大学内の庭のベンチで考えにふける。

大学も4年になり、キャンパスへ行くことも少くなった。

週に1度のゼミの授業だけで、少し寂しい。

私は空き時間に人工芝の庭で空を見たり、大学生を眺めたりするのが好きだった。

今も庭のベンチに座り、大学生を眺めつつnoteを書いている。

こういう時間を数回しか作れなかったことに少し後悔している。

今日は天気が良く過ごしやすいからか、大学生が沢山いる。

そんな人々を眺めながら、私は1人考えにふける。


大学生になった当初、このキャンパスで青空を見て驚いた。

こんなに素敵な時間を全て自分のものにしていいのだということに。ものすごく違和感があった。

大学生は不思議なもので、平日月曜から金曜、そして休日の土日、全ての時間を自分の思い通りにできる。
今までなら学校に隔離されていた時間、そしてこれからは会社に隔離される時間だ。

誰に従う必要もなく、責任もない。今までみたいにルールにも縛られない。
心も体ももうそれなりに大人で、しかも若い。
何でも自分のしたいようにすればいいのだ。

私はこの事がとても不思議で、違和感があり、でもやっぱり幸せな事だと感じていた。

誰が見ても幸せ者だ。

そしてこのおかしいくらいに幸せな時間は期間限定であることを日々実感し、焦りを感じていた。


思い思いの時間を過ごす大学生たちを傍観すると、こう思う。

彼らは何を思ってこの特殊な4年間を過ごしているのだろうか。

私は何を思ってこの特殊な4年間を過ごしたのだろうか。

またどう過ごせばよかったのか。

大学生になって4年がたとうとしている今でもわからない、この時間の使い方。


今日も大学生たちが笑っている。
みんな、とても幸せそうだ。

きっと私も、幸せそうだ。


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