〈オンライン面接〉面接官の態度が会社の価値を下げる

これも私の実体験です。

今や面接もオンラインが一般的になりました。

巷には応募者側の準備やマナーの話で溢れてますが、面接官側はどうなってんだ?という話。

とある外資系コンサル企業の面接では、オンライン面接に向け、事細かく御指南がありました。

例えば、本人確認書類の準備を求める内容や、不具合時の対応、○分前に参加して待機するように、などなど、2000文字近い文字量で、とても丁寧な内容でしたが、面接前から、あれこれあれこれと小うるさいな、なんて思ってしまったり(何様)

まぁでも、しっかりした企業なんだろうなと思わせ、こちらも気を引き締めなければ、と思った記憶があります。

こういう案内文って分量が難しいものです。私は採用側で文面を検討した経験があるので、どこまで伝えるか、不足なく、ちゃんと読んでもらえる文量かどうか、など試行錯誤を重ねました。

と、ちょっと余談になりましたが、話を戻しまして。

このように準備もしっかりの企業は、もちろん面接自体もきっちり対応されていました。
面接官は現場の方でしたが、きっと人事からルールブックを渡され、押さえるべきポイントは外さず対応されてるのでしょう。

かたや、とある内資系コンサル企業の二次面接。

面接官は、代表者の方で対応と伺っていましたが、画面にはもう一名、他の参加者のアイコンが。
どうやら、面接官は2名体制の様子。
はい、まぁそういうこともあるでしょう。
だがしかし。
代表から追加参加者の旨を話されても、当のご本人は声も発さず、ビデオもオフのまま。
ビデオオフは、都合もあるかもしれないので、そこはいいとして、挨拶もないことに違和感を感じました。

そしていざ、面接スタート。

前半は代表者とのやり取り、後半は挨拶のない面接官からの質問タイム。
仕事の合間であまり時間が無いそう。
全然ラポール築けていませんし、抑揚のない口調のせいか、全く好意的には感じられません。

こちらを試すような質問をいくつかされ、あえてなのか、専門用語も連発されていました。

良く言えば無駄なくクール、悪く言えば、冷淡で気遣いなく、機械的にスキルマッチを確認するのみ、という印象(悪く言えばのボリュームよ)

この面接官は、どういう意図で動員されたのでしょう。
より現場に近い従業員からの質問で、実力を測りたかったのかもしれませんし、ストレス耐性をチェックしたかったのかもしれません。

◆私が思う事

私は人材会社にいましたので、気になるポイントが多いのかもしれませんが。

採用担当者や面接官は、企業の代表として戦力となる人材獲得の業務を任されています。
だとすれば、それなりの訓練とまでは言わずとも、最低限のスキルは押さえておくべきじゃないでしょうか。

トリッキーな質問をする某大手(今は廃止したらしい)のような、テクニックな話ではなく。

オンライン面接というのが、なんとなくラフな行動が許されると思ってるのか?
実際に対面の面接の場でも、挨拶なくボサっと座っていたのでしょうか?

ビジネスの場において、挨拶もなく始まる商談や打ち合わせってあります?
一言、よろしくお願いします。や、こんにちは。とか、言いません?

応募者側は、当然、面接に挑む準備をしっかりしています。
新卒就活では挨拶の練習をすることもあるぐらいです。
(これはちょっと誇張ですね。相手に良い印象を与えるための最低限マナーの習得というところでしょうか。これも賛否ありますが、第一印象の重要性を認識するにあたり知って損なしと思ってます)

自分を知ってもらうために、そして選ばれるために、企業を研究し、模擬面接や練習をして正面から挑んでるわけです。

人材不足と言われている昨今は、
福利厚生を手厚くしたり、柔軟な働き方を取り入れたりと、応募してもらうために企業側も相当努力されていると思います。

それを仇にしてしまう面接官は、別の役割に専念させた方が会社にとっても良いのではないかと思うわけです。

今回の例でいうと、実際はどうか知りませんが、仕事はバリバリ出来る方なのかもしれませんし、であれば、そこでのみ活躍させ、採用の場面には登場しない方がよかったかと思います。

と、最後まで余計なお世話、かつ無慈悲な締めくくりとなりましたが、それぐらい企業は危機感お持ちになられた方が良いのでは、と思うエピソードでした。

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