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JKにわかるように簿記2級の税効果会計解説してみる②

一回目の記事はこちら↓

前回は税効果会計がズレで出来ていることかるーく書いてみました。

今回は、なぜ税効果会計会計が必要なのか出来る限りわかりやすく書いていきたいと思います。


税効果会計の必要な理由

ズバリ見た目です。
イケメン俳優と同じで会計も見た目が大事。これにつきます。

は?何いってんの?て感じですけど、見た目は大事
じゃななんで見た目が大事ななのか前回の例題をベースに考えてみます。

例題
売掛金に対して貸倒引当金を1,000円計上する。貸倒引当金は税法上損金に算入することが認められなかった。(実効税率30%)
売上総利益2,000円だった。

答え
貸倒引当金繰入額 1,000 / 貸倒引当金 1,000
繰延税金資産    300 / 法人税等調整額300

売上総利益は2,000円だったとためしに決めてみます。
そして、例題通り貸倒引当金分1,000円が税法上認められないとします。

・税効果なし
売上総利益 2,000
貸倒引当金▲1000(繰入額)
税引前利益 1000
税金   ▲600

税金の計算は利益1,000円に対して30%かかるはずなのに税金は600円かかっちゃいます。なんか税金高くないですか?て感じるはずです。

じゃあ売上総利益1,000円にしてみると?

・税効果なし
売上総利益 1,000
貸倒引当金▲1000(繰入額)
税引前利益  0
税金   ▲300

利益がゼロなのに税金がかかります。なんかかっこ悪くないですか?
儲かってないのに税金払うの??て感じです。

じゃあ税効果会計を入れてみると

・税効果あり
売上総利益   1,000
貸倒引当金  ▲1000(繰入額)
税引前利益      0
税金            ▲300
法人税等調整額     300  税金費用 0

税金と法人税とう調整が額の合計が税金費用となり、
なんか不思議と利益がゼロで、税金もゼロになってかっこよくなりましたな。
やっぱり見た目大事なんです。

だけどこれじゃ仕組わからないですよね?ここからが大事なんです。
税引前利益が0円なのに税金が300円になるということは、会計と税務にズレがあるからそのズレ分、税率を掛けた税金分が悪さしてるのがなんとなくわかると思います。

ここまで少し間をとりつつ、税効果会計を勉強したことがある人なら聞いた事あると思います。
ただ、今まで伏せてきましたけど、よく使ってましたよね?
ズレズレズレズレといってたやつです。そのズレはというと。
「将来減算一時差異」(将来加算一時差異も)てやつです。
初めて聞いたとき、頭クラクラしませんか?意味不明な言葉はキツイと思います。
将来減算一時差異のネーミングセンスの悪さと意味について出来る限りかみ砕いてわかりやすく後ほど説明していきます。

で、問題に戻りまして、税金計算上はこんな感じで計算します

税引前利益   0円
貸倒引当金+1,000
課税所得  1,000
税率    30%
税金    300円

課税所得は会計でいうところの利益です。
ルール違反分の貸倒引当金が1,000円足されています。
ということで課税所得1,000円となり、税率30%分で300円税金が持っていかれます。

でここで税引前利益に貸倒引当金分1000円を足してますよね?
これがズレの原因である将来減算一時差異です。
これだとなぜ将来で、減算で、一時のズレ(差異)かが意味が分からないです。
ほんとにネーミングセンスが悪いんですよね。。。
で、税効果会計わかりにくい人には、
将来減算一時差異は、現在加算一時差異と言い換えてみるとわかりやすいといって説明しています。
現在の利益に足して(加算)計算する一時的なズレ
と言い換えてみると理解しやすいと思う。
現在の税引前利益0円に貸倒引当金分1,000円を足して(加算)して計算する。
といった感じです。

ではなぜ現在一時加算差異ではなくて将来減算一時差異というのかというと
将来にこんな感じになります。

・将来 (利益は1,000円とします)
貸倒引当金を会計上取り崩しました。貸倒引当金取崩益が1,000円発生したとします。

税前利益  1,000
貸倒引当金▲1,000
課税所得      0
税金        0 

といった感じで将来引いて(減算)して、計算してますよね?
現在と未来の間が一時的(一定期間)にズレた(差異)といった感じです。
これが非常に税効果会計をわかりにくくしている原因です。

1回目の記事で書きましたけど、将来の税金は本当だったら利益の1,000円に対して300円分かかるけど、貸倒引当金分のズレがあったおかげで税金安くなってますよね??
これが繰延税金資産のパワーです。

というこで、現在と未来の税金計算の架け橋みたいなもので、かっこつけたものが税効果会計ということです。

なんとなくわかっていただけたでしょうか??
税効果会計は難しいです。多分簿記を少し勉強したくらいでは理解できないと思います。

3回目に続きます。

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