見出し画像

オンライン・SNSのコミュニケーションの心理学(4)

☆マズローの欲求5段階説 オンライン化が進み、新しい心理が生まれている

◎オンライン化が生み出す新しい心理
私達の心は絶えず変化している。個人の環境によっても、社会全体の環境によっても考え方や欲求は変わる。
「普遍的な心理」もあれば、環境などの影響を受けたことによって「新しく生まれる心理」もある。

◎複雑化する欲求
※どのように変化しているか?「承認欲求」を例に説明。
マズローの欲求5段階説
上に行くほど高次とされ、下に行くほど本能的で強力とされる。
5.自己実現欲求
4.承認欲求
3.社会的欲求 
2.安全欲求
1.生理的欲求
日本人に多いタイプ→承認欲求を細かく見ると「すごいね」と言われたい「賞賛型」と、否定されたくないと考える「批判回避型」がある。

☆ホーソン効果 同調効果 勉強垢をもつと勉強が進む心理とは?

◎ 勉強垢はなぜ人気?
勉強のアカウントの事で勉強している状況を説明したり、動画でひたすら勉強している状況を公開しているもの。
人から見られる意識をすることで勉強の効率を上げたり、気持ちを高めたりする効果を求められていると考えられる=「ホーソン効果」という。

◎孤独感を埋める一体感と同調効果
ネットに上がっている勉強垢(ただ勉強をしている動画)を一緒に見ながら勉強する人もいる。
これは一緒に勉強している気持ちになるので「同調行動」や一体化を感じたいという心の表れでもある。
自分のペースで出来る、図書館に友達誘わなくてもOK、人に振り回されない、人に迷惑をかけたくない。

☆没個性化 コメント欄はなぜ荒れるのか?

◎顔が見えない社会で生まれる感情
何よりもネットには怒りを助長させてしまう心理が潜んでいる。集団の中で埋没してしまうと個人の意識が希薄になり、抑制していた行動が出やすくなる。
匿名性が高い場所や興奮状態では促進されてしまう。個人が特定されないので人は抑圧した不満をぶつけるようになる。

◎没個人化を乗り越えていくには?
むやみに他人を叩くのは自分の為に良くない。
短い時間でストレス発散に感じるかもしれないが、怒りは怒りの感情を生んでしまう。新しく怒るネタを探してしまう。
他者の攻撃的な意見を含めて、荒れた掲示板は見ない方が良い。それは自分の為でもある。

☆依存症 令和コミュニケーション依存性①

◎コミュニケーションの変化
基本的に人に会わないと人はコミュニケーション能力が低下してしまう。
オンラインではなかなかそれが難しい。このままだとコミュニケーションを渇望する人が出てくる。

◎オンラインゲーム依存症
若いビジネスパーソンの中には仕事終わりに真っすぐ帰り、オンラインゲームに熱中する人がいる。
ゲームが面白いというより、「自分がいないと誰かが困る」という思いがヒアリングから見えてきた。
メンバーが揃わないと進行出来ないゲームもあり、そこで求められるのは「自分でなくてはならない」という気持ちを感じにくくなる。
ゲームを通して多くの人は自分の存在を感じている。
※依存症・・・お酒や薬物だけでなく人は(ゲーム・ギャンブル)に依存してしまうことがある。繰り返し行っているうちに、依存物や依存行為以外のものに関心が持てなくなり、離れようとするとイライラや不安が募る。

☆「SNS疲れ」から離れる方法
◎自分のためのツールだと理解する
いつしか他人の為になってしまうと疲労の蓄積につながる。
他人の顔色をうかがいすぎずに、自分のやりたいことを貫く気持ちが必要。
読んだ相手が不快に感じてないかは気を付けたいところですが、SNSでの発信は自分の為であることを再確認して、嫌われることを恐れず、発信を続けていくようにしよう。

◎アカウントを使い分ける
仕事関係や友人など自分のことを知っている人が増えていくと、言いたいことも言えなくなってくる。
それが窮屈に感じる人はアカウントをもう一つ作るのもおススメ。
知り合いの目を気にせず自由に発信することが大切。

◎比較しない考えを身につける
嫉妬心は前提条件として「自分は恵まれていない」と思ってる人が、同じ職種、同じ年代、同じ趣味の人など「自分と同じ立場の人」に向けて感じやすいもの。嫉妬心は人の基本的な感情。全てが悪いものではない。ただその嫉妬心を自分でなく他人に向けるからよくない。
相手にぶつけるのではなく、自分を律して自分の成長に生かそう!
日頃から様々なものを求めるのではなく、もっているものに満足する生活をしていれば嫉妬心はわき上がってきません。

◎SNSを見ない時間を決める
考え方をなかなか変えられない人は、朝と昼はSNSを見ないというルールを作ったり、時間で管理してもよい。
この場合、「何時から何時までは見ない!」と宣言することが有効。
SNSは楽しい物「使われる」のではなく、「使っている」ことを忘れないように・・・

☆返報性の原理 SNSのなかにある「期待」の心理

◎私達は常に相手に期待している
ビジネスメールでもSNSでも、相手からの反応が遅いとモヤモヤすることがある。「私はすぐに連絡したのになんで連絡をくれないのか?「自分はいいねしたのに相手はしてくれない。」そうした感情をもってしまいがちだ。

◎個人差がある返報性の原理
相手には相手の生活があり、相手のペースがある。他の人には「いいね」の返しがあって、自分には返しがないからといって、すぐに自分は疎外されていると考えるのはよくない。
たまたま相手のタイミングで目に入ったものを「いいね」しているのかもしれない。
※返報性の原理(法則)といって、何かをしてもらったら、同等のことを返したくなる心理がある。
ただし個人差がある。それをしてしまうと?人間関係が窮屈になる。自分は自分、人は人!メッセージは丁寧に書く。そして送った瞬間に忘れる。返事がくるのを期待せず、戻ってきたら新鮮に嬉しく思う。人間関係はそれぐらいがちょうどいい。

☆独自性 一貫性 親和欲求 投稿内容からわかる相手の性格①

◎性格は細かいところにいくつも出る
1.投稿の頻度
ひとり言のような感情的な短い文章の投稿が多い人は「かまってちゃん」という気持ちが心の奥にありそう。
夜になると急に投稿が増える人は寂しがり屋さん。夜になると「親和欲求」が高まる傾向があるから。
2.文章の長さ
あれもこれも伝えたい気持ちが前のめりだったり、理解・共感してほしい気持ちが強くあると、人は文章が長くなる傾向にある。心に不安があっても文章は長くなる。文章が短い人は文章を書きなれているか、自信家の傾向がある。冷たい印象の短い文だとめんどくさがり屋さんかもしれない。
3.「いいね」の数
「みんなで楽しくやりたい」人との交流を求めている。外向的傾向がある。
「独自性」と「一貫性」
性格とは人の特徴を表し、独自性と一貫性があるものとされる。
同じ刺激に対して怒ったり、落ち込んだり反応は人それぞれ。それは性格の独自性からくるものが大きい。一貫性は状況が変化しても思考や行動が変化しないこと。
4.写真の内容
どのような投稿をするかでも性格の傾向が見えてくる。
旅行や食べ物の写真をあげるのは、プチ自慢をしたいという気持ちもありますが、見た人と楽しみをしたい思いがある。
5.テキストの内容
「誤字がありました」など訂正を頻繁にする人は悪く見られることに敏感な人、もしくは誠実で真面目な人。
不注意な人なのですが「早く伝えたい」という前のめりの気持ちが強い人もいる。「私が」の主語がとても多い人は自己中心的な人かもしれない。
否定的な評価を恐れる可能性が強いと思われる。
人間関係が上手な人ほど「気を遣う」回路が自然になっていてあまり言及しなくなる。
6.フォロワーの考え方
「フォロワーは数ではない」とフォロワーの数や行動に言及する人がいる。
これを繰り返す人には逆にフォロワーの数にこだわっている人であり、プライドの高い人。

ありがとうございます! これらは今後のクリエイターとしての活動等に使わさせて頂きます。 よろしければサポートお願いします。