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水生類人猿説、アクア説について。

 人類は、サルから進化しています。

ダーウィン進化論として。

しかし、そこには謎が多いのです。
考古学的にまだ発見されていない情報、ミッシングリンクがたくさんあるからです。

今回はその中でも特に話題性が高いが眉唾度も高い「アクア説」について、詳細をチェックしていきたいと思います。

アクア説ってなに?

二足歩行を獲得した経緯として
「サバンナ説」と「アクア説」があります。
森の中から広大なサバンナを移動する必要が出て、二足歩行を獲得したサバンナ説。
浅瀬で生活することで、貝や魚をとって生活しようとして獲得したアクア説。

アクア説(アクアせつ、英語: Aquatic Ape Hypothesis: AAH or Aquatic Ape Theory: AAT)とは、ヒトがチンパンジーなどの類人猿と共通の祖先から分岐して進化する過程で、一時期「半水生活」に適応したことによって直立二足歩行、薄い体毛、厚い皮下脂肪、意識的に呼吸をコントロールする能力など、チンパンジーやゴリラなどの他の霊長類には見られない特徴を獲得した、とする仮説である。水生類人猿説(すいせいるいじんえんせつ)とも呼ばれる

主に「そんな化石は見つかってない」という点で、この説は否定されていますが、とっても興味深いのでwikipediaを見ました。

アクア説の根拠、この図に書かれているはずなのですが、残念ながら英語なので……日本語サイトではこの図については列挙されていませんでした。
がんばってOCRして、項目を挙げていきたいと思います。

泳ぐ

体毛が減った
熱帯海域では毛ではなく、皮膚の濃い色素が太陽光を遮断します。

人の頭髪が長いのは、体が水に浸かっている時に露出している頭部を太陽光から守るためである。

なめらかな皮膚
水の抵抗を減らすなめらかな皮膚があります。
スコップのような手
水をキャッチするための、水かきのある親指があります。
各指にも水かきがある
やわらかい腕と肩が自由な泳ぎを生み出す。
他の類人猿は肩がこれほどは回らないのです。
髪は水の流れに従うように伸びる
水生哺乳類のように平常体温が低く、変動が少ない。

猿の中でもダイバーであり、この能力は生まれてから死ぬまで続く
平泳ぎやクロールなど、さまざまな泳ぎ方を楽しめます。

体毛が薄く皮下脂肪が多いのは、水中で温度を保つのに都合がよいからだ。これは他の水棲哺乳類と同じ理由である。

ダイビングと食事

水中採餌を行います。
 
ホモサピエンスにとって重要な食事。手づかみで魚をとります。
沿岸部族は貝を採ることもする(潜水)
 
食用の魚や貴重な貝殻、取引用の真珠などをとります。

ラッコに似た潜水パターン(20m未満までの連続した短い潜水、
回復間隔で区切られ、極端な場合は100mまで潜る)
皮下脂肪層 - 熱損失を防ぐ - 浮力を高める - 体をスリムにする
紡錘形の真っ直ぐな流線形のボディにより抵抗が軽減されます。

均等な深さの耳
 
水中でのバランス感覚に優れています。
呼吸と言語の獲得の前段階
 
喉頭が下がっているため、潜水前や水泳中により多くの空気を吸入するための口呼吸が可能です。
呼吸パターンの生成(速く吸ってゆっくり吐く)これは言語のもとになる。
細かい息が、話すことに進化、適応されていきました。
収集のための器用で繊細な手 
 狩猟のために、海岸で道具作りを始めました。
水中に適した循環器
 
赤血球が少なくて大きくなり、ヘモグロビン濃度が高くなりました。
 脾臓が収縮して余分なものを放出する 赤血球を獲得したのです。
強化された ダイビング関連神経系
  徐脈: 浸水中に心拍数が低下します。
末梢血管収縮: 重要な器官の酸素を節約するために、四肢への血流が減少するためです。
  ブラッドシフト: 臓器が潰されるのを防ぐために、血液が肺の血管と空洞を極度に満たす。という現象が起きます。

洗練されたバランス感覚と柔軟な背骨は、水中という視覚などによる指標のない世界で泳ぐのに必要だった。水棲哺乳類には人間よりも鋭いそれらがあり、アシカやイルカの芸は水族館でお馴染みである。

塩分排出

多重錐体の腎臓が海水から塩分を排出します。
水分と塩分の多量排出: 大量の汗と涙、飽和した呼気、薄い尿、水っぽい便 汗(おそらく涙も)が、過剰な塩分を排出します。

ヒトは他の動物と比べて塩分摂取の必要量も許容量も多い。これは海水中生活に適応した名残である。発涙のシステムは海棲哺乳類・鳥類にのみ見られる特徴である。海棲鳥類は塩分を排出するために涙を流すが、海棲哺乳類の場合感情が激した時に涙を流すことがある。

次は赤ちゃんと出産と性機能

水中出産と性機能

人間の自然な出産方法のひとつ。
・痛みが少なく、リスクが低い・女性に好まれています。
-乳児死亡率と感染率は原始文化で行われていた陸上出産と同程度です。
幼児は泳ぐ/潜ることができます。
這ったり歩いたりできるようになるまでは、水没による恐怖や害はありません。

生後間もない乳児は水を怖がらず、水中で反射的に息を止める能力を持っている。
人間の新生児は他の類人猿よりも割合として重いが、これは皮下脂肪により浮力をつけて水中での出産を容易にするためである。また、現在も水中出産は行われており、その安全性や利点に関する研究論文も発表されている。

0.4ヶ月
幼児のダイビング反射が開始されます。
目を開け、息を止め、前に進むためのリズミカルな手足の動きができるようになるのです。
4~12ヶ月
幼児の浮遊反射が開始されます。
仰向けになって浮いて呼吸することができるようになります。
1年以上
自発的な動き、水泳、潜水、歩行を学び始めます。

赤ちゃんの豊富な体脂肪は熱損失を防ぎ、 浮力を増加させます
赤ちゃんの(あるいは大人も)、褐色脂肪組織は熱を生成します

一時期の胎児には名残が残っており、全身を毳毛(ぜいもう)と呼ばれる毛で覆われているが、この毳毛は泳いだ時に水が流れる方向と一致している。
水中に入ると心拍数が減る現象「潜水反射」が人間にも備わっている。

海洋哺乳類のような、複数の腎臓

水の中では不可能なので胎盤を食べる習慣がありません(プラセントファジー)
新生児は水面に到達するまで息を止めます。
胎脂カセオサ(新生児のスクアレンを含むワックス状物質)には、防水性と
抗菌特性があります。

水に浸かると痛みが軽減される。以下のホルモンの分泌があります。
ストレスホルモンを減らす(アドレナリン)
「愛」を促進するホルモン(オキシトシン)

お尻が突き出ているのは赤ちゃんを運ぶためのプラットフォームだからです。
大きく浮いた胸 は水中授乳を助けるためです。

より長い膣管が、海水から子宮を隔離します。
月経(潮汐)周期と同期した月経があります。
大唇、処女膜、膣の隆起が膣を防水し、低 pH-4.5 と膣管内の乳酸菌コロニーが水系病原菌を抑制する。
より深い膣に対応するためのより長い陰茎になりました。

女性の外性器が隠れているのは、体の表面積を減らした方が水中生活では有利なためである。

処女膜はヒトにあり、類人猿にない。クジラやアザラシの水生動物には処女膜がある。また、ヒトの膣の急な屈曲部は、チンパンジーにははっきりしていないか、完全に消失している。処女膜や屈曲部は膣内に水が入り込まないようにする役目がある。ヒトは類人猿に比較して高い水泳能力を有している

水中では匂い信号(フェロモン)による発情は効率が悪いため、
視覚信号(性器のふくらみ)が発情信号となります。

二足歩行のストレートな体型により、対面でのセックスが可能になり、膣は正面に向けられます。

他の水棲哺乳類と同様に頭から尻まで一直線になっているため対面性交の形をとった。

体毛

女性の場合
浮いている赤ちゃんがしがみつくために、頭皮の毛が長くなります(妊娠中はより太く強くなります)
男性の場合
顔の毛とハゲ頭の流線型は、ダイビングに適した形状です。

水面の髭は性的シグナルとして機能します。

運動性能

まっすぐなボディと長い脚による二足歩行は浅瀬の歩行によって強化されます。

ダイビングに対しても水の浮力がデメリットをサポートします。

まっすぐなボディと長い脚には、二足歩行と直立姿勢が必須ですね。

直立二足歩行は水に浸かった時に頭部だけを水上に出すのに有効であり、水中では浮力の作用で容易にその姿勢を取ることができる。また他の水棲哺乳類やペンギンも同じ姿勢をとる。

類人猿の祖先から継承したのは
登ること、体を動かすこと。
部分的な二足歩行および部分的な直立姿勢 - 対向する親指

新しく獲得したものは
エクリン汗、足
土踏まず、短い足指…

エクリン汗腺(英語: eccrine sweat glands)は、主に体温調節のために汗を分泌する汗腺です。人間の体全体に分布しており、特に手のひら、足の裏、額に多く存在します。エクリン汗腺から分泌される汗は、ほとんどが水で、少量の塩分や他の成分を含んでいます。

エクリン汗腺は、暑い環境や運動などによって体温が上昇した際に活発に働き、汗を分泌することで体温を下げる役割を果たします。これにより、体が過熱するのを防ぎます。

上半身、頭部について

頭と上半身の防水と体温調節 -
人は通常、頭に水がかからないようにします。
それは体からの断熱をはかるためです。

- 口腔は水生食用に改良され、後に発音が可能になりました。
- 海洋食によって脳の拡大が可能になります。
-水生環境に適した感覚が生じます。

副鼻腔は頭が水面から浮くのを助けます。

下向きの鼻孔が、水の飛散から鼻孔を守ります。
上唇と人中により、ダイビング中に鼻孔を密閉できます。

人の鼻の穴が下を向いているのは水が入りにくいように適応したためである、上唇の上の溝(人中)を持つ霊長類は人間だけである。これは上唇を鼻孔にぴったり密着させて水中で呼気が漏れたり、水が侵入するのを防いだ名残と考えられる。

-滑りやすい魚介類を吸引して食べるための特殊な口腔(小さな口、丸い顎と口蓋、縮小した歯、丸い多用途の舌)と、硬い貝を割るためのエナメル質の太くて鈍い臼歯ができました。

耳垢(に含まれている皮脂)が侵入した水をはじきます。
皮脂腺は防水用の皮脂を分泌します(スクワラン配合)
(頭、上半身、背中)
上部を通して汗が蒸発するのは、体では(頭、上半身、背中で)最も高い割合

熱帯海域では頭皮の毛が日光を遮断します。
防水のための油っぽい髪になります。
飲酒能力が低いです、脱水に対する耐性が低いです。
類人猿の祖先で浮遊を助けるために使用された痕跡として、気嚢 (喉頭嚢)があります。

三半規管の拡大により、水中と陸上でのバランスが良くなります(二足歩行)

海洋食(魚介類、海藻)によって可能になる脳の拡大

  • 高い入手可能性と信頼性

  • 必須微量栄養素(DHA、ヨウ素、亜鉛、セレン...)
    これにより、脳の拡大と再構成により、知性、創造性、構文能力が向上しました。

しかしその後、河川および陸上の生息環境の変化によって最近の脳は縮小ぎみです。

発声学習、スピーチ、歌唱が可能になっていきます。
-ファインブレスコントロール(ダイビング用)
-強化された関節装置(水生餌用)
それにより、スピーチ力、歌、豊かな表情が生まれました。
水面より上に頭があることがより効率的になるように身体が作られて行きますので、
構文。スピーチ/歌 - 人間の言語が生まれます。

自分の意志で自由に息を止めることができる。これは水生の哺乳類、鳥類、爬虫類に共通して見られる特徴である。またこの能力は発声学習と関係して、言葉を発したり解釈したりする能力を獲得するための前提条件である。発声学習はヒト、鯨類、及び約半数の鳥類でその能力を持っている。

水生環境に適応した色覚と色覚異常
水中での光の屈折について
瞳孔を最大限に収縮させることで優れた水中視力を実現しました。
近視と乱視は、水中生活の中では正しい進化であるといえるでしょう。
嗅覚は、水中または水上では役に立たず、低下します。
海中には、塩分はどこにでもあるため、塩分飢餓がなく、塩味に対する耐性が高くなりました。


他の動物と比べて

陸棲の生物の水棲への適応は進化の過程において繰り返し発生している。哺乳類に限っても牛や豚などが含まれる鯨偶蹄目に分類されるクジラ目、猫や犬等を含む食肉目に分類されるアシカ亜目、象などと近縁とされるジュゴン目と、現生種でも水棲に適応した複数の系統が見られる。ヒトを含む霊長目やその近縁においても同様の適応が起きる可能性はあり得る。
類人猿には全く見られない手足に水かきの痕跡を持つ人がいる。

ミッシングリンクの時代

ミッシングリンクの時代には海水面が高く、アフリカ大陸は北部の大部分が沈んでいた。人類の祖先はこの時に海辺で生活し、海水面が元通りになると陸生活に戻った。
海水中生活に適応した人類の祖先は、海水を離れた後も川辺で暮らした。川辺は失った水分をすぐに調達できる環境であったため、発汗のシステムは都合が良かった。

その他

現代の人間でも水中に長時間いて助からないと思われていても助かった例がいくつも報告されている。
ケニアの湖で死因がビタミンA過剰症と見られる原人の化石が発見された。膨大な量の魚を食べていたと考えられる。

まとめ

 お読みいただきありがとうございました。
まとめながらも……これはないんじゃないかな?というものはいくつかありましたが、興味深い考察がいくつもありますね。

Wikipediaにはしっかり反論も掲載されております。
私としても、どちらかといえば「お話としてはとっても面白い」という受け止め方をしました。

例えば、
「女性の髪が長いのは、赤子が捕まりやすいように、そうできている」
というあたりがとても興味深いですね。
「人が長い髪が魅力的だと感じるのは、原始の海で母を想うからなのだ」
などというお話のタネになります。

なぜこのアクア説から、フェミニズムの論が展開されてゆくのか、さっぱり理解できませんが、どうやらそういった歴史をたどっているようです。
このアクア説自体、放送作家のエレイン・モーガンが言い始めた[ネタ]である。ので、どのように考えるのも自由なのでしょう。

そして、挿絵をAIで出力するのもまた楽しい作業でした。
いつもありがとう[PixAI]の[MoonBeam]

ではまた何かのネタで。

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