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目標は変化するもの

 みなさんは目標を設定する事に、どのようなイメージをお持ちですか? 

 もしかしたら「目標は達成しなければならないもの」というイメージが強いのではないでしょうか? 

 「成果主義」という言葉を聞くことから、それが伺えます。その場合、目標を設定することが、あなたにとって束縛になってしまうかもしれません。

 本来、目標設定とは、あなたに心地の悪いプレッシャーを与えるものではなく、あなたの行動を助けるものです。

 目標とは「目じるし」です。どちらに進むのか、どこへ向かうのかを決めているだけです。

 目標設定は、どこに進むのかを明らかにして、今から行動できる具体策を持つことに意味があります。具体策が明らかになると人はエネルギーを得ます。そして具体策を実行することで前進します。

 ですから、考え方や価値観、状況等が変化すれば、方向が変るわけですから、目標も行動も変るはずです。前進するためには、柔軟性が非常に大事です。

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 例えば、あるクライアントさんは、「仕事や人間関係の向上」を目標としてセッションを始めました。しかし、何度かセッションをしているうちに、「プライベートの時間の過ごし方」にテーマが変わってきました。

 「仕事」から、「プライベートのスケジュール管理」へクライアントさんの優先順位が変わったのです。

 その後のセッションは、「プライベートのスケジュール管理を意識し、オンとオフを上手に使い分けることができるようになる」を目標に進めました。

 すると、並行して当初の目標だった「仕事や人間関係の向上」までもが徐々に良い方向へ動き出しました。

 クライアントさんにとって「プライベートの充実」が仕事の向上にとっても大切だったのです。その後、クライアントさんには「ストレスの種を減らす」という新たな目標が生まれました。

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 前進することで、結果として目標が変化したということは、より深い人生を歩み始めた証でもあります。何故なら、価値観や行動の変化”は、より自分らしい価値観に基づいた充実した人生を送ることへ、少しずつ近づけてくれているからです。


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