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チケット争奪戦は終わらない

最近、どうにもチケットが取れない。特にコロナが落ち着き、人の流れが戻り出してからは顕著だ。
今まで散々チケットを取り、ライブに行ってきたはず。なのに昔からのやり方が通用しない。

2023年、阪神タイガーズがリーグ優勝を果たした。CSも突破し、いよいよ日本シリーズへ。これはぜひ現地で応援したい。38年ぶりの日本一へとあって、この機会を逃すと今度いつ見られるかわからないという気持ちは少なからずある。

日本シリーズのチケットは、ファンクラブ先行→ローチケ有料会員先行→先行→一般と順を追って発売される。どの興行もだいたいこのような流れだ。
よって、チケットを取りたければまずファンクラブ入会がセオリーである。そして会員先行とあれば、無料会員より有料会員だ。

我が家は息子がもう5年ほど阪神タイガースのファンクラブに入っているため、先行で確保できるだろうと踏んでいた。

しかし結果はなんと全滅。販売が先に進めば進むほど当たる確率は低くなる。この時点でかなり絶望的だ。案の定、その後どの抽選にも当選することはなかった。

 残すは一般発売。ここまでは抽選だったが、最後は先着順の早い者勝ち。スタートは平日の昼12時。仕事中には到底対応できない。トイレにかけこんでスマホでチャレンジしてみたが、やはりつながらない。時間は無情にも過ぎていった。

学生時代、チケットを頻繁に取っていた頃は、予約はまだ電話が主流だった。もちろん回線は混み合ってつながらない。それを回避するためにチケットぴあなどの店舗に早朝から並ぶのが、私のやり方だった。

時は過ぎ、チケット販売もネット予約に移行していく中で、スマホよりガラケーがつながるだの(iモードなどは独自の通信のため)、スマホよりパソコンがつなかるだの、いろいろ技は編み出されたが、最近ではスマホのみの受付も出てきて、こうなってくると残されるのはただただ運でしかないのだろうか。

スポーツにしろ音楽にしろ、生で触れるということが昔より大衆化している。推しに会いに行くのは“推し活”の頂点ではなかろうか。そうすると、みんなが欲しがるチケットに、転売が横行するのは必然だ。転売対策が強化されるごとに、本人確認などの行程が面倒になる。

チケットを取るという行為に、時間や精神を割くことが増えた。何度も来る発売日のスケジュールを把握するだけでも一苦労。当落ごとの(一喜)一憂に疲弊する。当たったと喜んでも支払期限を忘れたりすると、権利は一瞬で流れていく。
そこまでしてようやく取れたチケットは電子となり、手の中には入らない。はたして本当に取れているのかと不安になる。

あー、なんだか疲れてしまった。
それでも行きたい興行がある限り、チケット争奪戦は終わらない。

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