見出し画像

初「軽井沢・大賀ホール」にて、東京フィルハーモニー交響楽団✕尾高マエストロ✕松田華音ソリストを聴く


軽井沢駅に到着。
私は下車組ですが、当駅からの上り方面はババ混みでした。
自由席ですが、車内に誰もいない!
畏くも、『お召し新幹線』状態で「乙」でした。

初めてのローチケ予約による、軽井沢・大賀ホール

2022年4月29日、東京フィルハーモニー交響楽団で(尾高忠明マエストロ指揮)、松田華音さんがソリスト演奏という、至高のプログラムがあったので、初めての大賀ホールでのクラシックコンサート参加を、敢行して参りました。 当日は、非常に雨脚の強い冷たい雨が降っていて、軽井沢駅から簡単な経路なのに、会場と全く反対側の方面まで出てしまい難儀しました(雨がひどすぎて、駅の観光協会で頂いた地図は濡れてズタボロになってしまいました)。 大雨に降られながら会場に着きましたが、ホール内に雨のついた傘を持ち込むのが厳禁なので、屋外の入口にある鍵付き傘立て(100円玉を使用するので、ご持参をお忘れなく)に収納するのですが、使い方の分からないお爺ちゃん・お婆ちゃんでカオスになっていました。 チケットの確認もデジタル認証ではなく劇場スタッフの目視だったのは、このご時世に意外でした。 予約してあった席に着いてしばらくの後、会場での演奏が始まりました(16:00)。

各曲演目とコンサートレビュー

1.ヨハン・シュトラウス二世:皇帝円舞曲 op.437
初めて、大賀ホールの音響環境内で視聴する楽曲でした。 尾高先生の流れるような明瞭な指揮(タクトは不使用)での、国内最高峰の精鋭たちによる、ウィンナーワルツの演奏に酔いしれました。 「さすが、CDを開発した、SONYの大賀典雄元名誉会長が寄贈したホールだけのことはある」と感服しました。

2.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
若干の入れ替え時間の後、東京フィルの方々に続き、ソリストの松田華音さんが入場されました。ライトネイビーのドレスに、肩まで伸びた流れるようなオールバックの艶やかな黒髪という出で立ちで、その凜とした華やかさに圧倒されてしまいました。 また鉄板のイントロも、ベートーヴェンが書き上げた、ピアノ内の鍵盤の殆どの部分を惜しみなくふんだんに使う流麗な曲調を、スタインウェイにて正確無比かつ非常に音像鮮やかに、情感豊かに弾きこなす、松田さんのプロ然とした演奏ぶりにもいたく感銘を受けました。

3.ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
覚えている中で、人生で一番最初(6歳頃)に意識して向き合ったクラシック作品だったので、かねてから楽しみにしておりました。 目を閉じて、視聴している音像に思いを馳せると、休暇でハイリゲンシュタットを訪れた、ベートーヴェンが当時出会ったであろう、ウィーン郊外の田園地帯の萌木色・若草色に染まった生命力に溢れた緑豊かな情景を、約200年後の現代に生きる信州の私にもはっきりと想起することが出ました。 終盤になると、オーディオ再生では分からない、生演奏のクラシックならではの音(チェロやコントラバスの弓が楽器本体側の弦に当たる際、盛り上がる部分の演奏で『バチバチ』と鳴る)まで耳にすることが出来、今まで経験した中で唯一無二の最高ランクのコンサート体験でした。

コンサートを聴き終えての総括

会場に来ていた参加者(前期高齢者が殆どで、若年者は音大生が研究のために10数名視聴している程度でした)の服装は、それほど高級ではありませんでしたが、大変に感動するコンサートだったことは紛れもない事実です。 長野県内で、世界最高レベルのクラシックコンサートを試聴できるホールは、まさに当地であると思うので、6/26の庄村清志さんのコンサートも、既にチケットが発券してあるため、視聴後に追記で報告させて頂きます。 (※当日の大雨のため会場の記録写真が全く撮影することがかなわず、大変申し訳ありません。)

「疑似」サウンドトラック

本編と全く同じものを用意するのは難しかったのですが、他のアーチストで同じ曲目を再現してみました。
参考になれば幸いです。

(終筆。ご精読、ご清聴ありがとうございました。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?