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北海道新幹線に乗りたいオタクたちの旅行記

〜前日譚〜
「北海道新幹線に乗りたいので乗りに行きましょう」
「OK」

という感じで、有言実行オタクが行く北海道新幹線に乗るために組んだ旅行記です。

〜登場人物〜
・電気屋
2023年末に突如青春鉄道に再熱し今こうなっているオタク。北海道組が好き。ニチアサとテーマパークのオタク。

・凶暴なチワワ
わたしに青春鉄道を布教されこうなっているオタク。ラーニング元がわたしのため、北海道組が好き。

上記の通り目的があればすぐにGO!GO!GO!GO!するタイプのオタクふたりですが、国内とはいえ陸路で北海道はかなり遠い。
でもまぁ、行けるなら行かない手はねぇな!の精神で旅行日程を調整しつつ、その間にスパコミなどを挟みつつ、楽しみ過ぎて直前に北海道組のアクスタなどを作りつつ、

出発前日の夜に届いた

どうにか出発の日を迎えました。 

1日目 出発


5月某日。金曜日出発だったので出勤ラッシュに揉まれつつ東京駅へ到着。
何回来ても東京駅ってテンション上がる。一カ月前の金沢旅行の時も同じこと言ってましたね。

お馴染みのメルヘンのフルーツサンドを買い、旅の目標の半分以上を占める北海道新幹線へようやく乗ります。ただ事前に時刻表を確認しておりH5に乗れないことはわかっていたので、E5にお世話になります。はやぶさに乗るのは去年岩手に行った時ぶりですね。

E5の前でH5を掲げる

直前までシンカリオン見てたから新幹線いっぱい見れるだけでソワソワした(鉄道大好きキッズ)

道中、4時間くらいかかるし作業しようかな〜とiPad持って行ったんですが、画面開いた瞬間に弱酔いが襲ってきたので自宅から北海道まで板を移動させただけでした。
走行距離も長いので、途中目まぐるしく天気が変わるのが面白かったです。空路だとこのへんわからないので陸路ならではだな〜と。前方に流れるニュースが北海道のものなのテンションあがる。

新函館北斗駅に到着

長い旅路を経てようやく新函館北斗駅に到着!生まれて初めて来る場所はテンションあがります。駅自体も新しくきれいですね。
また、駅の至るところにH5系の手作りの展示があり、ここの人たちは愛着を持って北海道新幹線を見てくれるんだな〜〜と嬉しくなりました。

バタバタしてて写真撮れなかったのでこれは帰宅してから撮ったものです

駅オリジナルのスタンプラリー台紙などもゲットしたりして記念撮影タイム。この台紙も、今は配布していなかったのを今年のコナンの映画に合わせて再配布してくれているらしく。コナンのおかげで貴重な資料をいただけてほくほくです。

青春先生がTwitterに載せていらっしゃった場所の聖地巡礼などもしました。大満喫しているところでようやく気づく。

「……函館行きの時間調べてなくない?何時間に一本とかしか出てないよね」
「あっ」

さいしょに時間を見るべきだったのに、駅をエンジョイしすぎて、ちょうどいい乗り継ぎの時間を逃しました。浮かれオタクども、世界一新函館北斗駅を楽しんでいた。
次のはこだてライナーが来る時間は一時間以上後…。さっそく北海道の洗礼を受け、急遽北斗に乗ることにします。どちらにせよ特急にも乗りたかったのでまぁプラスになったということで(…)

ホームの案内の絵柄が北海道にちなんだものなのも可愛いかった。待つこと20分ほど、特急北斗が到着…!キハ261系1000番台、色も形も可愛い。見れてよかったです。ちょうどコラボの時期だったのでコナンくんの車内放送も聞けました。
この旅行中、街の至るところでコナンファンの方々がスタンプラリーを巡っているのを見れてほっこりしました。

ようやく函館駅到着

なんやかんやありつつようやく函館駅に到着しました。
改札に向かうまでの途中にあったこの広告、実際はわかりやすさとか費用の面とかいろいろあるんでしょうけど、新函館北斗駅と同じ広告で文字だけ変えてるの可愛いな…!おそろいの広告だ…と嬉しくなりました。

本線の0キロポストなんかもありオタクたちはずっとテンションが高いです。関東圏に住んでて普段「函館本線」の文字を街中で見ることはないので、それだけで嬉しい。

しかし寒い!!!!2泊3日の旅行の中で到着した日がいちばん寒かったです。ヒートテックも着ていたのですが寒すぎて、明日もこの気温だったらやばいな…と思っていたんですが、この日が特別寒いだけでした。

とりあえず荷物を預けにホテルに向かいます。
宿泊地ですが、JR北海道に少しでも多くお金を使いたいのと、函館本線の見えるお部屋があるということで泊まりたかった、JRイン函館様です。
函館駅直結で立地的にもとても助かりました…。観光に疲れた時にお部屋で休めたのありがたかった。実質ミラコスタみたいなもの(?)

入り口からもう最高のやつです。ヘッドマークがお出迎えしてくれました!手書きの説明も可愛い…嬉しい…!
こくてつ じぇいあーるほっかいどう←可愛すぎる


部屋に入るとトレインビュー。最高のやつ。部屋にいても発着の音が聞こえたり、コンパクトなお部屋ですが3日間快適に過ごせました。

チェックインを済ませ、函館で行きたいところを調べていて見つけた、旧イギリス領事館へ向かいます。
カフェでアフタヌーンティーをいただけるとのことで、早速市電に乗り込みます。街中に線路がある風景いいですね。旅行中、電車、バス、市電など様々な交通機関にお世話になりました。

坂の向こうに海が見える立地、どこを切り取っても絵になる。街並みが美しいです。これまで小樽、札幌と他の主要都市に行ったことはあったのですが、函館は初だったので目に入るもの全てが新鮮でした。  

肝心のアフタヌーンティーですがとても美味しかった…店員さんもすごく優しくて…寒かったので暖かい紅茶が沁みました。
身体をあたためたところで、そのまま坂を登り公会堂まで向かいます。小高い場所にあり、街を一望できました。少し曇っていたので晴れてたらもっと気持ちいんだろうな〜と思いつつ資料用に記念撮影。

お腹を満たしたところで金森赤レンガ倉庫へと向かいます。
メチャクチャなこと言うけどディズニーシーに行きたすぎてたまらなくなった。港町に来ると大体アメリカンウォーターフロントの息吹を感じる(!?)
煉瓦造りなの歴史を感じて良いな。入っているお店も、北海道ならではなお店から地元のファンシーショップ感のあるお店まであって雰囲気がよかったです。
あとここでこんなにお金使う買う人いる?みたいなレベルで凶チがお土産買ってて面白かった。新函館北斗駅のタオルとか。
H5系のグッズがたくさんあって…夢みたいだった…。H5系のトレインウォッチ(子供向けサイズ)買うか迷って結局買わなかったんだけど買えばよかった。次行ったら買おう。イベントの時つけたい。

夕飯は赤レンガ倉庫すぐ近くのラッキーピエロ。内装可愛いですね。初めてのシステムに迷いつつ無事に注文し、海の見える席で食べます。

函館に来たら絶対食べたかったので…かなりボリュームがあり、安くて美味しかった!ガラナも初めて飲みました。どんな味か全く分からず飲んだんですが甘めのリポDみたいな味でした。

夕飯食べている間にだいぶ日が落ちました。風がだいぶ強かったな…。帰りはまた市電でホテルまで戻ります。
寒かったので大浴場で暖まることができてよかったです。ちなみに大浴場からも函館本線が見えるので、裸で電車の発着を見る貴重な体験ができました。といっても全面透けて見えるガラス張りではなく、透け防止のシート?みたいなものの一部がくり抜かれていて、その穴から覗いたら外が見える、という感じでしたので外から見えてしまう心配などはありません。

ラウンジではかの有名な美鈴珈琲が無料でいただけます。ラウンジもガラス張りになっているので夜景がきれいに見えました。フロントにもラウンジにも、摩周丸に関連した展示がありました。


揃えてある書籍も鉄道や北海道に関するものが多くて楽しかったです。こういうところに自分が所持している本があると嬉しい。

ザ・函館観光!みたいな1日目が無事終了。思い返すとこの日が一番体調良かったな…。


2日目


この日は出発前から戸井線のアーチ橋を見ると決めていて……緊張して1日目の夜に眠れなかったんですよね……。本末転倒。
南大塚駅に行く前、西武新宿線に乗りながら心臓バックバクになってたオタクなのでまあそうなりますよねという。
それも相まって体調があまりよろしくなく、楽しみにしていたホテルの朝ごはんも食べられず…。午前中に五稜郭タワーに行く予定だったのを変更。ホテルで休みつつ、ゆっくり出発して摩周丸の見学へ向かいます。

入り口入るとすぐにJ Rと国鉄のロゴの鉛が並んでいます。鉄道も船も大好きなので絶対に見学に来たかったんですよね。
連絡船としての役目を終えてもこうして資料を残してもらえてるのありがたいなー。展示にもちょこちょこ鉄道との関わりを感じさせるものがあったり。

というかこのイルカのキャラクター可愛すぎる。大宮の鉄道博物館にもこの子が使われている連絡船のポスターがあったり、広報キャラクターとしていろんなところで活躍していたんですね。

山下公園の氷川丸と同じように、操縦室で実際に触れることなどもできます。

あとここのクイズコーナーが面白すぎて、今後行く予定のある方は絶対にやってみてほしい。正解したら褒めてくれるのはわかるんですけど(この褒めの語彙もめっちゃくちゃいい)、

間違えると「ざんねん!」とかじゃなくて

「え?」なの面白すぎる。お前たちは先ほどまでの展示で何を学んできたんだ?と言わんばかりの圧。函館で一番のエンタメだ。普通に勉強にもなるしおすすめです。

摩周丸を後にして、朝市でお昼を食べる。
海鮮丼食べる!となったらサーモンいくら食べがち。お値段もお手頃価格で美味しかったです。

体調万全でお腹に余裕があったら食べ歩きしたかったんですが、このタイミングで眠さと疲労でぐるぐるになり、バスが来るまですこし休もうとホテルに戻りました。

そう、戸井線跡まで足がないのでわたしたちはバスで向かいます。おそらく戸井線跡のアーチを目当てに行く方でバスを移動手段に使う方はあんまりいないと思うのですが、記録も兼ねて書いておきます。


函館駅前のロータリー6番乗り場からバスに乗り、汐首灯台を目指します。事前に時間と乗り場を調べ、本当にこれであってるのか?と何度も確認しつつようやくやってきたバス。
わたしたち以外に1、2名お客さんがいるだけで、しかもそのお客さんたちもほとんど手前の停留所で降り、誰も乗っていないバスに揺られてどんどん市街地へ向かって進みます。
海のすぐ横を走っているような景色がずっと続きます。観光地ではないので、地元の生活というものが垣間見える。ずっとドキドキしながら1時間ちょっと揺られ汐首灯台へ。

バスで戸井線跡を通り過ぎた瞬間「ああ……」と声にならない声が上がる。降り立つとすごい風でした。


戸井線のアーチ橋。今回どうしても見たくて予定に組み込みました。
青春鉄道に再熱しなければ戸井線のことも知らず、ここに来ようとすら思わなかったはずだ。
少し前に南大塚駅の安比奈線の展示を見て廃線跡をたどったときも、多くの人は気に留めないことを改めて感動できたり考えるきっかけになった青春鉄道に感謝だ…と思ったんだけど、改めて世界って知らないことの方が多いなぁ。死ぬまで感動して生きていたいな。といろいろな気持ちになったりした。
今まで写真では見てたんですけど実際目にすると大きいなーとその存在感にびっくりしました。ここに走ってたら海が綺麗に見えるだろうなーとか。


旧戸井線アーチ橋と書かれるとあたかも走っていたかのように錯覚する
戸井線のことも書いてありました

ただ、あまりにも風が強い。
フォロワーさんに事前に風が強いので気をつけてくださいと教えてもらっていたのに、それでも1歩歩いて「風強!!!!」と口から出るくらい。


人が通らない
目の前が海

ただでさえ海の近くということもありますが、強風マークが出ている日だったので普通に立っていても風に煽られるくらい。
わかっていたけども寒かった。海風に当てられ鼻水が止まらなくなり、せっかく風邪が治ったところなのにまた鼻声になりました。震えながら青空の下でバスを待ち、函館駅に着くと一目散で薬局へ向かい風邪薬を購入。
というわけで夜に函館山行こうとしていた予定をキャンセルし、駅まで戻って紅茶専門店のハーヴェスト様へあったまりに行きました。


元々予定にはなく、駅の近くでどこか入れるところを…と調べていて見つけたところなんですがすごくよかった。
店内も静かで、マスターお一人で切り盛りされていらっしゃるゆったりとした空気心地よかったです。スコーンも紅茶もとても美味しかったです…旅行中にスコーンめちゃめちゃ食べてるな。
その後お風呂でしっかりと暖まり、早めに就寝します。体調がぐずぐずになっていたので今日こそは寝たいの気持ち。

3日目


無事に就寝することができ、体調も良いまま朝ごはんをいただけました。

朝から回転寿司…贅沢すぎる。朝ほぼ食べない人間ことわたしが米を食べるなんて奇跡です。それほど美味しそうだったし実際に美味しかった…。

チェックアウトを済ませ、荷物をフロントに預けてヘッドマークのお写真を撮り納めます。すると、昨日はなかったこんなものが。

函館駅の発着メロディーを流していただける…!こんなタイミングのいいことある…!?10時〜正午のチェックアウトを対象としていると書いてありましたが、リクエストに応じて流していただけるとのことです。「せっかく函館まで来たので…聞きたい…!」と二人してドキドキしながら受付の方にリクエストしてみることに。

オタク「すみません、そこに書いてあった発車メロディーを聞きたいんですけど…」
スタッフ様「…!○○(おそらく音楽を流す担当の方)さん!リクエストですよ!」

スタッフの方が裏まで確認しに行ってくださったのをフロントで待つ…。
ミトミでファスゲスになってしまったときと同じ感情になった。Dオタにしかわからない例え。
そして流れてきた音。声を殺して聞き入るオタク。
私たちは初めて聞くメロディーですが、ずっとここで働いていらっしゃるであろう受付スタッフさん方が「これ聞くと揺れちゃうよね〜」とニコニコしながらお話していたのもすごくよかった…。貴重なものを聞けました。
快く対応してくださり本当にありがとうございました。絶対にまたここに泊まりに来ようと決めた瞬間です。名残惜しくてギリギリまでお写真を撮らせていただきました。

五稜郭タワー
市電で五稜郭タワーを目指します。


タワー内部の展示もわかりやすく、説明のイラストもかわいかった。見やすくていいですね。昨日あの辺まで行ったんだな〜などと話しながら展望台を降りようとすると…。

「え??!ご当地ピンズ北海道版がある!!」
「H5系!H5系!」

旅のハイライト。H5系が当たるまで回してたらほぼコンプリートしてしまったご当地ピンズガチャ。他の沿線のピンズガチャを見かけるたびに北海道版のやつが絶対に欲しい〜〜〜と思っていたので、ここで出会えて本当に良かった。
見かけたら絶対回したいと思ってたのでうれし〜!可愛すぎるわね。このあと二人ともすぐに装備しました。


六花亭カフェ

五稜郭タワーから少し歩いてカフェの併設されている六花亭へ。予想外に熱くてバテ気味だったのでゆっくりできてよかったです。五稜郭タワーのお土産屋さんで買ったステッカーかわいい。まさか北海道コラボのサンリオの推しカプステッカーを買えるとは。好きなもの全部載せだ。

そして六花亭を後にして、歩くこと10分ほど。
戸井線橋。凶チが検索して見つけてくれました。

説明などは特になく、ただ街の中に溶け込んでいて、戸井線橋の名前もきっと意識していなければ気づかないくらいふつうに存在していて。未成線ながらもこうして残っているものから当時の軌跡を辿れるの本当にありがたいなあとしみじみ。今回の旅行で実際にこういう光景を目にして、己の中の解釈に厚みが出た気がします。

ギリギリになっちゃうし…ということで新幹線の出発の時間よりだいぶ早めのはこだてライナーに乗り込るため、函館駅に向かいます。本数もそこまで出ていない上、公共交通機関を乗り継いでいくので時間に余裕が必要だな…と思いました。
旅行中にずっと乗りたいな〜〜と思っていたハイカラ号、最後の最後に見ることができました!かわい〜〜。生で見れてよかったです。


出発まで少し時間があったので、函館駅の写真を撮影。テンション上がって買った駅名キーホルダーとともに。

ちなみにはこだてライナーはコナンラッピングで、車内にもキャラのデコレーションがあったりしました。

新函館北斗駅に戻って参りました。
新幹線出発の1時間以上前に着き、絶対時間持て余すだろうなと思っていたのに、結局時間いっぱいまで写真撮ったりしてわちゃわちゃしてた。

ずーしーほっきーさんとお写真を取るなどし、直前にはこだてプリンを買うなどもしてはやぶさに乗り込みます。

北海道、3日間お世話になりました。
車内放送でも青函トンネルの説明などしてくれてたのよかった。

そういえば結局帰りがけに凶チとお揃いのもちもちのH5系買ったんですよ。何かしらH5系のグッズが欲しかったので。もちもちしていて可愛い。7月の鉄ミュにつけていこうと思います。というかnote書くのに時間がかかりすぎて鉄ミュもう明日です。描き始めたの5月だったのに…。

お土産のピンズたち


初めての函館でしたが本当に楽しかった!今まで気にしていなかった鉄道のことを知れたおかげで、新鮮な気持ちで楽しく旅行することができました。
またすぐに北海道新幹線にお世話になりたいです。今回はかにめしを食べるタイミングがなかったので次こそ!腰が大丈夫なうちに陸路での旅を満喫したい…。


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