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JK1のために簿記3級を解説してみる②

1回目はこちら

第2回目は簿記一巡の流れを説明していけたらと思います。

実務を知らない人が簿記を勉強し始めて一番わかっていないところが、1年間簿記の流れだと感じています。
この簿記の流れを意識して勉強に取り組めると簿記が分かりやすく感じると思うので、直接点数には結びつかないかもしれませんが、簿記検定を合格した後、大きな効果が出てくると思います。

この記事を見ている方は、簿記の仕訳を切ったりしている方も多いと思います。
では、その切った(入力した)仕訳はどうなるのか?どうやって、簿記が始まって終わっていくが簿記3級から公認会計士レベルの勉強まで非常に大事だと思いますので、お付き合いしていただければと思います。

下に簿記一巡の流れの画像をExcelで作ってみました。

簿記一巡の流れ

テキストは横でしたが、縦の方が書きやすいので縦にしてみました。
緑、赤、青と分けています。

簿記一巡の流れ

簿記の勉強をしていると感じにくいですが、簿記は日々の仕事の中で入力(記入)されていることが一般的です。
例えば、コンビニのアルバイトをしていたとします。
お客さんが来てレジでお会計をして帰ります。これがレジのPOSといわれるコンピューターに入力され、一日の売上として集計して記録されます。
日々の取引が集計され、月末ごと(棚卸とか)に入力する仕訳をいれ、最後年末に入れる仕訳(税金とか引当金とか)を入れて、はれて入力完了という流れです。

日々の取引

簿記のメインの勉強になりますが、日々の取引が発生した時の仕訳を確定し、入力します。
さきほどのコンビニのレジの売上を税込み3,300円となると下の画像のような仕訳が起こります。

弥生会計

こういった仕訳が日々積み重なって、月次の集計額になっていきます。
当たり前ですけど、企業が活動すればするほど、沢山の仕訳が起こります。
莫大なデータ量になる大企業もたくさんあります。
勉強している目の前の仕訳の積み重ねが、大企業の決算書とつながってきます。
日々の仕訳が総勘定元帳勘定に転記され、試算表につながっていきます。
現代のIT化された会計システムでは振替伝票を入力すると、自動的に総勘定元帳に転記されて、リアルタイムに試算表に集計されています。

月次

日々の仕訳を入力し終わると、日々の集計された試算表に、月次決算といって、月ごとに仕訳を起こすことがあります。簿記3級の範囲だと商品勘定の繰越処理や減価償却費の処理だったりします。簿記3級だと便宜的に年末に処理するとしたりしますが、月ごとの利益を把握するためには売上原価の数字の把握や、販管費の金額を確定するためには必要です。(またそのうちわかるようになってきます)

このあたりは理論と実務がリンクしていなかったりしますね。


年度末の処理

いよいよ日々の取引の集計と月ごとの処理を合計すると、決算の数値が確定する一歩手前まできます。
決算を固めるために、決算整理仕訳という処理を入れます。
これは税金の計算や、貸倒引当金や、賞与引当金といった年度末特有の処理と、日々の取引で仕訳が漏れていたときとかに入力します。
簿記の問題でいうところの精算表作成です。
決算整理の仕訳が帳簿(システム)に入って始めて数値が確定します。
いわゆる、決算整理残高試算表が出来上がります。
その後、残高試算表から貸借対照表科目と損益計算書科目に分けて集計します。これで当期間の簿記が終わりです。システムならボタン一つで決算書できます。

まとめ

簿記の勉強の中で、タイミングの時の勉強をしているのか意識することによって簿記がよりわかりやすくなります。

できる限り具体的かつわかりやすく書いていきたいと思います。
今回と次回の記事は簿記を勉強や仕事をするうえで非常に大事な基礎的な事になるので、もしよろしければ3回目もお付き合いください。
また少しずつ記事もアップデートする可能性あるのでその時は更新日時を記載するようにします。

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