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エスカレーターの逆襲~

今、多くの日本のエスカレーターは怒っている!
なぜなら、しっかり使ってもらえていないからだ!
 
特に、世の中が目まぐるしく変わる、このご時世でエスカレーターの使われ方が酷すぎると自分は感じるので、きっとエスカレーター達は怒っているはずだと機械を擬人化して思う毎日が続いている。

なので、それについての考えを お伝えしたいと思います。
 
自分は東京に住んでいる中年サラリーマン、通勤でバス、電車をよく使うし、休日も出かける事が多いのでエスカレーターは毎日、見ている。

(ん? 見ているだけで使わないのか?)

と思われるかも知れないですが、そんな事は無い。
 
自分で、あるルールを作っていて、基本的にそれにしたがって使う時と使わない時を分けている。
 
そのルールは(エスカレーター待ちが、ある時は使わない)である。

なぜなら待たないで、すぐに乗れて立ったまま移動できるのがエスカレーターの良い点なのに、それに乗る前に立ち並ぶのはナンセンスだと思うからだ。

だから何人並んでいたら乗らないとか考える必要が無いように、一人の待ちも無い状態の時だけ利用すると決めている。

なので、朝の通勤時にエスカレーターを使う割合は結構少なくて、だいたいは階段を利用していますが健康的にも良いので自分的には良いルールだと思ってる。

その時、気になるのはエスカレーター待ちの長蛇の列だ。

電車がホームに到着して乗客が一斉に降りる為、エスカレーターが、さばききれないで何十人もの列が出来ている事がよくある。

その時のエスカレーターの状態を見ると、なんとも、もったいない事が起きていると思う事が良くある。
 
それは一般的に多い二人横並び可能なエスカレーターの立ち位置の事で、東日本では一人の場合、左側に立つのが暗黙のルールになっている事。

「右側は急いでいる人の為に空けましょう!」と言うのが、これが暗黙の極悪ルールの元になる考えのように思えてしまいまう。
 
断じて、これはエスカレーターの正しい使い方ではない!!

エスカレーターに乗ったら立ち止まって、しっかりと手すりに摑まっていなければならないのが基本ルールで、追い越しなど本来は完全にNGな行動なはずです。
 
そして追加のマイナールールとして、前の人とは一段空ける事にもなっている。

これはコロナ渦で、デパートや映画館など人が多く集まる施設で、よくアナウンスされていたので、暗黙ではなくなって通常ルールに近くなってしまっているではないか。

その為、通勤客で物凄く混んでいる状態の駅でも、このルールを守っている人の割合は今でも結構高い。
 
一段空けは通勤ラッシュのピーク以外の時は、ほぼ全員が守っている為、左側に立つ事を含めて計算してみると、1/4しか使われていない事になってしまう。

実際には右側から抜かしている人や一段空けていない人もいるので、そこまで利用状況は悪くは無いですが、エスカレーター待ちが多くいる状況を考えると1/3ぐらいで非常に効率が悪いではないか。

恐らく何人乗っても供給される電気代はほぼ変わらないので、常にパワーが有り余っている元気なエスカレーター達は短時間で、なるべく多くの人を移動させてあげる事を望んでいるはず!
 
更に、しっかりと現状を考えなければならない事として、エスカレーターは通常の階段より段差が高いので歩くと転ぶ危険と、追い抜く時に隣の人にぶつかる危険もある。

実際にエスカレーターを歩いた事が原因で怪我をした事故は東京都内の3年間で4000人もいたそうだ。

これは消費者庁が把握している人数なので実際に転んで痛い思いをした人は何倍もいることになるだろう。
 
では どうやってこの状況を改善すれば良いであろうか?

それには暗黙ではなく、しっかりとルールを決めて、更にそのルールを守りやすくする必要があるだろうと考える。

それは
エスカレーターで追いは絶対越し禁止!

これは左側に偏って寄っている事を無くせば、追い越すのは困難なので必然的に防げる!
 
そして、一段空けの必要なし!

これはコロナが完全に終わっていないので必要では? 

と思うかも知れないですが大丈夫、物理的・状況的に必要なしに出来る考えがあります。
 
この二つの暗黙のルールを解消するルールは?

その答えは「千鳥乗り」、「ちどり乗り」です!
 
段ごとに左・右に立つ事にすれば、エスカレーターの搭乗率はピーク時で安定的に1/2に出来る。現状の1/3~1/4に比べれば大きく改善します。

その見事に整列された状況をエスカレーターの下からや、上から見て追い抜きを試みる者はいないでしょう!

どうぞ、お急ぎの方は早足で階段を使われると良いです。

もちろん周りの方に迷惑をかけず、転んだ場合の怪我は自己責任でお願いします。

大丈夫、エスカレーターの追い越しよりは安全です。
 
そして前の人との間隔は必然と一段空いているので感染症対策もバッチリだ。

ちなみに、余談の暗黙ルールで「女性のすぐ後ろに男性は立ってはいけない」というのも、だいぶ前からあったようです。

それはエチケットと痴漢防止そして、「不本意な失礼防止!?」の為だそうです。
 
(ん? 不本意な失礼?)と思われるかも知れないですが、それは体格が立派な男性のお腹が女性のお尻に当たってしまう事らしいです。

それを知って何人かの女性に確認した所、結構あるあるらしい事が確認できました。

しかし、これも「千鳥乗り」で問題は解消されるので、女性には高評価を得られるような期待をしてしまいます。
 
他にも、良い点はいくつかあります。

家族連れにも良いのでいでしょうか?

なぜなら一人乗りの時のルールの他は縛りが無いので、同じ段に子供と手を繋いで乗ったり、兄弟仲良く並んで乗ったり、親子4人が2段のエスカレーターに乗る平和な状況が見られてきます。

そうなると、家族以外でも、普通に友達や同僚は固まって乗るようになりそうなので、エスカレーターの搭乗率はどんどん高まり、エスカレーター達はきっと大喜びすることでしょう!

そして「千鳥乗りの」一番良い効果をお知らせします。
 
お体の状態により、右側に立ちたい人が、気兼ね無くエスカレーターを利用できるようになる事!

私の叔母は片方の足が悪い為、日常的に杖をつかっていて右側に立つ事になる。

平日で空いている時間にも関わらず、後ろから来た男性に、

「何で右側に立っているんだ!」

と怒鳴られた事が何度もあり、怖くて悔しくて、外出するのを控えるようになってしまっています。

叔母のようにエスカレーターの立ち位置で悩んでいる人は全国で、かなり多くの人がいるのではいでしょうか?
 
なので、一人での「千鳥乗り」が一般的になって。

更に二人横並びも普通になっている状況ならば、身体の都合に合わせてエスカレーターを利用したい人は、希望の側に立っても文句を言無くなる事になると思います。
 
これらの使われ方をエスカレーター達は望んでいるのです!
 
それを確実に安心して出来るようにする為には、このルールをしっかりと定着させて、広める方法までを考えたいですね。
 
その為にまず、皆がルールを守りやすくなる為のマークの工夫を考えてみたいと思います。

今のエスカレーターの立ち位置のマークは黄色い線だけがあり、これは靴などがエスカレーター巻き込まれないようにする為の危険ゾーンのお知らせになっています。

これにプラスして一人乗り時の立ち位置のマークをつければ良いと思います。

もちろん一段置きに左、右の順で、色は青、形は🔲のマークが良いように思っています。
 
そしてアナウンスは

「エスカレーターを、お一人で、ご利用の場合は青い線の内側にお立ち頂き、手すりにしっかりおつかまり下さい」

とすれば皆、必然とそのようにエスカレーターを利用してくれるのではないでしょうか。
 
いや、きっとしてくれるはず!

なぜなら電車の乗車を待つのも待機位置をマークした事で、しっかりと整列乗車がされている日本だから大丈夫!

これは外国人が日本を尋ねた時に驚く光景らしい。

日本人はルールやマナーを守るのが好きなのであろう。

しかし、エスカレーターは暗黙ルールと中途半端なお願いに近いアナウンスの為に、せっかくの素晴らしいエスカレーターが、その機能を十分に発揮していないのが今日の状況になる。
 
そう、その状況にエスカレーターは怒っているのだ!
 
この「たがい違い乗り」のルールを皆が実行してくれたらエスカレーターはきっと喜んで、お礼をしてくれるだろう!
 
それは通勤のピーク時はいつもより早く動いてくれる事になるかも知れない!

だいたい通常の速度の1.2倍ぐらいが良いでしょうか? 
追い越しの危険が無くなった通勤ラッシュ時はもう少し早くしても良いと思思う。

これは個々のエスカレーターと駅員さん達とで相談して決めてもらうのが良さそうだ。
 
自分はエスカレーターの逆襲が全国で始まり、広まるように伝えたいと願いながら毎日エスカレーター観察を続ける事にしよう!
 
いや、願うだけでは駄目で、協力してもらう仲間が必要かも知れませんね。

それはきっと通勤ピーク意外に利用する人達もスムーズに「千鳥乗り」をしてもらえるように、立ち位置の青い🔲マークの中心部にアニメの人気キャラクタをペイントするのはどうだろう?

若者や親子連れの子供はきっとそこに立ちたくなって自然に「千鳥乗り」が普及するように思える。
 
それが、当たり前のようになったら、きっとエスカレーター達は喜んでくれるだろう!
 
そして、まめ情報。

エスカレーターの立ち位置は東日本では左側と、お伝えしましたが、西日本、取り分け関西では右側と、一般的に思われているようです。

しかし実状として左側は九州や沖縄、京都、滋賀でもあり、全国で38の都道府県と日本の多くの多数となっているらしい。
 
それに対して右側は大阪、兵庫、奈良、和歌山、福井、愛媛、徳島、鳥取、宮崎の9府県との事ですが、完全にそうなっていないのと、なぜ右左に偏るようになったかは諸説が色々あり、はっきりと分かっていないみたいだ。
 
興味深いのは人口が少ない地方、田舎では特に立ち位置は決まってなく、横並びも普通にされているとの事で、何だかすごく平和な感じがする。
 
エスカレーターの有効利用は穏やかな社会の象徴かも知れない。
 
それでは「全国のエスカレーターの機嫌がよくなりますように!」
 
《終わり》

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