東京植物ログ11

お久しぶりです。今年の春の振り返りから始めようと思います、、、。

ツツジ? なにかが違う

これは、今年の桜が満開だった頃、夜の青山霊園に散歩に行ったときです。
酔っ払っていたので、えーもうツツジ咲いてんの?と思ったら、ツツジの枝の間から野イチゴの花が咲いていました。
偽ツツジ!!!

よーく見てください。
ツツジって外側から見るとこんもりとした塊に見えますが、もちろん中はスカスカです。

都会の狭い土の上で、ツタっぽい特性が最大限に発揮された、省スペース技だと思います。
こんなことは田舎だろと都会だろうと、植物の世界ではごくあたりまえに起こっていることですが、ここまで土を奪い合うように、ギチギチに絡み合い、シーズンが分かれていることによって棲み分けができていることに、東京を感じました。
まるで、ショーウィンドウのディスプレイのように中身を入れ替えて、新しい季節を表現しているかのようです。

よく見ると全然違う
離れて見ると、ツツジにしか見えない


この野イチゴ(正式な名前を知らない)は、もう少ししたら真っ赤な実をつけます。それは甘くておいしいので、そのころにまたここに来ればイチゴ食べ放題だと思います。

そして、すこし時が経ち5月初め頃。

ほらね!

違う場所ですが、同じ現象が見られました。ここは、渋谷の宮下パークの向かいにある小さな公園です。あのなんか、円になってるトイレがあるとこ。

この小さな赤い実が、あの白い花だったものです。もちろん私は、無心でこのイチゴを食べまくりました。素朴な甘さでした。(写真がないことが悔やまれる)

しかもこの日は雨上がりで、イチゴたちはきれいに洗われていて、キラキラ光っていて、そして誰もそれを取っている人はいなくて、、、私だけのユートピアかと思いました。

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