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第17回レバレッジリーディング読書会に参加しました

オンライン上で毎月開催されている「レバレッジリーディング読書会」に参加しました。せっかくnoteを使っているので、参加レポートを書いてみようと思います。

読書会の概要

この読書会では、月に10冊以上の本を読んでいる方が集まって、先月に読んだ本のうち、ベスト本を紹介しあいます。濃い読書体験をしている方が集まっており、自分の知らない本を知り、知的な刺激をたくさん受けることができるので、非常に楽しく参加させてもらっています。

主催者の方による読書会の開催レポートはこちら。

紹介した本

今回、私は「測りすぎ」という本を紹介しました。数値目標を重要視しすぎることの弊害を述べた一冊です。詳細はこちらの記事にまとめていますので、よければご覧ください。

得られた知見

主催者の方が全体的なレポートを書いてくださっているので、他の方が紹介された本については細かく追わず、私は読書会の中で得た知見について書きたいと思います。

参加者が本の紹介をした後、他の参加者が本の内容について質問やコメントをします。その自然発生した会話では、普段アンテナを張っていない角度からの知見が得られることが多いです。

今回の読書会で印象に残った話題は以下の2つです。

・新潮文庫の100冊

今回の読書会で、「空が青いから白をえらんだのです」という本が紹介されていました。奈良の少年刑務所の子どもたちが書いた詩集だそうです。

紹介された方は「普段は詩を読むことはほとんどないのですが…」と前置きされた上で、この本に出会ったきっかけは「新潮文庫の100冊」だとおっしゃっていました。

「新潮文庫の100冊」は、時々書店でコーナーができているのを見たことがあるくらいで、今回はじめてホームページを見ました。古典から現代の小説、エッセイや実用書まで、非常に幅広いラインナップですね。

wikipediaを見ると、1976年に始まった企画で、毎年ラインナップは微妙に違うそうですが、その中で皆勤賞を取っている古典もあるようです。

タコツボ化しがちな自分の知識や興味を広げ、知らない本、知らない世界と出会うきっかけとして、非常に良い企画ですね。

・論理国語と文学国語

こちらは、教育関連の話のなかで出た話題です。

勉強不足でまったく知らなかったのですが、高校の学習指導要領が大幅に改訂され、2022年から高校の現代文が「論理国語」と「文学国語」に分かれ、選択制になるそうです。文科省の資料を見てみます。

「論理国語」は、「実社会において必要になる、論理的に書いたり批判的に読んだりする力の育成を重視」した科目になるそうです。具体的な内容は以下のようです。

・論理的な文章を読んで、書き手の意図を推論する
・情報を階層化して整理する
・自分自身でも論理的な文章を書けることを目指す

そして「文学国語」は「思考力,判断力,表現力等の感性・情緒の側面の力を育成する科目として,深く共感したり豊かに想像したりして,書いたり読んだりする資質・能力の育成」する科目になるそうです。具体的な内容は以下のようです。

・言葉が人間の想像力や情緒を深めることを理解する
・日本語の言語文化について学習する
・読書の意義を理解する
・文学的な文章を自分で書く
・古典を題材として小説を書くなど,翻案作品を創作する
・グループで同じ題材を書き継いで一つの作品をつくるなど,共同で作品制作に取り組む

自分はこの改訂について、是非を論じられるほどきちんと理解していないですが、選択によっては高校生が教科書の文学に触れたりする機会がなくなるというのは、ずいぶんドライな割り切りだなと感じます。

この改訂の経緯などについて、詳しく調べられる本があれば読んでみたいですね。

まとめ

集団で集まることが封じられており、いわゆる新しい生活様式に適応する必要がある状況下で、オンラインの読書会は非常に有り難い存在ですね。

こうして振り返ってみると、やはり非常に楽しい会だったなぁという印象です。自分の推し本について思い切り語り、色んな本を知り、自分のアンテナの外の知見を得られました。参加された方々、ありがとうございました。

最後までお読み頂きありがとうございました!