排尿恐怖症に長年苦しんだ私が、排尿恐怖症を8日で克服した方法

私は10年以上、周りに人がいると排尿できない排尿恐怖症でした。しかし、私はある日からの取り組みで、わずか8日間で排尿恐怖症を克服しました。本記事ではその話を書きます。
排尿恐怖症はマイナーな恐怖症のため、排尿恐怖症の記事や本はほとんどなく、ましてや克服方法の記事や本も皆無です。そこで、少しでも力になれればと思い、この記事を書かせて頂きました。

筆者プロフィール
有名国立大学院修了。排尿恐怖症経験者。自身が排尿恐怖症になったことをきっかけに、2年間カウンセラーとしても活躍。現在はwebライターとして排尿恐怖症の経験や知識を伝えている。

まずは、排尿恐怖症の詳細や自分自身の排尿恐怖症のことから書いていきます。

1章 排尿恐怖症の解説と、筆者の排尿恐怖症体験

1-1 排尿恐怖症の発症と悪化のメカニズム
排尿恐怖症の悪化と発症のメカニズムは殆ど知られていないと思います。まずはこの点から解説していきます!
人間は、大脳で「排尿しよう!」という意識が起こると、信号が脊髄を経て膀胱を収縮させて排尿が起こります。しかし、排尿恐怖症はトイレで「他の人の存在」を異常に意識してしまい、心理的な理由によりうまく排尿できなくなってしまうのです。但しこのような排尿恐怖症の人の割合はかなり少ないとされています。

排尿の仕組み

図引用: http://www.yuririn.jp/hainyou.html

そして、排尿恐怖症を発症すると長い年月の中でどんどん些細なことでも「他の人の存在」が気になるようになり、症状が悪化します。トイレに人がいなかったり、個室でも人の気配がすると排尿できなくなってしまうほど悪化する人も多いのです。

筆者も、中学で排尿恐怖症となり隣に人がいると小便器で排尿できなくなりました。しかし、学生時代は、遠く離れたトイレを使ったり、授業中トイレに行ったりして、なんとか乗り切れていました。そのため、「何とかなるだろう」と思ってしまい、その後の悪化、血尿、仕事への悪影響に繋がったのでした。

1-2 排尿恐怖症は、漏れそうでも尿が出ないので健康に大きなリスクがある
排尿恐怖症だと、普通の人ではありえない「漏れそうでも尿を出せない機会」があるため、排尿を異常に我慢する機会や日常的な排尿我慢がかなり増え、前立腺炎や血尿や膀胱炎など健康に悪影響を及ぼす人が多いのです。

筆者も、排尿恐怖症になって数年で血尿になりました。
あるイベントに行った時、トイレを我慢していたのですが限界が近づき、友人とトイレに向かいました。
人が集まる場所の男子トイレあるあるですが、個室の列だけすごく混んでいて僕一人のせいで友人達を待たせるわけにもいかず、友人と並んで小便器に立ちました。しかし、僕だけ出せなかったのです。排尿したふりをしてトイレを出ました。

僕はその後排尿を異常に我慢するしかなく、それにより膀胱が損傷したのか、しばらく血尿になり、病院にかかることになったのです。その後血尿は治りましたが、排尿恐怖症は身体が悪いわけではないので病院に行った所で治りませんでした

また、他にも困ったことは何度もありました。

1-3 排尿恐怖症は、認知度が低い
排尿恐怖症となる人は少数なため、認知度は非常に低いです。そのため、書籍すらなく情報はほとんどないのが困った点です。排尿恐怖症の僕でさえ、排尿恐怖症になってから数年経ってから名前を知ったぐらいなので、一般認知されておらず医者でさえ知らない人も多いのです。
それ故社会的な対策もされていません。周りに人がいると排尿できない人を想定していないので、例えば小便器の個室化などは、ほとんど行われていません。

また、男性は外のトイレで小用時、ほぼ全員が小便器を使い、連れションで個室に入る人などいません。しかし、排尿恐怖症の男性は小でも大便器を利用する人もおり、小中学校では個室=大と思われてしまい、からかわれてしまったというケースもよくあります。普通の人からすると、「小便器で排尿できないから個室で小をする」なんて思わないのです。

これを筆者が実感したのは検尿の時です。
社会人になると、毎年健診センターで健康診断があり、検尿はその場の採尿用トイレでとると思います。しかし、普通男子の小は小便器なので、男子の採尿用トイレは小便器しかない場所も多いのです。筆者が2年目に訪れた所もそうでした。

トイレの中では、採尿する人の後ろに列ができていました。やはり私はこの環境では、何度挑戦しても尿を全く出せなかったのです。
困ってしまい受付で事情を説明すると、同様の人はこれまで他にいなかったようで中々理解されませんでした。結局、女性の検尿用で使われていた多目的トイレに案内されました。女性が並ぶ中、男一人だけ自分が並ぶと案の定周りから変な目で見られ、非常に恥ずかしい思いをしました。

「なぜ自分だけが周りに人がいると排尿したくても排尿出来ないだろう…」と悩み、ある日ふと検索をしました。そして、この症状が排尿恐怖症という恐怖症だと知ったのでした。

1-4 排尿恐怖症は、生活やQOLにどんどん影響を与える
排尿恐怖症を発症して数年後、急に悪化が訪れます。いつのまにか、隣だけではなく排尿時に離れた所に人がいても排尿できなくなっていました。 
研修した部署では色々幸運な条件が重なってトイレで困ることがなかったのですが、ずっとうまくいくはずもありませんでした。
筆者が配属された2つ目の部署では、トイレは行ける場所が1つのみで、トイレはいつも混雑していました。

小便器に立っても、大体隣に人がいるか、真後ろに個室待ちの人がいるため、排尿できないのです。僕は毎回、小なのに個室に並んだり、ビル外のトイレに行くようにしました。
しかし、こうすると毎回のようにトイレ休憩に時間がかかります。ついに上司から毎回僕だけトイレ休憩が異常に長いと注意されてしこまいました。普通の男性は、大でなければ一瞬で小便器で済ませて帰ってきますから、サボっていると思われたのでしょう。それ以降人の目が気になり個室に入りづらくなり、トイレに行くタイミングばかりを考えて、仕事に集中できなくなりました。
また、個室でも外に人の気配があると気になってたまに尿が出にくいなと感じるようになり、これ以上悪化して個室でもできなくなるとヤバいと思いました。

1-5 カウンセリングを受けると
健康面だけでなくついに仕事にも影響が出たので、カウンセリングを受けました。しかし、カウンセラーも排尿恐怖症を知らない方が多かった上、カウンセラーは女性がほとんどのため、男子トイレ事情もわからない方ばかりで全く参考にならなかったのです。

また、カウンセリングでは、「恐怖症を克服する」のではなく「恐怖症が出る場面を回避する」アドバイスを受けることが多いのです。例えば「人が多い場所には遊びに行かない」「人が少ない職場に転職する」など…。

まんま、こちらのブログ通りの結果でした。
そもそも、排尿恐怖症を経験してないカウンセラーに相談しても気持ちを分かってもらえるはずもなかったのです。

1-6 僕は排尿恐怖症を回避するのではなく、克服したかった
排尿恐怖症を回避するのではなく、克服しないとどう考えても生活に制約がかかります。僕はそんな生活のままなのは絶対嫌でした。

とはいえ心理が原因なので薬などで簡単に治るものでもない。自然に治ったケースもほぼ聞きません。私はこれをきっかけに心理学の世界へ飛び込み、猛勉強をします。そして、こうすれば自分の排尿恐怖症も克服できるのでは?といくつかの方法を試した結果、なんと見事8日で克服できたのです。

今では、「排尿する気なのに排尿できない感覚」なんてありえないのですが、排尿恐怖症時代は「排尿する気満々でも排尿できない」ことが起こっていました。かつて排尿恐怖症で困ったことや悩みやストレスが色々あった僕が、毎日のように会社や駅のトイレで真後ろに並ばれた状態でも排尿できているのです。

当時の僕と同じように、「一生排尿恐怖症のままは嫌だ」、と感じてる人はいるのではないかなと思い、僕の経験を時間をかけて文章にまとめたので記事にしました。
本記事で書いているのは、「排尿恐怖症を回避して生活する方法」ではなく、「排尿恐怖症を克服した方法」です。

僕は以前排尿恐怖症の方々にカウンセリングをやっていたのですが、多くの方からこの方法で改善した報告を受けていたので、自分で言うのも恥ずかしいですが結構良い方法だと思っています笑 人間は癖に従う生き物なので、様々な癖を利用して治す方法なため、多くの人に有効となっている理由だと考えてます(勿論、別に病院や知人を頼る必要は一切なく、負担が少ない方法の組み合わせです。一応ちゃんとした心理学的な裏付けから、8日間を通してどのように改善されていったか、に至るまで超詳しく書いてるので分かりやすいとは思います)。

大変申し訳ないのですが、2章~13章は、これだけの内容を書いた自分の苦労・努力量・質を考えて、少し値段設定は高くさせて頂きます。なので、今排尿恐怖症だという方以外が買うのはオススメできません。


(追記)非常に沢山のいいねやフォローを頂き、本当にありがとうございます。書いた当初の想定以上でした。より分かりやすい内容になるよう、今後も適宜加筆してアップデートをしていきたいと思います。今後とも、「この記事で改善/克服できた!」という方は是非いいねやフォローして頂けると嬉しいです。また、頂いた主なご質問に回答しておきます。
Q 8日続けて、改善はしたが完全克服できない
A 改善したならもう少し続けて頂けると治るのでは、と思います。あくまで私の場合は8日でした。
Q 症状や年齢や性別問わず有効か
A あくまで排尿恐怖症の男性が小便器で普通に排尿できること向けなので、女性の排尿恐怖症の方は読むのオススメできません。申し訳ないです。女性の方向けに新しく別の記事書いたのでそっちを見て頂けたらと思います。

2章 この3プロセスで排尿恐怖症を簡単に克服出来た理由を心理学的に解説

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