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第3話"音楽映画「一生売れない心の準備はできてるか」レビュー "音を楽しむ"の巻

皆様ごきげんよう
誉梓です。
音楽家(作曲·ピアノ演奏·シンガーソングライター)として活動しております。

今回は音楽映画「一生売れない心の準備はできてるか」という映画を見て、舞台挨拶にもお邪魔させて頂きましたので、私目線でのレビューとを書いていきたいと思います。

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まず、作品のタイトルでもある"一生売れない"
このワードに注目した。

私も音楽をやる身。一生付きまとう言葉。
「絶対売れる」という確証がないのは承知の上で選んだ道だ。勿論、そうはさせないという強い気持ちの元。

今の時代の考え方では少し価値観も変わってくるのかもしれないが、親からは「男の子だったら音楽はやらせてない」と何度も言われてきた。
それだけ音楽で食べていくというのは容易いことでは無いのだと音楽を志した頃か心得てきたつもりだ。
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音楽=人生
音楽家にとっては、音楽と人生がイコールで結ばれるほどに一体化しているものであると考える。
生活の中に音が溢れている。
自分の中からも。

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「音」「楽しむ」と書いて音楽だ。

真剣にやっていると「楽しむ」を忘れる時も正直よくあった。
特にコンクールなどの競争ごとに重きを置いた時や、上手く弾いて、すごい曲を作って認められという承認欲求が溢れた時だ。

第2話に書いたことにも繋がるが、そもそも自分のことを認められていない時点で誰に認めてもらったら自分が納得するのだろうか?
時に自分の中の自分が納得しなければそれは人に届くことは無いのではないだろうか。
…なんてそんなことを考えることもある。

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前置きが長くなったが、音楽映画「一生売れない心の準備はできてるか」からは、音楽の"自由さ"や"楽しさ"を強く感じた。

沖縄発のバンド「やちむん刺激茄子」のリーダー・奈須重樹さんを追うドキュメンタリーだが、
とにかく音楽が楽しいのだ。
中でも「ヒッピーと結婚しようよ」という曲がとても印象に残った。

曲はサビから始まり、Aメロは「彼女は36歳、ベリーダンスのダンサーしてる」という歌詞から始まる。

私には"ヒッピー"という言葉には馴染みがなかったが歌詞を聞いて衝撃を受けた。
「人物紹介!?しかも女性の年齢から!!」
そんな衝撃を受けた。
映像中のお客さんは手拍子でノリノリ!
何より歌っている本人がとても楽しそう。

今回、私は映画の舞台挨拶にもお邪魔させて生で奈須さんの音楽を聴かせていただいた。
会場の外にも聞こえるのではないかと言わんばかりの手拍子と、ピューゥ!という口笛。沖縄の色を感じると共に、とても暖かく和やかな時間をファンの方々と共に過ごした。
万人が経験することではなく、個人の経験から生まれた歌詞、音楽。それなのに共感出来てしまうという不思議な現象を体験をした。まさに「音を楽しむ」を感じた瞬間でもあった。
本当にとても楽しい一時だった。

きっとここに至るには沢山の苦悩があったかもしれない。それこそタイトルの「売れない」なんて全くそんなことはない。
沢山の方々に愛されている。とても素敵だ。

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何が幸せなのか。
よく考えることがある。

メジャーとなって売れて多くの方に聴かれることなのか。伝わる方に愛され輪が広がっていくことなのか。

どちらにせよ、自分の作った、奏でる音楽が人々の耳に届くことは表現者にとってはとてつもなく嬉しいことだ。1人でも多くの方に伝わると尚。

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追って舞台挨拶の模様と、監督独占インタビューの模様が、Tokyo Boredrless TV にて配信されるので是非チェックして下さい。

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いつも誉梓の活動を応援し、見守ってくださる方々ありがとうございます。
どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
誉梓

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次回 第4話
オリジナル曲『パセリのうた』の巻

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