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Tricker'sの年代識別

◆本記事の趣旨

ここでは私が、
英国カントリーファッションにハマったことで、
色々調べ始めたTricker'sの年代識別情報について、
私自身の備忘録もかねて記録していく。
内容はざっくりと以下の通りだ。

  • Tricker’sの識別を行うための材料

  • 50年代~60年代

  • 70年代〜80年代

  • 90年代~

<Tricker'sの年代識別のための材料>

Tricker'sの年代を識別をするためには、
下記に注目をする必要がある。

  1. インソールロゴの種類
    (筆記体時代か否かなど)

  2. ロイヤルワラントの有無
    (1,989年に受賞しているため)

  3. 製造番号の数字
    (古いほど数字が若くなる)

<50年代~60年代>

ロゴと住所の記載。
「HAND MADE BY」の記載。
Tricker's公式より「50s〜60sである」とのこと。

いわゆる筆記体ロゴ。
こちらはブランド名の上下に二本線が入ったもの。
入っていない表記のものもある。
またこの時代は現行の〇〇万番台などの記載はない。

以下のブログの方がご自身でTricker'sへ問い合わせされ
公式より50s〜60sであると答えを貰っている。
このことから恐らくこの細い筆記体のロゴは、
主に60年代頃に使用されていたものかと推察される。

↓参考のブログ

<70年代>

60年代のものと似ているため、
70年代前半頃かと予測。
70年代らしい。
60年代とは異なり「BENCH MADE」の記載。
同じく、70sらしい

正直この年代の識別は確証がないが、
後述の80年代のロゴはある程度確信があるため、
消去法的に上記ロゴは70年代の後半まで
使われていたと思われる。

<80年代>

150 yearsの記載

ロゴの字体が変わり、現行と同じロゴになっている。
上部に「150 years」とあるため150周年記念のもの。
Tricker'sの創業は1829年であるため、
つまりこれは1979年頃のものであると考えられる。
ということは80年代以降のものは既に、
この現行ロゴの印字であったと推察される。

また、このインソールにはロイヤルワラントがない。
それもそのはず、Tricker'sがチャールズ皇太子より
ワラントを賜ったのは1989年である。
つまりこの現行ロゴでワラントのないものは、
〜89年までのものということになる。

ということで80年代のロゴが現行のものと確定するので
先ほどの70年代のロゴは確たる資料がないが、
消去法的に少なくとも1978年より前だと思われる。

<90年代〜>

ロイヤルワラントが入っている。
80万番台。

90年代頃からはロイヤルワラントが入り、
見慣れたロゴのインソールとなる。
またこの頃から側面に記載された、
製造番号も識別に使われる。数字が若いほど古くなる。
画像は80万番台のもの。

◆おわりに

Tricker'sの年代識別の情報は以上の通りだ。
パズルの様に散らばった情報を集めただけなので、
合っていないことも多いかも知れない。

とはいえある程度は合っていると思うので、
是非古着屋などに赴いた際には参考にしてみてほしい。

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