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帯広弾丸旅行・閉幕..2022/08/24

23日の9:00発のバスに乗り、一泊2日帯広を観光して、今札幌に向かうバス(その名もポテトライナー)に乗っている。あっという間だった。自分1人で計画する旅行は初めてで、見るもの全てが新鮮だった。まとまってはいないが、今書けることを書き残そうと思う。

1日目(帯広市内観光、幸福駅、アサヒ湯)

12:55、帯広駅に到着した。とてもお腹が空いていたのでとりあえず豚丼を食べに行った。数ある豚丼屋さんの中から選ばれたのは「はげ天」という和食屋さん。天ぷらと豚丼が売りのお店で、店内は旅館のような上品な雰囲気だった。

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食べたのは4枚入りの特選豚丼。写真からも分かる通り、なかなか胡椒がきいていて、タレの甘みと合わさることで旨味が引き立てられていた。とても美味しかった。豚丼を食べるというミッションは成功に終わった。その次はスイーツが食べたくなり、六花亭本店の2階にあるカフェに行った。彼からおすすめを聞いていたので何も考えずに同じものを頼んだ。それがこちら。

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梅のフロマージュみたいな名前のメニュー。フロマージュの周りに梅のピュレ的なものがかかっており、それと一緒にして食べると甘酸っぱい梅の後に優しいチーズの風味が感じられ、これもまた非常に美味しかった。はげ天の豚丼も彼のおすすめだったのだが、どちらも美味しかった。感謝。

食べている間に、幸福駅の行き方を調べていたのだが、そのバスがもうすぐ近くのバス停に到着することを知り、急いで残りを口に入れ、六花亭を後にした。なんとかバスに間に合い、そのまま幸福駅に向かった。

帯広駅付近を抜けると、どこまでも続く畑・牧場地帯が広がっていた。この日は曇り空だったが、幸福駅が近づくにつれ、徐々に青空が見えてきてワクワクしたのを覚えている。陽の光に照らされる草木がそよ風に揺れている風景に、十勝を感じた。そんな風景の中、奥にオレンジ色の列車が二台見えた。かの有名な幸福駅である。

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幸福駅の駐車場にはたくさんの車が停まっており、バスで来ているのは私だけのように感じた。オレンジ色の列車の間には、愛の鐘があり、写真を撮っている間にも多くの人が鐘を鳴らしていた。わたしも少し恥ずかしかったが、2回鳴らさせていただいた..
また、列車の向かい側には綺麗な花畑があり、ミツバチたちが必死に飛び交っていた。その様子を写真に撮ったり、花越しの列車を撮ってみたりした。列車の中にも入ることができ、沢山写真を撮りながら、レトロな雰囲気を楽しんだ。    愛の鐘を通ると、訪れた人たちが残したメッセージが飾られている小屋や、お土産屋さんがあった。せっかくなので幸福駅発・愛国行きの切符を2枚買った。ひとつは日付を8月23日にしてもらい、もうひとつは1日前の8月22日にしてもらった。ひとつ目は自分用、もうひとつは彼に渡す用である(前日が誕生日だった)。未だに誕生日プレゼントが決まっておらず、とりあえず帯広旅行のお土産に買ってみた。沢山写真を撮り、幸福駅全体に広がる優しい雰囲気にも癒されたので、帰りのバスに乗り、帯広駅に戻った。

帯広駅に戻ると時刻はすでに18:00。ホテルのシャワーが有料だったので、どこか温泉にでも入ろうと思い、Googleマップでしらべると、駅の近くに「アサヒ湯」というちょうどよさそうな日帰り温泉があった。十勝川温泉も行ってみたかったが、バスの時間的に1時間も入れなそうだったので、こちらの温泉を選んだ。

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こじんまりとしていて、地元の人たちが沢山使っている印象だったが、何よりお湯がすごかった。お風呂のドアを開けた途端、硫黄特有の卵の匂いがブワッと広がってきて、ウオッとなった。またシャワーの温度調節ができず、普段よりも熱めだったが、それも気持ちがよかった。シャンプーもタオルも持たずに行ったので、シャンプーは買えたものの、タオルをゲットすることができず(できたかもしれないが、言うタイミングを逃した)、どうやって体を拭くか悩んでいたが、湯船に体を入れた途端、その不安は疲れと共に溶けて消えていった。シャワー同様42〜43度と熱めで、茶色を帯びたお湯なのだが、とろみがあり、また炭酸っぽさもあった。体についた気泡を手で撫でると肌が滑らかになっているのを感じ、とても気持ちがよかった。ただ、この温度帯のお湯に慣れていないので、すぐに顔が真っ赤になってしまい、出たり入ったりを繰り返してどうにか30分ほどお湯を楽しんだ。そして、前述した通りタオルを持っていかなかったので、何を思ったのか、ハンドタオルで全身を拭いた。のぼせていて頭が回っていなかったのもあると思う。誰にもみられていないことを確認し、15cm×15cmの小さな布切れで全身を拭いたのだが、体の方は、意外と水気を拭き取ることができた。ただ、流石に髪の毛までは難しかったので、3分10円のドライヤーを1回だけ利用し、必死に乾かした。こういうハプニングも旅の醍醐味だよねと自分に言い聞かせつつも、次からはタオルを必ず持っていこうと反省した。その後は服を着て、20分ほどロビーのような場所で涼んだのだが、わたしはこの時間が1番好きだった。扇風機の風が熱った頬にあたって、少し汗が滲み出てくる感覚がとても気持ちよかった。今度また、家の近くの銭湯にでも行ってみようかな。

とうとう20:00近くになったので、泊まるホテルに行き、チェックインをして、少しベッドでゴロゴロした。Twitterやインスタグラムなどをみていると、あっという間に21:00ごろになり、夜ご飯を食べていないことに気がついた。しかし、ホテルの周りはほとんどが居酒屋で、未成年のわたしは少し入りづらかったので、ホテルの一階にあるカフェに行き、キッシュを食べた。

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カフェの店員さんたちがとても気さくな方で、どこから来て、何をしに来たのかなどを話していると、わたしも楽しくなり、大学生の時にどんなことをしてましたか?などと質問をした。ひとりの店員さんは海外旅行にたくさん行ったそう。そしてもうひとりの店員さんはずっと釣りをしていたそう。わたしも魚に興味があるため、その人が釣った魚の写真を見せていただいたり、どの時期に行ったらいいかなどを教えていただいたのだが、その人は最後に、「俺も大学生の頃もっと旅行に行っとけばよかったなぁ。」と言っていた。わたしももう2年生の夏が終わってしまい、去年は旅行という旅行にも行っていなかったので、この言葉を聞いて少し焦りも感じた。ただその一方で、今回の帯広旅行を通して、自分はどんなことが好きで、どんな場所を見ていきたいのか、そしてそれをどんな頻度で体験していきたいかが少しわかった気がする。きっと、大学生の間にあそべ、いろんな場所に行き、いろんな経験をした方がいいと言われるのは、そういうイベントを通して自分を知ることができるからだと思う。また、そこで出会った人と会話をし、得たものや感じたことを自分の日常に落とし込んでいく行為に、旅の意味が詰まっているのだと思った。はじめての一人旅行に挑戦して、自分の心地よい場所から一歩踏み出すことで、自分の中に新たな価値観が生まれたことがとても嬉しいし、それだけで勇気を出した甲斐があったなと思う。そしてこれからの自分が、今回の旅の意味をより深いものにしてくれると信じている。

キッシュを食べた後は部屋に戻り、最近恒例の高校同期との電話を、寝る前に2時間ほどして眠りについた。

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2日目に続く。

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