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コブハクチョウ育成記録(3)
2021年6月から7月
孵化してから2ヶ月目、3ヶ月目。ハクチョウが急成長する時期に入る。
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ハクチョウの雛の嘴が最初に発達するのは、このように草を引きちぎって食べるからである。
親は早く餌を自力で食えるように、生まれてからすぐに積極的に餌場へ連れて行く。雛達の食欲は旺盛で水草でも雑草でも食べてしまう。
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この時点でもまだピーピーと雛独特の鳴き声を響かせいる。身体が大きくなったが翼はまだ小さく役に立たない。
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ハクチョウはコブハクチョウだけではなく、オオハクチョウやコハクチョウも親子で列を作って泳ぐことが多い。いつも綺麗に一列になってるわけではないが、はぐれることがないように親のペースについていく。
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ハクチョウが片足で立つのは体温保持のためという説が有力らしい。
雛は完全防水ではないから体温を奪われやすく、時々地上に上がって水を落とす。
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まだピヨピヨと鳴いているくせに、人が近づくと成鳥のように威嚇してくるようになる。
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嘴の次に発達するのは水かきを含めた脚の部分である。
水鳥だから当然かもしれない。
ハクチョウは身体が大きいため体重もあり、脚はしっかりしている。だからこそ脚をケガすると命に関わることも少なくない。
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親が見繕いをするのは、水を弾く脂分を塗っているからである。
雛は産毛で抜ける部分を抜き、毛を整えている。
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最後に発達するのが羽根の部分である。しかし羽根の発達は早い。僅か1ヶ月前はまだ背中にちょこんとあったのが、もう背中を完全に覆っている。
コブハクチョウは本来渡り鳥であり、他のハクチョウと同じように秋までに飛べるようになる必要がある。
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孵化してから3ヶ月近く。身体はだいぶ大きいがまだ産毛が残り、ピヨピヨ鳴いている。
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この時期になると、だんだん親も他のハクチョウを積極的に追い払わなくなってくる。
ハクチョウの幼鳥(雛というよりはもう幼鳥とよんだほうがよい)と他のハクチョウが一緒に写る機会が次第に増えて行く。
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