寒暖差や気圧差で、体力が低下し始める頃・・・。ハーブを使った薬膳で、体力を戻そう。
夏バテが出てくることかと思います。そんな時に、炊飯器に入れて簡単にできる薬膳を紹介していきたいと思います。
どんな料理かというと、それは炊き込みご飯です。
タラゴンを使った炊き込みご飯を紹介したいと思います。
タラゴン・・・??あまり、聞いた事がないスパイスかと思います。このタラゴンは、フランス料理ではよく使われるスパイスであり、最後の風味付けや、ドレッシングなどにも比較的、使用頻度が高いスパイスです。
実は、生薬の一つでもあり、生薬名として龍艾(りゅうがい)と言います。
キク科のヨモギの仲間であり、タラゴンは小さなドラゴンから意味が来ています。この流れから龍艾となりました。
効能としては、健胃作用・消化促進・食欲増進など胃腸を整える働きがメインです。しかし、月経痛・PMSなどの婦人科疾患だったり、リウマチ・関節痛・歯痛・駆虫薬などとして、その使用範囲は多岐にわたります。
今回の薬膳料理は、タラゴンを最後に投入するだけ!!
炊飯器にお好みの野菜と鶏肉を入れて、塩こしょうやコンソメなどで味を整えたら、ほぼ調理は終わりとなります。
炊飯器が、ピーッとなったらバターとタラゴンを入れてかき混ぜれば、出来上がりと簡単なのです。
これが、薬膳なの・・・!? 疑問に思うこともあるかもしれません。
意外と、薬膳料理は簡単で、日々皆さんも使っています。
スパイス全般は、アーユルヴェーダであり、その流れで中医学や漢方が形成されたため、スパイスを使えば薬膳とも言えるでしょう。
その他にも、ドライタラゴンを酢に1週間ほど漬ければ、タラゴンビネガーが出来上がります。
また、卵やバターとも相性が良いため、パスタやオムレツにもオススメです。
夏は胃腸が弱りやすいので、タラゴンを取り入れて、美味しく健康を保つといいかと思います。
すでに、食欲が低下していて、食べる気力も無い・・・。
そんな時には、漢方薬がオススメです。
基本的には、補気剤と言われる四君子湯・補中益気湯・香砂六君子湯などが良いでしょう。その中でも、今回は保和丸という漢方薬を紹介しましょう。
■ 香砂六君子湯
脾胃の働きを補う六君子湯がベースとなっています。そのため、消化吸収を改善し、食欲不振・倦怠感・下痢・むくみなどに効果が発揮します。
この六君子湯に、藿香・香附子・縮砂が加わることで、香砂六君子湯が出来上がります。これが加わる事で、脾胃を温めて湿を取り除く作用が高まり、身体の中の余分な水分を取り除きます。
日本の夏は、高温多湿で、どうしても湿気が伴います。このジメジメやムワッした気候には、もってこいの処方です。また、気鬱つまり気の巡りが悪いのも蕾香・香附子が配合されていることで、上手に改善をしてくれるのです。
梅雨の時期から夏場にかけて体調不良(がある方には、この香砂六君子湯がおすすめです。
まだ、そこまでではない方は生活習慣も見直そう。
■ 運動を取り入れよう。
発汗をすることで、体内の余分な水分を排出するだけでなく、気の巡りも良くなります。
■ 冷たいのもは避けよう。
どうしても暑い季節には、キンキンに冷えたビールや麦茶が美味しい季節です。この冷えが、胃腸の機能を低下させるので、出来れば避ける方が良いでしょう。
■ 塩辛い物・甘い物の取り過ぎに注意。
塩分を取り過ぎれば、それだけ塩分濃度を薄めようとして、身体に水分が貯水されます。また、糖分にも水分を保持しようとする働きがあるので、取り過ぎれば、身体に水分が溜まってしまいます。
また、水分過多の方は、身体が冷えやすい傾向があるので、その冷えも胃腸には良くないでしょう。
まとめ
今回は、最後の仕上げに使うだけで出来る薬膳です。スパイスのため、使い方も様々です。
また、ドライタラゴンであれば、日持ちもするので使いやすいでしょう。
中々、料理をしない方は運動など生活習慣を見直しましょう。それでも、駄目だったり、すでに辛い方には香砂六君子湯を試してみてはいかがでしょうか??
以上、参考になれば幸いです。
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