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ママになっても輝ける!「玄品」が実践する、社員が安心して働ける環境作り

高級なとらふぐを安く・美味しく提供する「とらふぐ料理 玄品(以下、玄品)」では、数多くの女性スタッフが働いています。仕事をしていると、結婚や出産などのライフステージの変化が訪れることがありますが、変わらずに活躍し続けてくれている社員もいます。

今回ご紹介するのは、そのうちの一人である、「玄品 新宿南」の浅野 寿子(あさの ひさこ)さんです。浅野さんは2人のお子さんを育てるママで、産休・育休制度や時短勤務を活用しながら、仕事と子育てを両立してきました。

飲食業の仕事をしながらの子育ては、想像がつかない方もいらっしゃると思います。そこで、日々奮闘されている浅野さんと、福利厚生制度や社内の実態についてよく知る、営業企画部の伊熊 明子(いくま あきこ)さんに、出産前後の働き方や「玄品」のサポート体制について聞きました。


「玄品 新宿南」スタッフ 浅野 寿子さん
▶︎22歳から3年間にわたり、「玄品」でホールのバイトを経験。25歳で店舗運営委託先の企業へ中途入社。30歳で「玄品 新宿三丁目」の店長に就任し、約10年間店長職を務める。この間に結婚し、2人の子どもの妊娠・出産を経験。昨年より「玄品 新宿南」の一スタッフとして、仕込みやホール業務を担当している

営業企画部 伊熊 明子さん
▶︎普段は販促企画の立案のほか、WEB・通販サイトの運用をメインに担当。社内のコーポレート部分を把握し、定期的に各店舗の視察やヒアリングを行っているため、社内事情に詳しい。



「ここで仕事をするのが一番の幸せ」アルバイトを経て社員へ

——浅野さんが「玄品」に入社した経緯を教えてください。

浅野:
私は22歳でフリーターになってから、「玄品」を含めて3社の飲食店でアルバイトをしていました。ですが、仕事が忙しすぎて、25歳のときに体を壊してしまったんです。その様子を見ていた当時の店長から、「そろそろどれか一つに絞った方がいい」と諭され、「玄品」の運営委託先企業の社員になることを選びました。


——3社のなかでも、なぜ「玄品」を選んだのですか?

浅野:
「ここで仕事ができて幸せだな」と思えていた時間が、「玄品」が一番長かったんです。周囲のスタッフに恵まれたこともありますが、なにより「玄品」の「料理を出して終わり」ではない接客が本当に楽しかったので。帰り際に、お客様から「今日はどうもありがとう」「またお会いしましょうね」などと声をかけてもらえるのが、やりがいにつながっていました。


安心して勤め続けられる、柔軟なサポート体制

——現在、2児の母でもある浅野さんですが、産休はいつ頃取得されたのでしょうか?

浅野:
一人目のときは、「新宿三丁目店」の店長に就任して、4年後のことでしたね。当時は店舗スタッフの産休・育休取得実績があまりなかったため、不安が大きかったのを覚えています。

「仕事は辞めたくないけど、 この先どんな働き方をすればいいのかわからない」と、泣きながら当時の上司に連絡しました。すると上司は、「めちゃくちゃおめでたいことじゃないか!店はどうにでもなるから、安心して産みなさい」と言ってくれたんです。あのときは本当にうれしかったですね。

二人目の産休は一昨年で、このときも変わらず店長として働いていました。

——産休を取得するまでに、働き方に変化はありましたか?

浅野:
一人目のときは、ほぼ変わらなかったですね(笑)あまりにも重い物を運ぶ際は、他のスタッフに頼んでいたくらいで。

でも、二人目のときは出産予定日が繁忙期と重なっていて、「例年通りに働いたら、体に負担がかかりすぎてしまうかも」と不安がありました。そこで、会社に働き方について相談させてもらったんです。結果的に、予定日の1ヶ月前からは店舗ではなく、コールセンターで働かせてもらえることになりました。柔軟に対応してくださり、本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。

伊熊:
「玄品」では、産休取得予定の女性社員と面談し、「このあとどんな働き方にするか」について、毎回すり合わせを行っているんです。面談を通して、本人やご家族の意志をできる限り尊重する形で、さまざまな選択肢を提案しています。産休に入るまで社員を見守りつつ、何かあったらすぐにサポートできるような体制でいます。


仕事と家庭のバランスを取るため、夫婦でお店を切り盛り

——復職後はどのような働き方をしているのか、教えてください。

浅野:
一人目のときは、元々の所属店舗の店長として復職しました。でも、子どもが度々入院して、欠勤回数が増えてしまって……。「自分は店長なのに」と思うと、精神的に苦しかったです。もちろんスタッフの方々は「大丈夫ですよ」と声を掛けてくれましたが、「みんなに負担をかけてしまっている」という罪悪感は拭いきれませんでした。

二人目を出産してからは、「店長を務め続けるのは難しい」と感じていたので、復職前に「一般スタッフとして働かせてもらえないか」と会社に相談しました。その結果、結婚した主人が店長を務める、「新宿南店」に異動させてもらえることになったんです。

——夫婦で同じ会社に勤めている場合、別々の部署へ配置するのが一般的だと思いますが、なぜあえて同じ店舗に配属となったのでしょうか?

伊熊:
飲食業の働き方は、夕方に定時を迎えるような一般企業とは、事情が異なります。仕事と子育てを一人で抱え込むのは大変ですし、突発的なお子さんの体調不良などをコントロールするのも難しいです。けれど、浅野さんは店舗勤務を希望してくれていました。ならば、夫婦でお店と家庭の両方のバランスを取れることこそが、ベストな環境なのではないかと考えたんです。

浅野:
子どもが体調不良のときは私が対応するのですが、主人は「店は大丈夫だから、子どものことを頼む」と言って送り出してくれます。主人を頼りに、なんとかここまでがんばってこれました。


——ちなみに、産休前に経験されたコールセンターのように、内勤スタッフとして働くという考えはありませんでしたか?

浅野:
一つの選択肢として会社から提案いただきましたが、実務を経験したことで「自分には向いていない」とわかり、お断りしていました。というのも、コールセンターにお問い合わせいただいたお客様が、どんな面持ちで来店されて、どんな表情でふぐを食べているのか、どうしても気になってしまって……(笑)「私は自分の目で、お客様の喜ぶ姿が見たいんだな」と改めて感じていたんです。

ただ、子どもの就学を来年に控えているため、今とまったく同じ働き方ができるのは、この冬までですね。

伊熊:
今後の働き方については、ちょうど今協議を重ねているところですもんね。

浅野:
「店舗で働きたい」という気持ちは変わらないので、勤務時間を調整することで、なんとかお店に貢献できればと考えています。


——「時短勤務は子どもが何歳になるまで」と決まっている企業もありますが、「玄品」では社員の希望に合わせて、柔軟に対応しているんですね。

伊熊:
大手企業には既に決められたルールがあると思いますが、「玄品」はより社員が働きやすくなるよう、現在進行形で制度を整えている最中なんです。産休前の対応と同様に、今は社員一人ひとりと対話を重ね、個別に対応しています。今後は当事者の状況をしっかり理解した上で、制度内容を作り込んでいかなければなりませんね。

ちなみに、フレキシブルに対応をしているのは、なにも子育て中の社員に限りません。例えば、社員の中には自身の体調に不安を抱えている人もいます。その場合は、無理のない範囲で、時短勤務をしてもらっています。


たとえライフステージが変わっても、長く働く仲間を増やしたい

——ご夫婦揃って飲食業で勤めていることで、大変だと感じることはありますか?

浅野:
家族みんなで過ごす時間を確保することですかね。同じ店舗で働いている反面、夫婦で同じ日に休みを取るのは、なかなか難しいので。その分、出勤日は早めに仕事を終わらせる努力をして、家族の時間が取れるよう互いに努めています。

また、私が休みのときは、よく子どもたちを連れてお店に食事に行くんです。子どもたちはパパに会えるのがうれしいのもあって、「玄品」が大好きなんですよ。

——浅野さんの今後の目標を教えてください。

浅野:
個人的な見解ですが、子連れでも安心して足を運べるお店作りをする上で、女性目線は非常に大事だと実感しています。そのため、私の働き方をきっかけに、「玄品」で働くお母さんや、長く働きたいと思う女性が増えたらうれしいです。


——「玄品」に興味を持っている女性求職者に向けて、一言メッセージをお願いします。

浅野:
社長の山口は、働きながら子育てに奮闘してきた、一人の女性でもあります。ワーママの苦労を身をもって経験しているからこそ、「浅野さんの輝ける場所があるから、困ったときは必ず相談してね」と直接声を掛けていただいたこともありました。会社に頼れる女性社長がいるから、私は信頼感を持って働き続けられています。

飲食業界に興味はあるものの、将来の働き方に悩んでいる方がいたら、ぜひ扉を叩いていただきたいです。



「玄品」では、ただいま2025年4月新卒入社者のエントリーを受付中です。少しでも興味のある方は、まずは採用公式LINEのお友だち追加をお願いします。

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