いてて、今度はおじいさんに英語でひとこと言われたっぽいけど何か聞き取れなくて曖昧に笑って終わった。悔しい!
ビーチから歩いてスカイポイント展望台へ向かう。
旅行出発前はここの朝食バイキングつきチケットがあると知って行きたいと思っていたのだが、10時半ごろまでなので起きられず断念。
展望タワーのチケット買ってエレベーターに乗る。77階。
エレベーターの中は日本のデパートでよく見るようなガラス張りで景色が見えるようなタイプではなく、壁になっていて映像が流れるようになっていた。着くの早い。
着くとぐるっとガラス張り。そこまで広くはないのですぐに一周できる。海と家々が見える。
日本と違って山がほとんどない。たいらだ。
記念が欲しいなと思ってスーベニアメダルを買う。
クレジットカードでも支払いができて、バーをぐるぐると手動で回すとメダルに絵柄が掘られて出てくる。
クライミングのツアーとかち合う。安全ロープもつけて厳重な装備だ…。
ウロウロして遠くの景色を見て歩く。次どうしようか決めてない。
まだお昼時なので2~3時間くらいは間が空く。
カフェでのんびりしてもいいけれどせっかくならもっと観光を楽しみたい。
HOTAまで船に乗る
HOTAという美術館をネットで見て船に乗るらしいので行ってみることにする。
Googleマップで調べて歩いてAppel Park停留所に着く。5分か10分そこそこ。
ネットで調べると乗り放題チケットしかでてこない。HOTAはここから一駅だけだから、そこまでの往復があれば十分だ。売り場のおばちゃんに聞いてみることにする。
往復ってなんて言えばいいのかわからなかったので、事前にGoogle翻訳で言うことを確認。わかってくれた。
1時間ごとに船が出てるみたいだ。15分後だったので買う。20ドルだった。
乗船チケットのようなものはなくて、レシートの裏に「I PAX RETURN, SP-HOTA-SP」手書きしてくれた。
時刻表と最終便の乗船時刻も丁寧に説明してくれる。やさしい。
船が来たので、船員さんにレシートを見せると「HOTAまでだね!」みたいなことを言ってくれる。
船はさほど大きくない。時間が近くなるとだんだん乗客が集まってきた。
HOTAにつくと船員さんが「HOTA着いたよ。降りる人はいる?」という感じで声掛けしてくれる。
HOTAは川に囲まれた広場みたいになっている。
散歩コースがあってぐるっと回ってみる。ギャラリーを目指すがなにを展示しているのか、いくらかかるかがネットで出てこない…。入口そばまで行って中をのぞくがちょっと疲れも来ているので、公園の日陰で座ってのんびりすることにする。
曇っていたがだんだん暑くなってきた。前日は午後に気分が悪くなってしまったので警戒。
公園内には川から派生した湖のような場所があったのだが、泳いでる人がいて驚いてしまった。山の中の川遊びなら日本でもあるが、こんな街中の川で水遊びしていいんだ…!
見たことない鳥が多く、その辺をよく歩いている。サイズが大きいし鳴き声も聞きなれない。
オーストラリアのトイレ
途中でトイレに行こうとしたのだがぐるっと回っても入り口がない。門も鍵がかかっていて開けられるタイプじゃない。もしかして普段は開放してないのかな?と困った。が…
近くで親子がトイレ前にいるのを見かける。
使用できるトイレは別であるみたいだ。
オーストラリアの公共トイレはどこもキレイだった。
水洗式で紙も流せる。紙はトイレに置いてあるものを使える。
流すときは便器の背にあるボタンを押す。ふたつボタンが並んでいることがほとんどだが、大小みたいな違いがあるのかはよくわからない。
また、手洗い場にハンドソープとジェットタオルがどこにでもあった。
清潔感があって、とても便利だった。
集合場所までとにかく歩け!!!
そろそろ時間だと思って停留所に行く。
しかし時刻表を見て気づく。行き便と帰り便の時刻表を勘違いしてた!!帰りだから行き便と同じシーパラダイス方面の時刻表なワケないじゃないか!
サーファーズパラダイス行きはもう行っちゃってた。次は1時間後。
待っていたら予約していたツアーの集合時間に間に合わない。どうしよう。
Googleマップで調べると、歩けば30~40分で集合場所のホテルに着くようだ。これなら間に合う。頑張って歩こう。往復チケットせっかく買ったのに…。
エコサファリツアー
日本語ツアーに出発
午後3時前。集合場所のホテルに着いてトイレに寄ってロビーで待つ。
汗かいてボロボロだ…。
ツアーはサーファーズパラダイスの主要ホテルを集合場所としているらしく、予約の際に宿泊ホテル名を書いたらこの集合場所になった。
他のツアーもサーファーズパラダイスのホテルを集合場所にしていることがほとんどなので、ツアー参加するなら宿泊はこちらの方が便利だなと思った。
日本人の夫婦らしき人がいたので声かけた。同じツアーのようだ。よかった。一緒に待つことにする。日本語で話せることに安心する。
ホテルの目の前で警察に止められている車がいる。駐禁でもきられているのだろうか?
しばらくすると入り口にガイドさんが車で迎えに来てくれた。よくしゃべる面白い男性だった。日本人でゴールドコーストで30年近く暮らしているらしい。
先に乗っているツアー客がふたり。さらにもう一軒寄ってふたりを拾い、ガイドさんとお客さんで合計8人のツアーだ。
この一緒になったツアー客の皆さんが私にとってかなり面白く、ガイドさんを含め皆さんから知らない話をたくさん聞くことができた。
このツアーは旅行中もっとも楽しかった思い出と言っていい。
ガイドさんが道行きしゃべりながら目的地まで運転してくれる。
最近ゴールドコーストで「ブラックペアン」というドラマの撮影してたよ。とか、オーストラリアの帰宅ラッシュは早番の人と遅番の人とで2回あるんだよ。とか、いまそこペリカンが飛んでたよ!とか、ここは高級住宅街でいくらいくらするんだよ。とか、オーストラリアは女性警察官もたくさんいるよ。とか、鯨見られるツアーもう行った?とか、とにかく話題が途切れない。
ゴールドコースト自然保護区
到着すると、蚊がいるらしいので虫除けスプレーを貸してくれる。
カンガルーやワラビーはその辺に見るけど、コアラがとても珍しいらしく探して歩く。
ガイドさんがマングローブについてや動物について、蜂蜜について、などオーストラリアの自然をたくさん説明してくれた。
コアラをガイドさんが頑張って探してくれる。3匹見つけることができた!
全く見つからないこともあるそうで運が良かった。
帰り際、晩ごはんがチキンかフィッシュか選べるので事前にアンケートを取る。
ふたり連れは両方にしてシェアするといいよ~とおすすめされる。
私はフィッシュアンドチップスにした。
はじめてのディナー
時間ギリギリらしく急ぐ。これからご飯食べるレストランへ向かう。
ビールは別注文。ガイドさんがビールについて飲みやすさやおすすめを色々教えてくれた。
HAHNのビールを頼む。飲みやすくてとても気に入った。
最初に会ったお姉さんがチキンも分けてくださった!柔らかくてとてもおいしい。
魚おいしい。ガーリックブレッドもおいしい。量が多い。それにさらに食後のコーヒーとアイスもつく。
ガイドさんが店員さんにもガンガン絡みに行く。イギリスから来たらしい店員さんがいて、少しだけアクセントの話になる。
食べながらガイドさんと共にお客さんたちとも会話する。
おばさんと来たという女性はオーストラリアに30年近く住んでいるらしく、ガイドさんと日本との違いや永住権、食べ物について深堀りした話を聞かせてくれて興味深かった。
バナナとマンゴーがおいしいらしい。オーストラリアのグリーンティーは緑茶と思って飲んではいけない。
関西からのご夫婦は息子さんがゴールドコーストでいま開かれているフライングディスクのアルティメット世界大会に出場しているらしい。フライングディスクというスポーツを初めて知った。
南半球の星空観察
だいぶお腹いっぱいになった。再び車に乗って出発。
しばらく行くと、道脇に車を止めて星を見た。
真っ暗で天の川もとてもよく見える。すごい。初めて天の川を見た!!星座や土星もいろいろ見えた。ガイドさんが使うペンライトは遠くまでずっと届く。飛行機や家に向けちゃダメらしい。
南半球では見える星も違うが、月も北半球とは方向が逆になる。
土ボタルを見に
そのあと世界自然遺産指定のスプリングブルック国立公園へ。
道中、ガイドさんがクイズを色々出してくれる。日本の世界遺産なにがあるか全然覚えてない自分にびっくりした(苦笑)
到着すると、フラッシュがダメらしく赤いライトを渡される。
それとガイドさんの声が聞こえるように各自に無線のイヤホン。土ボタルは光にとても弱いらしい。スマホのライトも控えた。
道はとても暗くて、赤いライトを消すとなにも見えない。
道中は暗い道を、植物や虫などについてもいろいろ教えてくれながら歩いていく。30~40分はあっただろうか?けっこう長く感じた。
途中でべつの観光客とすれ違ったが、ほんとに数名でとてもすいていて快適だった。
土ボタルは洞窟以外にも土のなかにたくさんいて電球みたいに光っている。
洞窟になかはライトを消してからいったん目を閉じて3数えて目を開ける。すると一面に光の粒が輝いていた。幻想的だった。
途中に滝もあって涼しい。
ガイドさんが上着着てくればよかった、寒い~と言っていてちょっとかわいそうだった。昼間は暑いくらいだったけれど、夜になると冷える。
隠れる蜘蛛や空洞になるヤドリギ、しょうが、木の実いろいろ、オーストラリアの自然は日本と全然違っていてとても面白い。
もどって車につくと、ツアーに参加した証明書を配ってくれた。
洞窟内にある滝の昼の姿の写真も販売してくれるが今回は時間が迫っていることもあって、さっさと帰路へ。
オーストラリアで暮らすということ
帰りの道もガイドさんがたくさん喋っていた。オーストラリアに30年以上いてアドベンチャーランドやシーワールドでも働いていたらしい。なのに日本の政治にも詳しい。
オーストラリアに住んでいるお客さんといっしょに、永住権をとるのは今は難しい話、オーストラリアの年金の話、日本の政治との違い、家を借りるのが大変だった話などどれも興味深かった。
日本に帰ろうと思ったこともあるけれど知り合いも少なくなってて…。という話に遠く離れて長く暮らしていくことについて思いをはせた。
都道府県を移動するくらいなら想像もつくが、国が違うというのはどんな気分がするだろう。私はいつか外国でも働いてみたいと思うけれど、違う国でも暮らしていくことができるのだろうか?
時間は午後10時くらいになる。
ガイドさんが「帰りどうする?」と訊いてくれて、トラムが動いて入れば大丈夫だと思うと答えたけれど、broadbeachの宿泊ホテルの前まで送ってくれた。とても助かる。
ホテル前でお別れをして部屋へ戻る。
とても充実した1日だった。
同じ日本から来た観光客ですらそれぞれのバックボーンがまるで違うことを感じた。それがこの一時、同じ場所で同じ時間を過ごすことの不思議さ。
明日をどうしようか決めていない。
ガイドさんも話していた鯨を見るツアーに行きたかったのだけれど、午前中早くに起きられる自信がない。
カランビンの動物園にも行きたいが、それも早めにいかないとコアラと写真が撮れないかもしれない。
気球ツアーも旅行前は行きたいと思っていたのだけれど、午前3時に集合プラスおそらく送迎がサーファーズパラダイスのホテルになるので、今回は断念した。今度は気球に乗りたい。
明日、もしも早くに起きられたら動物園に行こう。
それだけを決めてからほかは後に任せて、洗濯をして寝た。
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