おにがわら

詩歌、エッセイ、コラム、紀行を 気が向いたときに書きます

おにがわら

詩歌、エッセイ、コラム、紀行を 気が向いたときに書きます

マガジン

  • おれは言葉を知らない

    幼少から本に親しんでこなかった私が最近の読書を通じ、感じた日本語の語彙、表現についての雑記です。

  • ラヂヲ、雑誌から

    ラヂヲ、雑誌からの感想

  • しょうもないなぁ

    ほんとうにしょうもない しょうもないできごと そのしょうもないことを 少ない言葉でつづる練習 お付き合いいただければ幸いです

  • ことば

    日本語、ことばについて軽く述べます

  • コラム

    ふと思うこと、考えたこと、考察などを書き連ねます

最近の記事

さん・はんきかん

三半規管とは 「外側半規管」「前半規管」「後半 規管」の 3 つの半規管の総称 そんなわけで さんはん・きかん じゃなくて さん・はんきかん なのだそうです これって ドン・キホーテ みたいなもんじゃねーか せい・しょうなごん みたいなもんじゃねーか 言葉の区切りって 言い間違えでない限り誤魔化せるもんだね めんどくさいが ちと賢くなった気分です

    • 人以外のこと

      コロナ禍の2021年の3月頃、 思い切ってバイクを買った。 喫茶店、蕎麦屋巡ったり 泊りがけでハイキング、 そして海風の吹く岬に行ったり 塞ぎ込んでいた何かが ポーンと弾けるように解放されていく 私に合っていたのだろう 先日、養老孟司さんによる 「人以外のものと付き合うって大事」 という趣旨の記事を読んだ。 あぁ、そういうことなんかな。 そう考えると、対人関係で酷く病んでいたのだろう。 対人関係の問題は、対人関係で治すんじゃなく、別のアプローチということだろうか

      • 【詩】お互いさま

        よくある話だが 頼みもしないのに 聞いてもないのに 自分のこと話してさ アドバイスしてさ 互いの言葉が掠める 互いの欲求がすれ違い 互いの心がぶつかる 結局自分のことなんだよね そりゃ悪いことじゃない そういうことをわかっていれば ちったぁマシになると思う 互いの気持ちなんてわからないのに わからないのに 誰かにわかってほしいんだから しょうがないね この先 進化していっても 永遠にしょうがなく すれ違いでくるしむんだろうな

        • 【詩】きやすめ

          何をするにも 年齢は関係ないという言葉が 気休めだと強く思うようになった 揚げ足をとるつもりはないが 何をするにも 体力は必要だし ある程度の若さも必要 その言葉が 如何程の背中たちを押しただろうか 目覚まし時計が鳴る前に 布団から起きるように 身体から微量電流が流れてくる さあ 俺は 俺は 一体今何をする

        さん・はんきかん

        マガジン

        • おれは言葉を知らない
          0本
        • ラヂヲ、雑誌から
          0本
        • しょうもないなぁ
          3本
        • ことば
          1本
        • コラム
          1本

        記事

          【詩】感謝

          「ありがとう」 だけが感謝じゃない 声に出してあなたに伝える だけが感謝じゃない 稀有なことや出来事に 心を重ねるだけが感謝じゃない うろこ雲を沈む夕日が染め 夕立に殴られるタイル 人工物から遠く離れた 自然の真ん中で 歩みを緩め 立ち止まり そして 息を思いっきり吸いこむ それは感謝なのだろうか もっと深い湿った 光を遮るあの山道の 岩陰を這う虫の命も 感謝のひと欠片なのだろうか

          【詩】感謝

          出会いを大事に 大事ってなんだろう? おそらく 大事にしているようにみえて 出会いにしがみついている 昔の傷にしがみついて 誰かを支配しているんだね 気づいてないんだね 自分のことしか考えてないんだね あなたへ そして わたしも

          出会いを大事に 大事ってなんだろう? おそらく 大事にしているようにみえて 出会いにしがみついている 昔の傷にしがみついて 誰かを支配しているんだね 気づいてないんだね 自分のことしか考えてないんだね あなたへ そして わたしも

          真ん中

          寂しさと陽気の間 どちらも磁力が強くて 意識しないと どちらかにこころが 持っていかれる 甘みに深みを与える塩味 があるなら もしかすると その両極の中で 揺れながら 引かれながら わたし自身を保ってきた そこにはいい塩梅のように バランスが整っており 一言では言い表せないような 複雑な深みがあるような そんな気がするのです

          旅程

          京都駅から約120キロほど 天橋立が こんなにも こんなにも離れているとは 紙の地図を開き少し唸った 晴れたらね バイクでてくてくと 蕎麦を啜りながら 太平洋を見て育った私は 日本海は馴染みが薄いから 晴れたらね 晴れたらね

          【詩】夏を忘れて

          乾燥した レモングラスを絞り 窒息するくらい 香りに浸る 夏の匂いをかき消して 香りに解けていきながら 満員電車を避け しとしと しとしと しとしとと 鈍い雨の中を歩いて帰る

          【詩】夏を忘れて

          【詩】なつかしいね

          なんかさ 時代が進むと 便利になっていくと 不便さが恋しくなってしまう いやそんな気持ちになっていく むかし引っ越すまえのアパート 小学校3年生までいた あの県営住宅 近くの公園では たまにおじさんがポン菓子を作って おばちゃんたちが米の袋を持ってきて マジックショーのように みんなが集まってね こんなふうに作るんだって 隣のおばちゃんからもらったっけ くるくるくるくる からからからから ポーン バーン 夕日に響く甘いかおり せつないね なつかしいね

          【詩】なつかしいね

          【詩】隙間風

          網戸の隙間を 長年の汚れが詰まった あの網戸の隙間を風が抜けていく それだけ ただそれだけ 暑さに打ちひしがれて 風鈴でも飾ろうか 梅雨明け遥か 雨空に揺れ 鈍くざわめくだろうか あぁ うん、そうだな 週末は網戸を洗うか

          【詩】隙間風

          わかったつもり

          学生時代、 いや、社会人のときでも 勉強や資格取得、そして自己研鑽なんかで 本を買ったはいいが 買って満足して 2章さえ終わらないまま 勉強したつもりなんだな あるとき、資格手当で稼ぎを増やすため 一生懸命に興味もない勉強をした 取得したのはいいが やはり学んだことが活かせてないな クイズ番組の回答者のように 世界が浅かったんだ 目先のお金といいますか やはり長い目で見ることが大事だった 資格取得を目的で自己研鑽するのは どこか違和感があった 資格試験の考え方は 人

          わかったつもり

          【詩】気にするな

          気にするなって 自分に言いきかせても ますます気にしてしまうし 誰かから 「気にするな」って励まされても どうせ他人事だろうと、心のなかで突っぱねて ただ、そんな声を掛けてくれるだけで、 すこしは気を逸らしてくれたような気がする 決して魔法の言葉ではないけど 言葉の奥底にあるなにか わたしにも掛けてあげられたら どんなにいいだろうと

          【詩】気にするな

          晴レノ日

          はれのひ 物干し竿に架かる 洗濯物のいちまい そしていちまい ハンガーにかけられた ワイシャツが 風の気配を感じ身を任せる 気配が僅かなときは 自ら身体を揺らし 湿った身体を解放させる 温もりが落ち着き あなたの新しい日を待っている

          【詩】知らない世界

          知らないまちをめぐる 知らないまちが一面にひろがり 知らないみちが 知らないまちを突き抜ける 動脈や静脈のように 知らないいとなみ わたしの知らない人たちの なにも知らないからたのしい なにも知らないのに こころが揺れる わたしのなかの 知らない世界 いつ来るか分からないけど また来るね またおいで またいらっしゃい お気をつけて また来る時は また知らないことがたくさんありそう 僕たちがお留守のときは 知らない世界が 衣をまとって 知らない世界になってゆく

          【詩】知らない世界

          ちょっと不機嫌 ちょっと無愛想 不慣れな装束を纏うおひとよしの僕が すこしだけしたたかに思えた

          ちょっと不機嫌 ちょっと無愛想 不慣れな装束を纏うおひとよしの僕が すこしだけしたたかに思えた