2人でひたすらSNSのネタ出しブレストしたら上手くいった話
この夏から3ヶ月ほどnoteを書き続けていますが、最近ネタが思い浮かばず、少し危機感を感じています。
そんな中、先日友人とSNSの記事ネタについてブレストをしました。私自身のネタ、ではなく友人の記事ネタ、です。
そのブレストが予想以上に盛り上がって、幾つも良いアイデアが出てきたので、今回はそのブレストを振り返り、どんなアプローチが効果的だったかを簡潔にまとめてみたいと思います。
今回の記事がnoteの記事ネタが思い浮かばず悩んでいるnoterの皆さんの参考になると嬉しいです。
ブレストの3つの視点
ブレストでは、私がモデレーター役となり、異なる視点から質問を投げかけました。
今回こうした質問を思いついたのは、書籍「問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション」からヒントを得たからです。この本では、質問のデザインによって、相手の思考や感情を刺激し、新しい気づきやアイデアが生まれると主張しています。
本から学んだことはたくさんありますが、ここではすべてを紹介しきれません。でも、仕事を通じて感じているのは、相手の思考や感情に働きかけると、思った以上にアイデアがたくさん出てくるということです。
そこで今回、私が使った3つの視点を紹介します。この視点は、書籍に載っているものではありませんが、質問のデザインを工夫すれば、さまざまなバリエーションで試すことができるはずです。
逆説的な視点:本人が主張していることと真逆の視点で質問を投げかける
構造的な視点:本人が主張していることを構造的に捉えて別の視点に振る
時系列の視点:時系列を意識し、過去から現在、未来を再解釈する視点
友人について
まずここで友人の背景について簡単に説明します。 友人は私と同じ40代。群馬県の自動車整備工場を経営する2代目社長です。彼は新しい経営方針として東南アジアへの進出を進めています。
東南アジアには可能性を感じる、ということで彼の関心はフィリピンへの視察渡航に集中していました。
現地に入る前にSNSで関連情報を発信し会社のPRとすることにしたのですが、「フィリピン進出」以外の記事ネタが思い浮かばず悩んでいました。
繰り返しになりますが、彼は自分が「希望」「期待」「可能性」を感じる方向に意識を全振りしていたんですね。
それが、東南アジアであり、目前に迫るフィリピン出張でした。気持ちがフィリピン出張に向かい過ぎて、海外進出に至るまでの会社の歩みなど、伏線となるストーリーがもう彼一人では思いつかなくなっていたのです。
逆説的な視点
そこで、本人が主張していることと真逆の視点で質問を投げかけてみます。
本人の思考が一方向で固まって動けなくなっているので、敢えて逆方向の視点を投じて思考に揺さぶりをかけると新しいアイデアが生まれます。
今回のブレストでは、逆に日本ではダメなのか? と質問をしてみました。海外⇔国内で思考を真逆に振ってみたのです。
すると、進行する円安、インフレと物価高、労働者の減少など、日本経済に対する不信が語られました。 これが次に説明する新しい視点でのアイデアを深堀りする糸口となりました。
2. 構造的な視点
次に、この日本経済に対するマクロの視点からミクロの視点に移してブレストしてみることにしました。
例えば、確かにマクロ的にみると日本経済は低迷しているしチャンスは減る可能性もあるけれど、自動車業界全体としてみたら低迷しているのか? 自社の売上の推移は下がっているのか? などです。
このように物事の今の視点を定義したら、俯瞰してその視点を構成している要素を考えてみます。そうすると自然に新しい視点が見えてきました。
さて、ディスカッションを進めていくと、彼の事業自体は順調に成長していることがわかりました。そこで今度は何が、その成長のドライバーになっていたのかを二人で深堀してみることにしました。
3. 時系列の視点
時系列の視点では、物事を「過去」→「現在」→「未来」と時系列に並べて整理します。 すると、つながりが再構築されるので読み手にとって刺さりやすいストーリーを生み出しやすくなります。
今回、成長ドライバーについてブレストすると、いろいろな要素が上がってきました。「他には?」を繰り返してどんどん発想を広げていくのがコツです。
ここまで上がった要素を、今度は時系列で並べてみました。すると、全く前提知識のなかった私の頭の中で、友人が経営する整備工場の成長ストーリーが、まるで映画を観ているかのように、色彩をともなって想像することができたのです。
今回のブレストを通じて、友人は自分にとって「当たり前」だったことが、実は他人には新鮮で面白いと感じられることを発見しました。
このように他者とのブレストを通じて、新たな視点を得ることが可能です。
まとめ
以上、ネタが思い浮かばないけど、ブレストをためしたらうまくいった、
私の体験談をお伝えしました。
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